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競馬サロン

齋藤翔人

2023/06/03 19:00

【安田記念】東京マイルは史上最強クラスのソングライン 超豪華メンバーが揃った一戦で連覇を期待

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今年の安田記念は、なんとGIウイナーが10頭も集結。3歳のGI馬が2頭出走したことで、いっそう厚みが増しました。もちろん、18頭すべてが重賞ウイナーで、前走ダービー卿チャレンジTを勝ったインダストリアが除外になってしまうほどのメンバー構成です。

GI馬が10頭も出走する安田記念はレース史上断トツで最多、かと思いきや、2020年に続いて2度目だそう。しかも、このときは14頭立てで、なおかつ残り4頭のうちの2頭(ダノンスマッシュとダノンキングリー)も後にGIを勝ち、1頭が連対する(ヴァンドギャルドがドバイターフで2着)という凄まじいメンバーでした。

だったら、今年のほうが落ちるじゃないかと思ってしまいますが、決してそんなことはありません。というのも、2020年の10頭中3頭は、GI勝利から2年半以上が経過していたのに対し、今年はGI勝利から最も遠ざかっているシュネルマイスターでも2年1ヶ月。しかも、同馬は前哨戦のマイラーズCを勝利してここに臨みます。

そういった意味で「ピッチピチ」のGI馬が数多く出走している今年も、負けず劣らずの素晴らしいメンバーであると断言できます。

さて、過去の国内GIに範囲を広げると、最多は11頭が出走した2019年の有馬記念。その有馬記念と、前述した安田記念の両方に出走していたのがアーモンドアイですが、アーモンドアイさえ、これら2レースはまさかの敗戦。しかも、完敗といっていい内容でした。

2レースともに出走している時点で、さすが史上最強ラスの名馬としか言いようがありませんが、この有馬記念を5馬身差で圧勝したリスグラシューも最強馬。そして、安田記念でアーモンドアイを完封したグランアレグリアもまた、紛れもなく最強馬です。

しかも、これら3頭はすべて牝馬。現役の牝馬では、リバティアイランドもこの領域に到達しておかしくない最強馬候補といって間違いないでしょう。

対して、牡馬の最強馬候補は世界ランク1位のイクイノックス。これら二頭の対決が激突するのは、おそらくジャパンCではないかと勝手に想像しているのですが、それがどの舞台であっても楽しみでなりません。

また、今年の安田記念は、先週のダービーに続いてトップジョッキーたちの競演にも注目。

ダービージョッキーになったばかりのダミアン・レーン騎手は、昨年のマイルCSを制し、JRA賞最優秀短距離馬に輝いたセリフォスに再び騎乗。一方、史上4人目の騎手大賞を受賞した川田将雅騎手は、前走レーン騎手が騎乗したソダシと初めてコンビを組みます。

それ以外にも、クリストフ・ルメール騎手は、一昨年3着、昨年2着と着順を上げているシュネルマイスターとコンビ継続。また、忘れてはいけない昨年のMVJ戸崎圭太騎手は、引き続きソングラインに騎乗。ヴィクトリアマイルからのGI連勝(ソングライン自身は、安田記念連覇も)が懸かっており、さらに、レジェンド武豊騎手もジャックドールとのコンビで、同じくGI連勝を狙っています。

ということで、今回は超豪華メンバーが集結し、楽しみしかない安田記念の過去5年を深掘り調査。好走傾向を探し出し、そこから予想を組み立てます。

(1)キャリア
(2)前走人気
(3)生産牧場
(4)前走上がり
(5)馬主
(6)性別
(7)前走馬番

近年の傾向から重視できそうな傾向は、上記7項目。その中で、まずは(1)。キャリアです。
安田記念は、消耗の少ない馬が強さを発揮するレース。まず、キャリア10戦以下の馬は[4-2-3-9/18]で、勝率22.2%、複勝率50.0%。単勝回収率306%、複勝回収率119%と、文句なしの成績。

一方、キャリア11戦から15戦の5歳馬も[1-3-2-8/14]。勝率7.1%、複勝率42.9%。単勝回収率340%、複勝回収率130%と、なかなかの成績です。

(2)は、前走人気について。
当レースは、前走、国内芝のGIで4番人気以内に推されていた馬が[3-4-3-8/18]。勝率16.7%、複勝率55.6%。単勝回収率376%、複勝回収率156%と、超抜の成績を収めていました。

次は(3)。生産牧場について。
ノーザンファーム生産馬が、6年連続で連対している安田記念。中でも、前走13頭立て以下。もしくは18頭立てのレースに出走していた同場生産馬は[3-4-3-7/17]。勝率17.6%、複勝率58.8%。単勝回収率231%、複勝回収率131%。(2)を上回る成績でした。

続いて(4)は前走上がり。
差し馬が強い安田記念。速い上がりを使えることは武器になります。とりわけ、前走上がり2位以内をマークした馬に栗東所属騎手が騎乗。なおかつ、今回1から11番を引くと[3-2-1-4/10]。勝率30.0%、複勝率60.0%。単勝回収率469%、複勝回収率123%。これまた素晴らしい成績でした。

(5)は、馬主について。
土曜日の鳴尾記念でも提示した指標ですが、安田記念はサンデーレーシングの所有馬が無類の強さを発揮するレース。[2-4-1-3/10]で、勝率20.0%、複勝率70.0%。単勝回収率202%、複勝回収率153%と、無双状態。

このうち、アエロリット、グランアレグリア、シュネルマイスターは2年連続で好走しているリピーターで、連覇が懸かるソングラインはもちろん、シュネルマイスターの3年連続好走も、十分あり得るのではないでしょうか。

(6)は、性別について。
過去5年、牝馬の複勝率が5割を超えている当レース。その中でも関東馬は[2-4-1-2/9]。勝率22.2%、複勝率77.8%。単勝回収率224%、複勝回収率144%。数は少ないものの、恐ろしい成績です。

そして、最後は(7)。前走の馬番。
前走馬番が1から3番だった馬が、過去5年で3勝をあげている安田記念。その中でも1、2、3月生まれは[3-0-2-3/8]。勝率37.5%、複勝率62.5%。単勝回収率538%、複勝回収率201%。これまた超抜の成績でした。

これら7つの指標を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎18 ソングライン
○2  メイケイエール
▲14 シュネルマイスター
☆5  ソダシ
△6  ダノンスコーピオン
△12 ナミュール
△13 レッドモンレーヴ
△8  ドルチェモア
△11 イルーシヴパンサー
△3  ジャックドール
△7  ガイアフォース

【買い目】

・単勝 2
・馬単マルチ 18=2、3、5、6、7、8、11、12、13、14 計20点
・ワイド 18→2、3、5、6、7、8、11、12、13、14 計10点
・3連複軸2頭ながし 2、18→3、5、6、7、8、11、12、13、14 計9点

本命は、単独4項目に該当したソングラインで、こちらも唯一3項目該当のメイケイエールを対抗にしました。

連覇が懸かるソングラインは、昨年と同様、ヴィクトリアマイルから中2週のローテーション。昨年は、そのヴィクトリアマイルで道中躓いてしまい力を発揮できませんでしたが、安田記念で巻き返してGI初制覇。対して、今年はヴィクトリアマイルを勝利してからの臨戦過程で、激走の反動などはやや気になります。

ただ、ヴィクトリアマイルと安田記念を制したのは、ウオッカやグランアレグリアといった歴史的名牝に続く史上3頭目の快挙。さらに、NHKマイルCは大接戦のハナ差2着で、東京マイルGIは準三冠といえる成績であり、GIIの富士Sも勝利するなど、とにかくこの舞台では無類の強さを発揮します。

馬券は、まずソングラインからの馬単マルチとワイド。そして、応援の意味も込め、対抗メイケイエールの単勝と、これら2頭を軸にした3連複ながしも買います。

メイケイエールに関しては、ヴィクトリアマイルに出てきたら本命にしようと思っていた馬ですが、残念ながらフレグモーネのため出走を回避。今回は仕切り直しの一戦で、悲願のGI初制覇を狙います。ソダシとの同族、かつ現役馬でも屈指の人気を誇る2頭のワンツーなんてことになれば(メイケイエールが勝たないと私の馬券は外れますが……)、これ以上なく盛り上がるのではないでしょうか。

それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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