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坂井千明の「コースの達人」

函館競馬場

スタンド改修により、競馬を身近に感じる競馬場に変貌

函館競馬場ではサマースプリントシリーズの函館スプリントS、サマー2000シリーズの函館記念、そして例年2歳世代初の重賞として行なわれる函館2歳Sと、計3つの重賞が行なわれます。

100年以上の歴史を誇る函館競馬場ですが、94年にコースの改修工事が実施され、スパイラルカーブの導入、全面洋芝への変更などが行なわれて現在のコースとなりました。芝・ダートともに向正面に少しだけ上り坂がありますが直線は平坦で、その直線は全国10競馬場の中で最も短い(芝262m、ダート260m)という特徴もあります。08年〜10年までメインスタンドの改築工事を行なっており、10年の開催から新しいスタンドに生まれ変わりました。

コース選択
芝コース
ダートコース
1000m
芝コース 1000m

芝1000mは、かつては古馬のオープン特別も組まれていたものの、近年は2歳新馬・未勝利、そして3歳上500万下のみが行なわれています。フルゲートはAコース14頭、Bコース、Cコースはそれぞれ12頭となっています。

コースは向正面やや2コーナーよりからスタートし、289m先の3コーナーまで高低差約3m上り、4コーナーから直線半ばまでなだらかに下っていきます。直線半ばからゴールまでは平坦で、下り坂で乗り切ったスピードを最後まで持続できる馬が多いと言えるでしょう。

キャリアのほとんどない2歳戦の比率が多く、好走馬の傾向をひと言で表すことはできませんが、内枠の逃げ・先行馬が圧倒的に有利。とはいえ、函館競馬場は芝の状態が荒れやすく、開催後半になってあまりに悪化するようだと、直線で外から脚を伸ばす馬が現れる事がありますね。


1200m
芝コース 1200m

芝1200mは、函館スプリントS、函館2歳Sと2つの重賞が行なわれるほか、2歳新馬〜3歳以上オープンまで、様々なクラスのレースが組まれています。フルゲートはAコース、Bコースがそれぞれ16頭、Cコースが14頭となっています。

コースは2コーナーのポケットからスタートし、489mと長めの向正面から3コーナー半ばまで、緩やかに上っていきます。その後直線半ばまで下り、ゴールまで平坦というのは芝1000mと同様です。

1000m戦と大きく違うのは、上のクラスのレースも行なわれるという点。向正面での激しい先行争いも長く、前に行っても直線半ばで息切れする馬が目立ちます。枠順別に見ても、圧倒的に外枠の方が好走率が高いと言えます。開催前半こそ先行馬が残ることもありますが、後半になるにつれて差し馬の台頭が増えるのも大きな特徴です。


1800m
芝コース 1800m

芝1800mは、2歳新馬〜3歳以上のオープン特別まで、それぞれのクラスのレース数こそ多くはないものの、様々なクラスでレースが行なわれます。フルゲートはAコース16頭、Bコース14頭、Cコースが12頭となっています。

正面スタンド前、やや4コーナー寄りからスタートし、1コーナーまでの距離は276mとやや短め。その後は、コースを1周してゴールとなります。

最初のコーナーまでの距離が短いぶん、先行馬が揃うと先手争いが激化することもありますが、すんなり隊列が決まり落ち着いたペースになると、先行馬が有利になってきます。枠順はどこでも同じような感じですが、多頭数になった時の外枠はやや不利になってきますね。


2000m
芝コース 2000m

芝2000mは、重賞の函館記念が行なわれるほか、3歳以上の様々なクラスのレースが行なわれます。ちなみに、この条件で2歳戦は行なわれません。フルゲートはAコース、Bコースがそれぞれ16頭、Cコースが14頭となっています。

レースは4コーナーのポケットからスタートし、1コーナーの入口までスタンド前の476mという長い直線で先行争いが繰り広げられます。とはいえ、スタート直後から直線半ばまで少し下る形になっているもののコーナーまで十分な距離があるため、極端に激しい先行争いになることはごく稀と言えます。

枠順は、1800mと同様にどこでも大差はありませんが、やはり多頭数になると外枠は嫌なところです。前半のペースは上がりにくいものの、距離が長いせいなのか、逃げ馬にとっては楽な競馬にならないことが多いコース設定でもあります。


2600m
芝コース 2600m

芝2600mも2000mと同様、2歳戦は行なわれず、3歳以上のレースのみが行なわれます。レース数自体は各クラス年間1鞍〜2鞍程度で、全部合わせても年間10レースほどと、さほど施行回数は多くありません。フルゲートはAコース、Bコースがそれぞれ16頭、Cコースが14頭となっています。

向正面の中間点付近からスタートし、しばらくは緩やかな上り坂になっています。半周してゴール板を通過し、そこからさらにもう一周するという長丁場。スタート直後から上り坂ということでスローペースになることが多く、先行馬に有利な流れになることが多いと言っていいでしょう。

レース数がさほど多くないためデータ自体もそう多くはありませんが、枠順はどこでもほぼ同じで、道中から前に行ける馬の方が好結果を残しています。逆に追い込み馬にとっては、不利な条件と言った方が良さそうですね。


ダート 1000m
ダート 1000m

ダート1000mは、2歳新馬と未勝利、そして3歳上1000万下より下のクラスのレースが行なわれ、準オープンより上のクラスのレースは組まれません。フルゲートは12頭となっています。

スタートは向正面の2コーナー寄り。3コーナーまで366mの直線をやや上りつつ激しい先行争いがくり広げられます。そして3コーナー以降は下り、平坦な直線へと進んでいきます。

前半からハイペースになることが多いですが、途中から下りということもあり先行馬が有利。枠順による有利不利はありませんが、内枠でテンにダッシュをつけられないと、馬群に包まれてしまい苦しいレースになることが多いように思います。


ダート 1700m
ダート 1700m

ダート1700mでは2歳戦は行なわれず、3歳以上の未勝利〜オープンまですべてのクラスのレースが行なわれます。フルゲートは13頭となっています。

正面スタンド前からスタートし、1コーナーの入口までは329m。平坦の直線ということでテンから飛ばす馬が多数おり、逃げ馬に厳しい展開になる可能性が高いと言っていいでしょう。

それでも追い込み馬はあまり結果が出ておらず、逃げ馬の直後につける先行馬が有利。逃げ馬もハナさえ奪ってしまえば残れることも多く、いずれにしても前で競馬ができる馬の方が有利と考えて間違いないと思いますよ。


ダート 2400m
ダート 2400m

3歳上500万条件のレースが、年に1回ほど行なわれるダート2400m。フルゲートは12頭となっています。

レースは向正面からスタートし、コースを1周半します。年に1回しかレースが行なわれないということもあって傾向は何とも言えませんが、深い砂のコースを2400mも走るわけですから、とにかくスタミナが無いことには勝負になりません。

年に1回、しかも平場のレースということで、減量騎手がポンと行ってしまえばそのまま残ることもあります。1700mではスピード負けする馬や、芝2600mあたりから転戦してくる馬にもチャンスがあるかもしれませんね。



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