おしらせ
【今週の重賞】[新潟2歳S]初戦快勝のシーウィザードに注目
■8月28日、新潟競馬場で第42回・新潟2歳S(GIII、芝1600m)が行われる。
まず注目はシーウィザード(牡2、美浦・鹿戸)だろう。米芝GIを3勝した新種牡馬ビーチパトロール産駒で、半兄に現オープンのシゲルタイタン、近親に中京記念2勝のフラガラッハ。初陣となったメイクデビュー函館(芝1800m)は好スタートを決めてレースを引っ張ると、直線入り口で後続を引き離し、最後まで脚色が衰えることなく逃げ切り勝ち。父に初勝利をプレゼントした。テンションがやや高めで前向き過ぎる面があるため、使っていくと折り合いが難しくなりそうなのが懸念材料だが、相変わらず調教の動きもよく、息を入れられる展開になれば初戦で見せた逃げ切り勝ちに期待が持てる。ここを勝って秋の飛躍に繋げたい。
アイスグリーン(牡2、栗東・池添学)も侮れない存在だ。阪神競馬場で行われた新馬戦は中位で競馬を進めたが4角手前でペースが速くなったところでスッと対応できず、直線に向いてから外に持ち出し、4着馬と並んで伸びてきたものの5着という内容だった。しかし2戦目の2歳未勝利(小倉芝1800m)では、大外枠から2番手で追走し、4角手前あたりで余裕十分の手応えで先頭に馬体を並べると、直線は力強く抜け出す快勝劇だった。2戦目で競馬が板についてきた印象もあり、姉に重賞2勝馬ディアンドルを持つ血統背景からも素質は十分。能力的にも引けを取らないだけに、一気の重賞制覇があってもおかしくない。
グラニット(牡2、美浦・大和田)は前走の2歳未勝利戦で好発を決めてマイペースの逃げ。3角からピッチを上げ、直線入り口でサッとリードを広げ、危なげなく押し切った。初戦は番手だったが、2戦目でハナと異なる戦術で好走できたのはプラスだろう。初戦は単勝オッズ194.1倍とシンガリ人気での好走。今回もそこまで人気にはならなさそうで、再度波乱の使者として激走を見せるか。
スピード能力高いチカポコ(牝2、栗東・西園)にも注目。初戦からある程度仕上げた状態で出走した福島芝1200mでのデビュー戦は、促して先団を目指し、内めに入れて前を射程距離に入れる。追って味があり、最後の最後にグイッと伸びる。辛勝だが、着差以上に余裕がある内容だった。レース後、鞍上の石橋騎手が「距離が延びて良さそう」とコメントしているように距離延長も問題ない。物見をする癖はあるが、前に馬を置く形で競馬を進められるのであれば上位陣に一泡吹かせる可能性も。
ほかにも、東京で行われた2歳未勝利(芝1400m)を勝利したロードディフィート(牡2、美浦・和田勇)、近親に京阪杯勝ちなどのアースソニックがいるタマモブラックタイ(牡2、栗東・角田)など、魅力のある馬も多数参戦。目が離せない一戦となりそうだ。
(Text:Nishidate)
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