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【今週の重賞】[中山記念]ソーヴァリアントを筆頭に春GI戦線を見据える好メンバーが集結

2月26日、中山競馬場で第97回・中山記念(GII、芝1800m)が開催される。

ソーヴァリアント(牡5、美浦・大竹)は、母が桜花賞3着のソーマジック、父はクラシック3冠制覇を含めてGI6勝のオルフェーヴル、半姉に秋華賞2着のマジックキャッスルがいる良血馬だ。前走のチャレンジCでは、骨折や心房細動のアクシデントを乗り越えて連覇を達成した。2000-2200m戦にこだわった戦績で、自身初となる1800mへの距離短縮がどうかだがコーナリングが巧い器用なタイプなだけにあっさり克服しそう。先週のウッド追いでは5Fの自己ベストタイムを更新しており、攻め気配も上々だ。

ヒシイグアス(牡7、美浦・堀)は一昨年の勝ち馬。体質に弱さがあり順調には使われてこなかったが、それもここまで重賞を2勝、香港Cや宝塚記念とGIでも2着に入る活躍ぶりを見せている。7歳にしてまだキャリア15戦で、成長力のあるハーツクライ産駒ということもあって、まだ伸びシロはありそう。今回は半年ぶりとなるが、久々でも力を発揮できるのはこれでの成績が示している。悲願のGI獲りへ向けて、まずは4勝を挙げる中山コースで好スタートを切りたい。

スタニングローズ(牝4、栗東・高野)は、ジャパンC勝ちを含むGI2勝のローズキングダムや重賞5勝のロサード、重賞2勝のローズバドなどを輩出した名牝系バラ一族の出身。前走のエリザベス女王杯こそ重馬場が合わず14着と大敗してしまったが、それを除けば全て掲示板内と安定感抜群の戦績。秋華賞勝ちや、中山重賞2勝の実績があり小回りコースは大歓迎で、強力な牡馬相手ではあるが力は十分通用するのではないか。

ダノンザキッド(牡5、栗東・安田隆)は、デビューから3連勝でホープフルSを制した素質馬。しかしその後は骨折を含め長い休養を何度も挟むなど順調さを欠いたこともあり勝ち切れていないが、昨秋のマイルCSが0秒2差の2着、そして前走の香港Cで連続2着と復調をアピール中。昨年は1番人気に支持されるも7着に敗退しており今回はそのリベンジを期す。

シュネルマイスター(牡5、美浦・手塚)も3歳春にNHKマイルCを制しているGI勝ち馬。一昨年の毎日王冠以来勝ち星から遠ざかっているが、昨年の安田記念で勝ち馬・ソングラインにクビ差まで迫って2着に好走するなど、まだ実力が衰えるような時期ではないはず。前走の香港マイルでは出遅れが響いて最下位に終わってしまったが、これは現地の環境が合わなかった事もあるだろう。新コンビとなるT.バシュロ騎手の手腕にも期待したい。

この他にも、約1年ぶりの重賞挑戦となるドーブネ(牡4、栗東・武幸)や、前走の京都金杯で復活勝利を挙げたイルーシヴパンサー(牡5、栗東・久保田)、中山金杯Vで2連勝と勢いに乗るラーグルフ(牡4、美浦・宗像)、大阪杯2着の実績があるモズベッロ(牡7、栗東・森田)などが出走予定。毎年国内外の春GI戦線へ向けて有力馬が始動する、春の中山名物重賞を制するのはどの馬か。

(Text:Nakai)

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