HOME >> 調教コース解説 - 馬券厳選講座 >> 栗東トレセン調教コース解説
ナリタブライアン、ディープインパクトなど数々の名馬を送り出してきた栗東トレセン。その敷地面積は、甲子園球場約38個分にもなります。中央競馬は「西高東低」と呼ばれて久しいですが、坂路やスイミングプールを先駆的に導入した、栗東トレセンならびに関係者の先見性と努力によるところが大きいといわれています。そんな栗東トレセンのコースを、関西馬の強さの秘密を紹介していきます。

ダートコースの上に細かな木片(ウッドチップ)を敷き詰めたのがウッドチップコース。美浦は南調教馬場に1コース設けられているだけなのに対し、栗東にはCウッド、Dウッドと2つのウッドチップコースがあります。Cウッドが1週1800mなのに対し、Dウッドは一周距離が約2063mにもなります。ただし幅員はCウッドが約20mと広いのに対し、Dウッドは約10mと狭いため、普段はCコースで運動し、最終追い切りで長めから乗りたいときはDウッドチップコースを使用する陣営が多いように感じます。

栗東の坂路コースは、美浦に先立つこと8年、85年に完成しました。当初は全長394mしかありませんでしたが、92年に延長工事がなされ、今は1085m。高低差は35mもあり、美浦の坂路に比べかなりきつい勾配(美浦は高低差18m)となっています。脚に負担のかかりにくいウッドチップを使用しており、リスクを抑えた効果的なトレーニングが可能。この急傾斜の存在が、西高東低の構図を作るきっかけになったともいわれています。

BコースとEコースがダートのコース。Eコースの1周距離は2200mもあり、これは東京競馬場の芝Aコース(2083m)をしのぐスケールの大きさです。またAコースとDコースが芝コース(Dコースは内側が芝コース、外側がウッドチップコースに別れています)となっており、一番内側の芝Aコースは障害専用です。ちなみに、栗東では冬期に積雪があるため、コースの維持管理にも苦労が絶えません。日々の馬場整備に加えて、凍結防止剤を散布するなど、年間を通しての馬場コンディション維持に努めているのです。