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小倉競馬場では小倉大賞典、小倉記念という40年以上の歴史を誇る古馬中距離路線の名物重賞があり、06年に1200mに短縮された北九州記念も、中距離時代から合わせると40年以上の歴史があります。他に2歳重賞の小倉2歳S、障害重賞の小倉サマーJを合わせ年間5つの重賞が行なわれます。
コースは99年にその他の設備と共に全面リニューアルが行なわれ現在に至り、芝Aコースは一周1615m(直線293m)、ダートコースは一周1445m(直線291m)とローカルの競馬場らしく小回りなコース形態です。ローカル競馬場では唯一、障害専用の周回コースを有することでも知られています。
また、改修時にコーナーにスパイラルカーブを導入。小回りではありますが、スピードを減速せずに曲がれるようになり、もともと平坦コースでスピード勝負の傾向がありましたが、より一層スピードが増して迫力あるレースが展開されるようになったわけです。

小倉・芝1000mはAコース使用の場合は16頭出走が可能ですが、B、Cコースの場合は14頭までしか出走することができません。
向正面やや左側からスタートし3、4コーナーまでの距離がさほどないため先行争いが激化することが多いですが、スタートからゴールまで緩やかに下っており、上り坂がまったくないため、激しい先行争いを制した馬がそのまま残ることが多いコースといえます。枠による有利不利はほとんどなく、とにかく先行できることが好走の条件です。
とはいえ、過去には上級条件のレースも行なわれていましたが、現在は2歳新馬、2歳未勝利が年に数回行なわれるだけ。実力差の計りづらい2歳戦だけに、その日の馬の状態や騎手の腕で結果は大きく変わってきそうですね。

短距離戦に生まれ変わった古馬重賞の北九州記念、夏の2歳戦を締めくくる小倉2歳Sが行なわれる舞台。小倉・芝1200mはA、Bコース使用の場合は18頭出走が可能で、Cコース使用の場合はフルゲートが16頭になります。
2コーナーポケットからスタートし、最初の200mはかなり下っています。下りで加速がついた各馬が向正面の直線を一杯に使って激しい先行争いを繰り広げるため、逃げ馬には不利なデータが出ています。しかし、1000m同様コースはほぼすべて下りか平坦。好位から抜け出す馬が高確率で連対し、差し・追い込み馬は非常に苦しい結果となっています。
2歳から古馬、未勝利から重賞まで数多くの条件で番組が組まれていますが、どのクラスでも先行決着は相変わらずで、すんなり好位に取り付くことができない馬には非常に厳しいコースだといえます。年間トータルで内枠も外枠もさほど成績は変わりませんが、開催後半になると馬場の内が荒れ、内枠の馬が段々厳しくなってくる傾向があります。前半は内枠の馬、開催後半は真ん中より外の馬を狙うといいかもしれないですよ。

芝1700mは、古馬500万条件で年に数回使われるだけのコース設定です。フルゲートはAコース使用時14頭、Bコース使用時12頭と少なめに設定されており、サンプル数が少ないので一概には言えませんが、枠順による有利不利はほとんどありません。
スタンド前からスタートし、直後にゴール板を通過。そのまますぐに1コーナーに飛び込んでいくことになります。スタートから1コーナーまでの距離が短く先行争いは過熱しますが、1コーナーから2コーナーにかけて上り坂になっており、そこで各馬ペースが落ち着くので、ハイペースになることは少ないといえます。
坂を上り切って向正面に入ると、そこからは逆にゴールまでほとんど下り坂。ペースは再び上がり、序盤で後方に置かれた馬が巻き返すには厳しい展開となってしまいます。開催後半になり極端に馬場の内側が荒れれば外差しが決まることもありますが、馬場状態のいい開催前半はやはり先行できることが好走の条件となってくると思いますね。

冬の開催で古馬重賞の小倉大賞典が組まれているのをはじめ、毎年多くのレースが組まれている芝1800m。フルゲートはいずれのコースを使用の場合も16頭となっています。
スタート地点は単純に1700mのさらに100m後方。1コーナーまでの距離が結構ある分先行争いは激化しますが、それでも1コーナーの上り坂ではペースが落ち着くことがほとんどです。
相変わらず向正面以降は下りでペースが上がるため、一旦後方に下げてしまうとそこから巻き返すのは難しいといえます。特に馬場状態が良い開催の前半は、よっぽどハイペースにならないことには、差し・追い込み馬の台頭は難しいのではないでしょうか。

夏の開催で古馬重賞の小倉記念が行なわれる芝2000m。フルゲートはA、Bコースで18頭、Cコースで16頭となっています。2歳戦は行なわれず、3歳以上のレースのみが組まれているコースです。
スタートは4コーナーのポケット地点。スタンド前の直線を目一杯使って先行争いが行なわれ1コーナーまでの距離が長いため、枠順による有利不利はまったくないといっていいでしょう。
枠順は関係ないとはいえ、1コーナーで一気に上り向正面以降はすべて下りというコース形態からもやはり先行馬が断然有利。距離に余裕があるため比較的馬群がバラけ、先行した馬でも馬場状態によって4コーナーまでに馬場の良い外に持ち出すことが可能なため、開催後半になっても先行馬有利は揺るがないといえますね。

年に数回だけ3歳以上の条件戦が開催される芝2600m。フルゲートはいずれのコースの場合も16頭となっています。
スタート地点は1000m戦とほぼ同じ、向正面のやや左側。ゴール板を過ぎ1コーナーに入るまではずっと下り、2コーナーにかけ上り、2度目の向正面に入って以降ゴールまでは再びずっと下ります。
コーナーを6回通過するコースのため比較的内枠の馬が有利といえますが、どうしても先行馬有利は揺るぎません。それでも、スタミナ切れする馬が多いのか、芝コースの中では追い込み馬が一番活躍できるというデータが出ています。まあ、気持ち連対率が高い程度ですから、先行馬を狙って間違いないと思いますけどね。

2歳から古馬まで、主に新馬、未勝利、500万条件と、下級クラスのレースが数多く組まれているダート1000m。フルゲートは14頭となっています。
スタート地点は向正面左側の、2コーナーにほど近い部分から。スタート直後から下り坂になっており、先行争いが過熱します。芝コースと違い最後の直線が緩やかな上り坂になっていますが、下級クラスのレースということもあり、直線に向いてからガラリ一変となることはほとんどありません。逃げ・先行馬で決着することがほとんどです。
向正面を一杯に走るため枠順による有利不利はありませんが、スタートから前に行き切れないと3、4コーナーで外を回されてしまう危険性が出てきます。また、内枠を引いた馬は前に行けないと、外から先行馬が内へ殺到してきますから捌くことは難しくなってしまいますね。

小倉のダートといえばほとんどが1000mか、1700m。1000mとの違いといえば、ダート1700mは3歳以上のレースしか行なわれないということ。条件は新馬戦こそ行ないませんが、未勝利からオープン特別まで幅広く組まれます。
スタート地点は、スタンド前右側の4コーナー付近。スタンド前を目一杯使うため1コーナーまでは距離がありますが、スタート直後から緩やかに上っており、淡々としたペースになることがほとんどです。距離が長い分1000mよりは逃げ馬が苦戦する傾向にはありますが、それでも減った分の連対率はそのまま先行馬にプラスされる感じ。差し・追い込み馬は向正面から3コーナーまでに先団に取り付かないことには、好走は難しいといえます。
枠順による有利不利はありませんが、内外を見ながらレースを進めることができる分、気持ち真ん中の枠の成績が良いというデータになっています。とはいえ、気にするほどの大差はありませんよ。

冬の開催時のみ、年間3回ほど古馬500万条件のレースが組まれているダート2400m。フルゲートは16頭です。
スタート地点は、1000mとほぼ同じ向正面の左側。一度スタンド前を通過し、もう一周することになります。スタート直後から下りが続きますが、長丁場のため比較的ペースは落ち着き、淡々と流れることがほとんどです。
サンプル数自体が少ないですが、内枠も外枠も有利不利はないといえると思います。スタミナ勝負となり上がりがかかるため、1000m、1700mと比べると、差し・追い込み馬の台頭もあります。とはいえレース数自体が年間3レースほどしかないため、データよりもその時のメンバー構成をみて考える方がいいかもしれません。それでも過去数年をまとめてみると、逃げ・先行馬の連対率が非常に高いですけどね。