おしらせ
【今週の重賞】[京都金杯]イルーシヴパンサーが2つ目のマイル重賞奪取を狙う
■2023年1月5日、中京競馬場で第61回・京都金杯(GIII、芝1600m)が行なわれる。京都競馬場が改修工事中のため、前2年に続き今回も中京芝1600mでハンデキャップ競走として施行される。
イルーシヴパンサー(牡5、美浦・久保田)は2つ目のマイル重賞奪取を狙う。4連勝で東京新聞杯を制し、安田記念では1番人気に。しかしスローの流れが災いし、最後方から追い込むも届かず8着敗退。自分でレースを作れない弱みがもろに露呈した。前走・関屋記念も11着大敗したが、これは本調子ではなかったようで参考外でいいだろう。安田記念まで5戦連続で上がり最速(タイ含む)を記録した強烈な末脚が武器。また左回りのマイル戦はもっとも力を発揮できる舞台。あとは先行有利な中京の芝コースで差しが決まるかどうかだ。
前年1番人気に推されたエアロロノア(牡6、栗東・笹田)は2度目のチャレンジ。その前年は勝ち馬と同じような位置でレースを進めたが、最後に伸びを欠き6着に敗れた。その後は次走・六甲Sを勝利するものの重賞では入着止まりで、一見“オープン大将”の典型に映ってしまう。しかし内容をよく見ると、安田記念は0秒2差、マイルCSでは0秒4差に走っており、この1年で力をつけてきたフシが。今回は前年ほど人気にはならないだろうし、気楽な立場で臨めるはず。GIで揉まれた経験を活かせれば、待望のタイトルを掴むことができるかも。
明け4歳勢で面白そうなのは、牝馬のプレサージュリフト(牝4、美浦・木村)だ。秋の東京芝マイルの新馬戦を3馬身差で快勝。33秒3の最速上がりは次位を1秒4も上回る強烈なものだった。4カ月後のクイーンCも直線外から鋭く追い込んで1着。2着に下したのは、後に牝馬二冠を制するスターズオンアースである。その後、牝馬三冠に皆勤するも、オークスの5着が最高着順。GIで上位争いをするほどの体力が追いついていない様子だった。デビュー2連勝の走りを見れば、高い素質を秘めていることは明らか。左回りの1600mもピッタリの条件。3カ月の休養を挟んでパンとしてくれば、アッサリ勝ち切っても不思議ではない。
ベレヌス(牡6、栗東・杉山晴)の先行力も侮れない。ダートで勝ち上がった後、芝に転向すると、大敗を挟みながら着実に条件戦をクリア。博多Sに勝ってOP入り後しばらくは足踏みするものの、谷川岳Sで2着好走すると小倉開催の中京記念へ。外枠から果敢にハナを奪い、まんまと逃げ切ってしまった。これを含めて芝の4勝はすべて逃げ切り勝ち。逃げ馬ゆえに負けるときは大敗を喫するが、ペースや展開が向けば重賞でも勝ち切る力があるのは証明済みだ。今回は有力馬に差し馬が多く展開も向きそう。また、1ハロン短く映るマイル戦も2走前の京成杯AHでは57キロを背負って0秒2差に善戦しているので問題はないだろう。
ほかには、同コースのシンザン記念に勝ち、GI・NHKマイルCでも2着に好走したマテンロウオリオン(牡4、栗東・昆)、ダービー卿CT優勝やニュージーランドT2着などマイル重賞で複数の好走経験があるタイムトゥヘヴン(牡5、美浦・戸田)、京成杯を優勝し、初の古馬対戦となった福島記念も4着に善戦したオニャンコポン(牡4、美浦・小島)、ポートアイランドSや大阪城Sを制した先行力が自慢のアルサトワ(牡5、栗東・斉藤崇)、脚部不安による長期休養を挟みながら復調気配にある2年前の2着馬・ピースワンパラディ(牡7、美浦・大竹)なども上位争いに加わってくるはず。中京施行の近2年はいずれも波乱の決着となっており、今年も一筋縄ではいかないレースになりそうだ。
(※馬齢表記は2023年のものとなります)
(Text:Hattori)
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