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札幌競馬場では伝統の札幌記念、札幌2歳Sのほか、06年に重賞に昇格したキーンランドC、00年から古馬に開放され札幌競馬場に開催場所を移したクイーンS、そしてダート重賞のエルムSと5つの重賞が行なわれます。エルムSは、函館競馬場の改修に伴う番組変更のため、09年に限り新潟競馬場で行なわれることになっています。
88年までは中央競馬が行なわれるコースでは唯一ダートコースのみで開催されていましたが、JRAがオーバーシードと呼ばれる寒冷地でも耐えることができる天然芝を開発。89年より、芝コースが新設されました。オーバーシードは、ヨーロッパを中心に使われていた寒冷地タイプの天然芝を混合して開発されたことから通称「洋芝」と呼ばれ、現在その洋芝を使用している札幌、函館競馬場は、その馬場に対する適性が結果に大きく左右するのは有名な話です。
また、JRAが管理する競馬場で唯一、地方競馬であるホッカイドウ競馬も行なわれます。2歳戦では、指定交流競走も多く組まれ、地方馬が中央競馬のレースに出走してくることも多い特殊な環境といえます。

芝1000mはA、Bコース使用の場合どちらでもフルゲートは14頭ですが、05年以降は使用されていないコース設定です。ただ、09年は函館競馬場の改修にともない6月から札幌開催が行なわれるため、2歳戦や、条件戦で使用されることもあるかもしれません。
レースは向正面の中ほどからスタートし、わずか206m先には3、4コーナーが待ち構えています。小回りコースとしては比較的大回りなコーナーになっているのが特徴で、4コーナーを抜けた先にある最後の直線は264mしかありません。高低差は0.6mしかなく、終始平坦といってほぼ間違いないでしょう。
少頭数だと逃げ、先行馬が断然有利で、内枠の馬ほどその信頼度は増すといえます。ただし多頭数になってくると、内枠に入った馬は先行してある程度の位置が取れないと、ゴチャ付いてしまい、力を出し切れず終わってしまうこともあるのでその点は注意しましょう。

芝1200mは短距離重賞として生まれ変わったキーンランドCが行なわれる舞台で、A、Bコース使用どちらの場合でもフルゲートは16頭です。
2コーナーポケットからスタートし、3コーナーに到達するまで向正面の直線は406mとかなり長く、比較的余裕を持って先行争いが展開されます。重い洋芝も手伝いペースはさほど上がらず、そのまま淡々としたペースで直線まで進むため、追い込み馬の台頭は難しく、先行できる馬が有利といえます。
枠も自然と内枠の馬が有利になってきますが、何といっても先行できることが好走の第一条件になってくるでしょう。2歳新馬から古馬オープン戦まで様々な条件のレースが行なわれる舞台だけに、ぜひ攻略しておきたいコース設定だといえますよ。

芝1500mは、中央競馬が行なわれる競馬場で、唯一札幌競馬場だけで行なわれる距離設定。フルゲートはA、Bコースどちらも14頭です。
1コーナーに設置されたポケットからスタートし、真っ直ぐ進み2コーナー出口付近で合流する形になっています。スタートしてわずか170m先にかなりの急カーブがあるため激しい先行争いは展開されにくく、すんなり隊列が決まることが多いといえます。ペースが落ち着くため直線での瞬発力勝負になることがほとんどです。
内枠の先行馬に有利なコースといえますが、逃げた馬は目標にされやすく、好位抜け出しの馬の方が好成績を残しているというデータが出ており、差し、追い込み馬は相変わらず苦戦を強いられるコースといっていいでしょう。

クイーンS、札幌2歳Sの両重賞をはじめ、毎年多くのレースが組まれている芝1800m。フルゲートはA、Bコースどちらを使用の場合も14頭となっています。
スタート地点は正面スタンド前。1コーナーの入口まで直線がわずか185mしかありませんが、比較的大回りなコーナーのため1、2コーナーでも激しい先行争いは続き、向正面に入ったころ、やっと隊列が決まりペースが落ち着くというレースが多いといえます。
序盤のペースが上がることが多いため差し馬の台頭もあるといえますが、コーナーを4つ回るため内枠の馬の方が有利といえ、逆に距離ロスをする外枠の馬にとっては嫌なコース設定だといえるでしょうね。

歴史ある伝統の重賞、札幌記念が行なわれる芝2000m。フルゲートはAコース使用で16頭、Bコース使用で14頭と札幌の芝コースで唯一、使用コースによってフルゲートの頭数が変わるコースです。2歳戦は行なわれず、3歳以上のレースのみが組まれています。
スタートは4コーナーのポケット地点。スタンド前の直線を目一杯使って先行争いが行なわれ1コーナーまでの距離が385mと長いため、枠順による有利不利はまったくないと言っていいでしょう。
枠順は関係ありませんが、コーナーを4つ回るためある程度先行し1コーナーまでにいい位置を取らなくては、外を回され距離ロスしてしまいます。かといって最後方で内にヘバりついても、短い直線で先行馬を捕らえることは難しく、どうしても先行できる馬が有利なコースになっています。

年に数回だけ3歳以上のレースが開催される芝2600m。フルゲートはA、Bコースいずれの場合も14頭となっています。
向正面中間付近からスタートし、コースを1周半します。スタートしてわずか165mで最初のコーナーが訪れ、計6つものコーナーを回ることから外枠の馬にはかなり厳しく、内枠の先行馬同士の争いになることがほとんどです。
逃げた馬は目標にされやすく、好位から抜け出す馬同士の決着が多いといえるでしょう。差し馬の台頭も稀にありますが、スピードが上がる2回目の3、4コーナーで前との差を詰めなくてはならないため、よほど力が抜けていないと厳しいでしょうね。

2歳から古馬まで、2歳未勝利と3歳以上500万下が行なわれ、3歳以上1000万下は年に1、2鞍ほどと、下級クラスのレースが数多く組まれているダート1000m。フルゲートは12頭と少なめに設定されています。
スタート地点は向正面左側の、2コーナーにほど近い部分から。3コーナーに飛び込むまで向正面の直線がたっぷりあるため枠順による有利不利はなく、コーナーでもスピードが落ちないため、一度後方に下がってしまった馬が再び前と差を詰めるのは難しく、逃げ、先行馬が有利といえます。
枠順による有利不利はないとはいえ、内枠に先手を主張する馬が多数いると外枠の馬は内に潜り込むのが難しく、コーナーで距離ロスしてしまうため、厳しくなってくるといえるでしょうね。

札幌開催で芝、ダート合わせて一番多くのレースが組まれるのがこのダート1700m。とはいえ2歳戦は行なわれません。3歳以上のレースのみが行なわれ、重賞のエルムSも行なわれる舞台です。
フルゲートは13頭で、スタート地点はスタンド前右側の4コーナー付近。1コーナーまでは241mとさほど長くはありませんが、コーナーが緩やかなため、終始ハイラップでのレースが目立つコースといえます。
そのため、上がりのかかる競馬になることが多いですが、後方待機の馬も同じようにバテるため、結局は先行馬が粘りこめるレースになることが大半です。枠順による有利不利はほとんどないといっていいでしょう。

2歳戦は行なわれず、3歳以上500万下のレースが年間1、2回行なわれる程度のダート2400m。フルゲートは12頭と少なく、この条件に出走すること自体がかなり狭き門となっています。
向正面の中ほどからスタートが切られ、コーナーを6つ回るコースとなっています。各騎手が長丁場を意識してかさほど激しい先行争いは展開されず、1回目のスタンド前に到達するころにはしっかり隊列が決まります。
長丁場で切れる脚が使える馬は少なく、3コーナーあたりから早めに動き出す馬が多いため、逃げた馬には厳しい展開となることがほとんど。サンプル数は少ないですが、逃げ馬の後ろから抜け出す先行馬が好結果を残すことが多いといえます。