UMAJIN.net

競馬サロン

田原基成

2024/05/18 18:30

【オークス】”わがままな客”が出した5つのオーダーを通す極上の戦績 本命◎に迷いなし

87
「信頼度の境界線は、勝ち方にある」

過去のオークスにおいて、私が得た肌感だ。

阪神芝外回りに施行条件変更後、桜花賞勝ち馬はオークスに14頭が出走。アーモンドアイやデアリングタクト、スターズオンアースにリバティアイランドといった馬が樫の女王に輝いた。連動性は決して低くない。

14頭の成績を数字に見直すと【7-1-1-5】。ここでは馬券外に敗れた5頭を分析する必要があるだろう。今年の桜花賞馬ステレンボッシュが「7」の勝ち馬に該当するのか「5」の馬券外に当てはまってしまうのか……評価が定まれば攻略へのビジョンはおのずと見えてくる。

まずは、勝ち馬の「7」。

全レースで上がり3F最速を記録していたアーモンドアイ、デアリングタクトは別格。リバティアイランドも桜花賞は上がり3F最速、スターズオンアースも桜花賞で上がり3F3位なら及第点と言えるだろう。

馬券外の「5」はどうか。

該当馬はマルセリーナ、アユサン、レッツゴードンキ、レーヌミノル、ソダシ。先行押し切りで桜の女王の座に就いた後半3頭は掲示板外に敗れる惨敗を喫した。自身のスピードを最大限に活かした勝ち方は春二冠目のレースとの連動性を感じさせないもの。オークスでの馬券外は必然と言えよう。

前半2頭の馬券外に敗れた馬は?

マルセリーナもアユサンも桜花賞で上がり3F上位の脚を繰り出し勝利。オークスに向けて隙のないパフォーマンスのようにも思えるが……マルセリーナに左回りの経験はなく、アユサンは年明けから関西圏を2度使われてのオークス参戦。ローテーションにゆとりがなかったことでほんのわずかなガス欠を生んでしまったのだろう。感覚が麻痺している気がするが、春の牝馬二冠は決して低いハードルではない。

もし、私が”わがままな客”だとして、オークス本命馬に求めるオーダーは以下の通り。

「差す競馬での一冠目勝利はマストです」
「ローテーションにも余裕がほしいです」
「できれば東京の経験もほしいです」
「暑い時季のレース経験もほしいです」
「1800m以上の経験があれば安心します」

こんなオーダー通るわけが……いやいや、ステレンボッシュはそのすべてを満たしているではないか!

冒頭で私は「信頼度の境界線は、勝ち方にある」と記した。その観点で捉えたとき、1コーナーでとんでもない不利(実際のレースを観てください、驚きます)を跳ねのけて勝ち切った新馬戦の時点で境界線どころの騒ぎじゃないような感覚に誘われた。普通、あの競馬を喰らった2歳馬はレースをあきらめるはず。

何事にも動じないメンタルの強さは、順調な調整を生む原動力にもなる。美浦ウッドで敢行した1週前追い切りはラスト1F11秒1の自己ベスト。当週の4F50秒9-3F35秒6も申し分なく、切れ味にますます磨きがかかっているようだ。小細工無用のオークスは切れる馬を中心視するのがセオリー。実戦のみならず、稽古の段階でこの馬は切れ味を証明している。

エピファネイア。
シーザリオ。
スペシャルウィーク。
エアグルーヴ。

血統表にズラリと並ぶ東京芝2400mのGI勝ち馬。これに過去10年のオークスにおける桜花賞を4角5番手以内で制した馬の成績【4-1-0-0】が加われば鬼に金棒だ。桜の女王が挑む樫の女王決定戦。主役の座は譲れない。

相手本線にはチェルヴィニアを。

上位人気に推された前走桜花賞だったが、13着と大敗。自身初の関西圏かつ休み明けでのGI参戦、外枠と事前に懸念された材料がすべて悪い形で現れた印象だ。翻って、今回は【2-1-0-0】の左回りかつ重賞勝ちがある東京芝替わり。東京芝GIで目下5戦連続馬券内中のC.ルメールへのスイッチ、過去10年のオークスにおいて同騎手騎乗かつ東京芝勝利実績あり該当馬が【3-2-0-0】と連対率100%を誇る点から、見限るには早計だ。

クイーンズウォークも侮れない。

3番人気に支持された前走桜花賞は8着。オークス向きとの見解を示していた陣営の見立て通りの結果に終わった。当時を振り返ると、距離もそうだが外差し馬場で内枠、終始インを追走とトラックバイアスの影響もあった印象。過去10年のオークスにおいて、クイーンカップを1分33秒台で制した馬は【0-2-1-0】と本レースでの巻き返しに成功しており、舞台替わりで見直したい1頭だ。

穴っぽいところではミアネーロ。

3戦2勝のキャリアで臨む大舞台。2戦目の5着が引っかかるところだが、当時は直線で致命的な不利を受けており参考外のレースだった。津村明秀とのコンビは【2-0-0-0】と好相性。ヴィクトリアマイルをテンハッピーローズで制したジョッキーの存在は心強いし、昨年のオークスで1.3着馬を輩出のドゥラメンテ産駒、社台ノーザン系クラブ馬と穴要素満載。ノーマークにはできない。

【東京11R オークス予想の印】
◎7 ステレンボッシュ
〇12 チェルヴィニア
▲2 クイーンズウォーク
☆1 ミアネーロ
△14 ライトバック
△5 コガネノソラ
△10 アドマイヤベル
△15 サフィラ

【単勝】7(1点)
【馬連】7=12,2,1(3点)
【3連複/軸1頭】7=12,2,1,14,5,10,15(21点)
【3連単/フォーメ】7→12,2,1→12,2,1,14,5,10,15(18点)

田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「ステレンボッシュに「4.1.0.0」の追い風 武豊騎手騎乗スウィープフィートは「0.0.0.6」で”消し”も オークス2024全18頭診断」

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
競馬サロン TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

先着800名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP