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指数Xとは?

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第1章 指数X完成までの日々

作者が始めて明かす『指数X』完成までの日々

 スピード指数の教祖、アンドリュー・ベイヤーにいわせると、真剣に競馬に取り組んでいる人たちは、ふたつの「学派」に分かれるようだ。まずは「経験主義者」。別の一派は合「理主義者」だ。

 競馬を始めて間もないころのわたしは、どちらの「学派」にも属していなかったが、「超」のつく几帳面な性格だったわたしは、いつの日か友人たちが破り捨てる競馬新聞を、日付順にファイルするようになった。そして毎週月曜日には「週刊競馬ブック」を買い求め、土曜の朝までに、いたるところにラインマーカーで印をつけ始めるようになった。

 なぜそんなことを始めたのか。それは、前述したA・ベイヤーの「勝ち馬を探せ!」(メタモル出版刊)という本に出会ったからだ。当時、理系の大学生だったわたしは「走破タイムは競馬のなかで唯一の絶対的真実だ」というベイヤーの考え方に大いに共感した。

 諸説を学び得たベイヤー理論の最大の革新性は「走破タイムの1秒違いの重みは、走破距離によって異なる」である。この理論に従えば、走破タイムを速度(スピード)に置き換えることによって、異なった距離を走ってきた馬たちを同一のモノサシで比較することができるのだ。

 そして、第二の運命的な出会いが「西田式スピード指数」(KKベストセラーズ刊)だ。ただ、「西田式」には最大の欠点があり「スピードの比較」=「馬の能力の比較」と仮定するには、「そのレースで馬が力を出し切る」ということが前提条件になってしまう。最初から最後まで馬が全力で走る短距離レースでは、馬の能力に近い指数が算出できるが、スローペースになりやすく、終いだけの競馬で全馬脚を残すような「中・長距離レース」では、馬の能力通りの指数が計算できなかったのである。

 そこで、「西田式スピード指数」を改良し「中・長距離レース」での指数さえ算出できればと考えた私は、数年間の試行錯誤の後、レースを3つに分割し、それぞれのスピードを総合的に評価するというロジックにいきついた。タネ明かしをすれば、計算式自体は単純で『指数X』は3分割したスピードの平均値なのである。

作者プロフィール
古橋 まなゆき
69年横浜生まれ。都内某大学卒業後、大手のシステム会社に入社。現在も、システムエンジニア(SE)として勤務する。コンピュータ解析のプロ(副業を禁じられているため顔出しはNG)。趣味程度だった競馬が、いつしか自身のスキルを活かせる舞台に。各馬のレースで出した能力を数値分析、指数化に成功し、『指数X』として発表。今年の天皇賞(春)を完全的中したほか、これまで数々の万馬券を獲得している。

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