●6月3日　鳴尾記念（GIII、阪神、芝2000m）

■アドマイヤハダル　岩田望騎手騎乗、栗東CW単走。先週強い負荷を掛けており、今週は終い重点で。緩いペースでも力まず、直線ではまったく無理なくスムーズに脚を伸ばせていた。中2週でも疲れは感じられず、高いレベルで好調キープだ。【7】

■インプレス　助手騎乗、栗東坂路単走。まずまず力強いが終始右へモタれっぱなしで、ラストは追われたほど伸びることができていなかった。変わり身は強調しづらい。【5】

■カラテ　助手騎乗、栗東坂路単走。リズム重視で、ラストも馬の気分に任せる内容。時計は平凡ながら体を大きく使えており、数字以上に迫力のある走りだった。約半年ぶりの前走を快勝した反動は感じられず、引き続き好調だろう。【7】

■グラティアス　野中騎手騎乗、美浦ウッド単走。大きく前に行かせた2頭を目標に進み、気持ちを乗せてジワッと加速。直線では体は並ばなかったが、鋭く伸びてゴール板あたりで併入とした。やや急仕上げ気味ではあるものの、自分の競馬はできそうな雰囲気。【6】

■サトノルークス　荻野極騎手騎乗、栗東坂路単走。キビキビとした雰囲気で登坂。ラストは鞍上の仕掛けにスムーズに反応し、力強い踏み込みから加速できていた。2年ぶりでレース勘がどうかも、動きはブランクを感じさせないものがある。【6】

■スカーフェイス　助手騎乗、栗東CW単走。先週坂路で速い全体時計を出しており、今週は確認程度。まずまずの折り合いから、直線ではブレの少ないフォームでいい伸びを見せた。あとひと追い欲しい感もあるが、走れる態勢。【6】

■ソーヴァリアント　助手騎乗、美浦ウッド単走。序盤はセーブ気味ながら活気十分の雰囲気で直線に入り、ラストは単走とは思えない気迫を感じさせて鋭く伸びた。3カ月ぶりを感じさせない好気配と言える。【7】

■ディアマンミノル　助手騎乗、栗東CW併せ馬。古馬1勝クラスを外から追走。直線に入って相手が加速するが、これにすぐ対応できずなかなかギアが上がらない。結局ジリッとは伸びたものの届かずの2馬身遅れ入線に終わってしまった。平凡な動きだが、年齢なりにズブさが出てきているようだし、脚捌きそのものは悪くなかった。この春2回使われ、徐々にではあるが良化を辿っている。【6】

■ヒンドゥタイムズ　団野騎手騎乗、栗東CW併せ馬。稽古駆けする準オープン馬に取り付いていき、直線半ばからは実戦ばりの追い比べに。最後はスッと抜け出し半馬身の先着を果たした。中8週と間隔を取り、しっかり立ち直ったようだ。持てる力をフルに出せる。【7】

■フェーングロッテン　助手騎乗、栗東坂路単走。馬場は混雑していたが自分の走りに集中して登坂。ラストに軽く促されると重心をグンと沈めて鋭く加速した。先週のCW追いでも単走とは思えない気迫で伸びていたし、絶好の仕上がりで走れそう。【8】

■ボッケリーニ　助手騎乗、栗東CW単走。先週ある程度気合いを乗せられており、今週は脚慣らし程度の内容。ズブさを見せ終いに追わせるが、いつものことで許容範囲だろう。重いハンデを勘案し目黒記念から鳴尾記念にスライドしたが大きな影響はなく、この馬の競馬はできる状態。【6】

■マイネルファンロン　助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。外先導から最後は遅れたが、相手が安田記念出走のシュネルマイスターでは致し方なし。手応えは終始余裕があったし、脚捌きも素軽かった。まだ良化の余地は残すものの、中9週とすれば悪くない仕上がり。【6】

■マリアエレーナ　助手騎乗、栗東CW単走。この厩舎の通例で最終追いは火曜に。常に稽古駆けする馬らしく単走でも気持ちをしっかり乗せて進み、ラストも軽快に脚を伸ばした。GIで走った疲れはしっかり癒えたようで、好気配にある。【7】

■モズベッロ　助手騎乗、栗東坂路併せ馬。古馬1勝クラスと併走し手応えこそ劣勢ながら、ジワッと加速し併入とした。稽古でさっぱりなこの馬としては上々と言える動き。目黒記念を回避し1週余計に乗り込めたのも好感で、前走よりいい状態で走れるのでは。【6】

■ワンダフルタウン　和田竜騎手騎乗、栗東CW併せ馬。3歳未勝利を追走し、直線半ばで抜け出す。しかし相手が盛り返してきたのにスッと対応できず、結局1馬身遅れの入線に終わってしまった。全体的に軽快さはあるものの、気迫不足な感は否めない。ここを使ってからか。【4】

＜追い切り評価＞は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価（10が最高、1が最低）です。
（Text:Nishimura）