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クラシック第一戦・桜花賞や、春のグランプリ・宝塚記念、2歳牝馬の頂点を決める阪神JFと3つのGIが行なわれてきた阪神競馬場。08年からは新たに、07年まで東京・ダート2100mで行なわれていたJCダートが、阪神・ダート1800mに舞台を移し行なわれることになり注目を集めています。
コースは05年4月に大幅改修がスタートし、06年12月から現在のコース形態で開催。新潟・芝コース外回りに次ぎ2番目に長い1周2089mの芝外回りの3〜4コーナーは682mにも及び、日本で一番長い3〜4コーナーとされています。また、それに続く最後の直線は473.6(高低差1.8m、勾配1.5%)と右回りの競馬場ではもっとも長く、全体でも新潟・芝コース外回り、東京・芝コースに次ぎ3番目の長さです。
わたしは現在のコースでは騎乗したことがないけど、昔のコースと比べると、広くなったしレースもしやすそうだよね。

1200mはすべて内回りコースが使用され、向正面からスタートし3コーナーまでの距離が243mと短いため、内枠の方が有利だといえます。外枠を引いた先行馬はスタートしてすぐに先手を奪えないと3〜4コーナーで外を回され距離をロスすることになりますから、テンのダッシュ力が要求されますね。
スタート直後から直線残り200mまでずっと下り坂が続くため前半からペースが上がることが多く、ラスト200mからの120mで一気に高低差1.8mの急な上り坂が待ち構えるため、短距離戦といえども逃げ切るのはなかなか難しい傾向にあります。それでも、内回りの短距離戦は直線も短く、全体的に逃げ・先行馬が有利な傾向は揺るぎません。
直線が短くあまり後方からでは届かない、しかし短距離戦だからといってただやみくもに逃げても急坂が待ち構えます。無理なく先行できて急坂にも立ち向かえる持続力、これらを兼ね備えた馬が絶対的に有利だといえるでしょう。

阪神・芝1400mは内回り、外回りが施行可能ですが、これまではすべて内回りコースで行なわれ、外回りでの施行はされていません。
2コーナーのポケットからスタートし、3コーナーの入口までの距離が443mと十分にあるため枠順による有利不利はないと思われがちですが、長くまっすぐ伸びる向正面では各馬がトップスピードに乗った先行争いが展開されるため、外枠の馬は一気に行き切りコースの内側をキープしないと、内回り特有の急カーブの餌食になってしまいます。
スタートして200m以降は、1200mと同じコースを走ります。距離が200m伸びたとはいえど、逃げ切るのは難しく直線一気の追い込みも決まりにくい傾向は全く変わりありません。基本的に逃げ・先行馬が有利ですが、テンの先行争いが1200m戦より200m長い分、より持久力が求められるといえるでしょうね。

桜花賞、阪神JFの舞台になっている同コース。スタート地点は1200mと同じですが、大きな違いは外回りコースを使うところです。かつての阪神・芝1600mといえばスタート直後にカーブがあり枠順による有利不利が大きかったですが、改修によってスタートから3〜4コーナーまで一直線になりました。
大きく回るコースに変わったことで枠順に関係なく平等な条件でレースが行なわれるようになりましたが、かつてのコースと比べてペースが遅くなることが多くなり、道中馬群が一団になることが増えました。結果的に外枠を引いた馬が結局距離ロスをしてしまうこともあります。
直線は474mとかなり長くなったので、追い込み馬でも余裕を持って仕掛けられるようになりました。それでもペースが極端に遅くなり、追い込み不発というシーンもよくみられますね。

スタート地点は1400mと同じく2コーナーのポケットで、1600mと同様に外回りコースが使われます。
スタートから3〜4コーナーまでは1600mよりさらに200m延長された一直線で、比較的ペースが落ち着くことが多く、外枠の馬は1600m同様落ち着いたペースの中で馬群が一団になってしまい、外を回らされてしまうパターンが目立ちます。
1600mもそうですが、向正面の直線ではスローペースでも3〜4コーナーのカーブは緩やかなので、向正面以上にペースが落ちることはほとんどありません。スタート直後から楽をした先行馬が3〜4コーナーでペースを上げる競馬が多いので、追い込み馬がコーナーでマクリを決めるのは難しく結局は直線勝負ということになります。ですが、先行馬も前半のアドバンテージでそう簡単には止まらず、追い込み不発となることが多いといえるでしょうね。

内回りコースが使われ、スタート地点は内回りの直線入口のあたり。一度ゴール板を通過しもう一周するコース形態です。
スタート直後から1コーナーまでは激しい先行争いが展開されることもありますが、2コーナーを通過し向正面の直線に入るころにはガクッとペースが落ちることがほとんどです。
3〜4コーナーで再びペースが上がりゴールまで一気に駆け抜けるのですが、内回りコースを使用しているため3〜4コーナーで外を回ると大幅な距離ロスが生まれてしまうので、後方待機の馬がそこでスパートをかけるのは難しいものがあります。直線も短く、前の方で直線を向かえた馬がそのまま凌ぎ切ることが多いのが特徴といえるでしょう。

宝塚記念の舞台となっており、2000mのスタート地点からさらに200m後ろにある外回りの直線入口あたりからのスタートとなります。内回りコースが使われるのも2000mと同じです。
最初の直線で先行争いが展開されるのは相変わらずですが、2000mより最初の直線が長くスタート直後から長い下り坂のため、そこでスピードに乗った先行馬のペースは1コーナーを通過してもなかなか落ちません。結果的に馬群がバラけやすく、3〜4コーナーで後方待機組がスパートをかけても距離ロスは最小限で済みます。
内回りで直線が短いこともあり、各馬のスパートは早め。逃げ・先行馬が好走するには相当な持続力が求められ、追い込み馬も長くいい脚が使えないと先頭まで抜け切るのは難しいコースといえます。

改装後2500mが廃止され、2400mという距離が新設されました。スタート地点は2000mと同じですが、外回りコースが使われます。
年間十数レースしか行なわれないコースで長丁場でもあるため、各ジョッキーが牽制し合うのかスタート直後から緩やかなペースになることが多く、ラスト1000mを切ってから一気にペースアップするのが特徴です。
3〜4コーナーも緩やかで直線も長いため各馬が力を出し切りやすく、小細工はなかなか利きません。決め手に優る馬が台頭する、力の優る馬が結果を残しやすいコースといえるでしょう。

年間を通して阪神大賞典のみしか行なわれないのが3000m。2コーナー出口付近、向正面の直線入口からスタートし、内回りコースを1周半します。
1周目の向正面まではある程度ペースが上がりますが、4コーナーを抜けたころにはペースが落ち着きます。2週目の3コーナーあたりから一気にペースが上がり、あとはゴールまで追い比べです。
阪神大賞典のみということで逃げる馬もオープン馬、なかなか止まることはありません。結果的には先行馬有利な傾向にありますが、追い込み馬も力のある馬なら十分届きます。阪神大賞典は、絶対能力がモノを言うレースなのです。
あと、芝3200mという設定でもレースが行なえるのですが、改装後1度も施行されておらず今後も予定はありません。

スタートは2コーナー出口付近、向上面の直線入口からスタートし、3コーナーまで342mの直線があります。スタート地点からダートコースのため、テンから加速できるパワーがないと先手を奪うのは難しいでしょう。
不利なく運べることの多い外枠が多少有利な傾向にありますが、3〜4コーナーは急カーブで、そこに達するまでにある程度の位置を奪えないと、外に振られ距離ロスが生まれてしまいます。
脚質的には逃げ・先行馬が有利ですが、ラスト200mで急な上り坂が待ち受けるため、露骨に追い込みが決まらないというわけでもありません。距離の割にタフさが要求されるコースだといえるでしょう。

1200mのさらに後ろからスタートし向正面の直線は542mあるのですが、1200mと明らかに違うのは芝コースからスタートを切るということ。しかも芝部分はかなりの距離があります。
芝部分でスピードに乗った各馬のペースはダートに入ったからといって急には落ちず、消耗戦になることがほとんど。そのままのペースで最後の直線まで流れ、ラスト200mの急坂でガクッとラップが落ちます。
逃げ・先行馬同士の行った行ったの結果になることはなかなかなく、追い込み馬が突っ込んでくることも数多くあります。多頭数になると外枠が有利になってくる傾向にあることも付け加えておきましょう。

08年からJCダートが行なわれる舞台です。スタート地点は正面スタンド前のやや右寄りで、1コーナーの入口までは303mとやや長め。スタート直後に1回目の急坂がありますが、それをものともせずテンから激しい先行争いが展開されます。
下級のクラスだと先行した馬がそのまま押し切るパターンが多いですが、上のクラスになるほど追い込みが決まりやすくなるのも特徴です。直線の坂を2度上りコーナーも4つ通過するため、下級クラスだと最後の直線に入ってからスパートするだけの力を残すのが難しいのかもしれませんね。
内から外から先行したい馬が殺到し窮屈な競馬になることが多いため、最内枠の馬が最も成績が悪く大外枠の馬が好成績を挙げているコースだということもお伝えしておきましょう。

89年に札幌競馬場が改修されて以来ダート2000mという条件はありませんでしたが、改装後の阪神に新設されました。スタート地点は内回り4コーナーのポケットで、芝コースからのスタートとなります。
年間20レース弱しか行なわれないためこれから変わる可能性もありますが、圧倒的に逃げ・先行馬が結果を残しています。スタートから1コーナーまで503mとかなり長く比較的速めのペースで先行争いが展開されますが、向正面に入るころには展開は落ち着きます。そこから大きく隊列が変わることはなく、そのままゴールまで流れ込むことがほとんどです。
これはただ単純に、2000mという長丁場でスタミナが切れ、直線でスパートをかけてもなかなかスピードを上げるのが難しいということだと思います。先行力以上に、2100m以上でも勝てるような絶対的なスタミナが必要とされてくる特殊なコースだといえますね。