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吉岡司の「調教コース解説」

調教チェックポイント

昨今の競馬では、開催日の週、特に水曜日に最終追い切りをこなす馬がほとんどですが、調教はあくまでも実戦でいい結果を残すためのもので、併せ馬で先着したから勝ったとはいかない。その点をふまえて判断することが大事だと考えます。それではここでも、ポイントを挙げ解説をしたいと思います。

ポイント1 時計は気にしない

ポイント1 時計は気にしない

調教の映像が流れると推定時計も一緒に出ているが、坂路以外は人間の手で取った時計であり、各社によって誤差がある。これは、ひとつの目安にしかならないと思っていたほうがいいでしょう。また厩舎によっては、ゴールを過ぎてからもセーブをしないで追う馬がいます。それだけに、調教時計は無視して構わない。また、道中で先行した馬が、直線で併走状態になり、最後は振り切ったり、反対に道中は後ろで追走していた馬が、直線並んだけれども最後は離されてしまうケースもあります。ケースバイケースですが、併せ馬で先着しようが遅れようが、あまり気にしなくていいでしょう。


ポイント2 追ってからの反応をチェック

ポイント2 追ってからの反応をチェック

実戦でもそうですが、競馬は最後に先着した者が勝つ戦い。それだけに、追ってからの反応は重要なポイントです。もちろん、馬なりでの調教もあるが、ある程度走ったあとに直線にたどり着くのだから、それ相応の疲れは溜まっているはず。そのなかで、どんな動きを見せていたのかは好不調の判断になるのです。

コース調教では直線での動きにまず注意。四肢を大きく伸ばし、ストライドの大きい走りをしている馬は、当然好調です。逆に、追ってからの反応が悪い馬は、調子に疑問符がつきます。もっと具体的に解説すると、前脚がどれだけ伸びているか、トモの蹴りが力強いかで判断できます。また、首の使い方、体全体を使って走っているかどうか、リラックスして走っているかどうかをチェックすれば、誰が見ても好調な馬を見抜けるでしょう。絶好調だと思ったらそれで十分なんです。

一方、坂路調教では、真っ直ぐに走れているか、前脚のかき込みが力強いかをチェックできます。ここでも最後の1ハロンをどう駆け抜けたかが大事ですが、全体の時計よりも、最後の1ハロンの動きを重視したほうがいいでしょう。


ポイント3 馬体のチェック

ポイント3 馬体のチェック

坂路の映像は、前方から撮影しているが、コースでは横からの撮影になります。そのぶん、馬の体型がよくわかるかと思います。チェックすべきは、特にアンダーライン(腹線)の状況。映像でもよくわかりますよね。腹が巻き上がっていないか、だぶついていないかは重要なチェックポイントです。


ポイント4 当日の気配とリンク

ポイント4 当日の気配とリンク

この章の「はじめに」で解説したように、調教は実戦でいい結果を残すために行うものです。ただし、調教が良くてもケイ古のやり過ぎで当日体が大きく減ってしまうケースもあれば、調教では動きがバタバタと動かなくても、当日までに調整して体を作って出走してくるケースもあります。

それだけに、調教だけで即馬券の取捨に反映させるのは得策ではないでしょう。調教では動きが重く映った馬でも、当日の発表の際にきっちり前走と同じ馬体重で出走する場合も多いですからね。我々は馬体重を見て、パドックを見て、返し馬を見て馬券を買えるのですから、調教の動きをベースにして、最終判断は当日。これが、最も調教をうまく活用する方法なのです。




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