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【今週の重賞】[シンザン記念]ディープインパクトのラスト世代・ライトクオンタムが重賞制覇狙う

■2023年1月8日、中京競馬場で第57回・シンザン記念(GIII、芝1600m)が行われる。例年京都芝1600mで行われるが、京都競馬場改修工事のため今回も中京芝1600mでの開催となる。

ライトクオンタム(牝3、栗東・武幸)はディープインパクトのラストクロップで、母は芝9ハロンの北米GI勝ちという血統。新馬戦は11月の東京芝1600m牝馬限定戦で、大外枠から後発を決めてハナに立つとノーステッキで逃げ切り勝ちを飾った。スローペースをロスなく回ったとはいえ、少し追われただけで上がり2位の34秒0をマークと切れ味は抜群。全く折り合いを欠くことなく操縦性も良さそうで控えても問題なさそうだ。ここなら素質上位。中山の牝馬マイル重賞・フェアリーSには目もくれず、シンザン記念一本へのエントリーは素質への信頼ゆえだろう。デビュー当時の馬体重が426キロだったので馬体の成長には注目しておきたい。

クファシル(牡3、栗東・池添学)は曾祖母がエアグルーヴで半姉にローズS勝ち、秋華賞3着のアンドヴァラナウトがいる超良血。11月の阪神芝1600mでデビューを迎え、積極的に先手を主張してハナを奪うとそのまま逃げ切って勝利した。身体ががっしりしていて力強い走りをしており阪神の急坂をモノともしなかった。中京開催となった近2年のシンザン記念ではモーリス産駒のピクシーナイトが勝利し、他にも2着2回と好相性で同産駒のこの馬にもチャンスがありそう。前走ではまだ太めだったので絞れてくれば上積みにも期待できる。

ペースセッティング(牡3、栗東・安田翔)は京王杯2歳S4着、万両賞2着と実績上位。新馬、未勝利ともに1200mだったが、キャリア3戦目で京王杯2歳Sへ挑戦。1ハロン延長のためか行きたがって序盤に折り合いを欠き、好位をとれず中団からの競馬になったが、結果的には先行勢が上位を独占するなか0秒2差の4着と能力の高さをアピールした。年末の万両賞ではしっかり先行して我慢をさせる競馬で2着。距離に融通が利くようになったのはプラスだが、さらなる1ハロン延長で再度折り合いがカギとなる。

ダート1400mの寒椿賞を3着したフルメタルボディー(牡3、栗東・清水久)は芝へ戻って重賞挑戦。新馬戦は新潟芝1400mで2番手追走から押し切り勝ち。次走のききょうSではゲートをくぐって打撲したため競走除外に。仕切り直しの寒椿賞ではゲートを我慢して好発を切り、渋太く脚を使って3着した。タイトな流れを粘り込んだ内容からも1ハロンの距離延長もこなせそう。叩き2戦目の上積みに期待したい。

トーホウガレオン(牡3、栗東・石坂)は新種牡馬リアルスティールの産駒。勝ち上がりまでに2着3回と時間を要したが、新馬戦の勝ち馬はアルテミスS3着のアリスヴェリテ、次走はアイビーS勝ちの素質馬チャンスザローゼスと相手が強かった。前走の未勝利戦では阪神に舞台が替わり、機動力を活かして立ち回ると直線を向いても追い出しを待つ余裕を見せ、能力の違いを示した。それまでの相手が強かったとはいえ、あと一歩のレースが多かっただけにここが試金石となりそうだ。

他にも、朝日杯FSから巻き返しを図るドンデンガエシ(牡3、美浦・尾関)とスズカダブル(牡3、栗東・西村)、デイリー杯2歳Sで5着のクルゼイロドスル(牡3、栗東・高橋忠)、新馬戦を差して勝利したイリゼ(牝3、栗東・武幸)などがエントリー。今年は小粒な印象も、昨年の勝ち馬マテンロウオリオンはNHKマイルCで2着、過去にはアーモンドアイなどのGI馬も輩出しており、今後の重賞戦線に見据える上で注目しておきたいレースだ。
※馬齢表記は2023年のものとなります。

(Text:Funaki)

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