◆【6/1(土)的中速報】日本ダービーは田原基成、齋藤翔人、ドクトル井上の3連複2万1250円など主宰者9名が的中 ！【鳴尾記念2024予想】

今週末は土日で重賞が1レースずつ。土曜京都のメインレースには鳴尾記念が組まれています。

京都で鳴尾記念がおこなわれるのは34年ぶり。そのとき勝利したカチウマホークは1500万条件（現3勝クラス）を勝ったことがなく、重賞連対実績もない格上挑戦馬でした。さらに、1987年の勝ち馬でレース史上最大の出世頭といえるタマモクロスは800万条件（現2勝クラス）すら勝っていない馬。鳴尾記念は当時ハンデ戦で、2着メイショウエイカンも400万条件（現1勝クラス）を勝ったばかり。斤量に恵まれた条件馬が上位を占める、いかにもハンデ戦らしい決着でした。

ただ、この年のメンバーレベルが低かったかというと、そうではありません。前年の菊花賞馬で、次走、有馬記念を勝利するメジロデュレンに、前年のGI阪神3歳Sを制し、皐月賞と菊花賞で2着のゴールドシチーも出走。また、前述したメイショウエイカンも翌秋の京都大賞典を勝利するなど、グレード制導入後の鳴尾記念では屈指の好メンバー。これらを相手に6馬身差で圧勝したタマモクロスが、翌年GIを3勝して年度代表馬になるのも納得です。

現在、別定戦の鳴尾記念は当時と施行時期も異なりますが、ハンデ戦に戻して距離を2400ｍか2600ｍにすれば面白くなると思うのは私だけでしょうか。
ということで、今回は鳴尾記念の過去5年と、リニューアル後の京都芝2000ｍを深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。

まずは、鳴尾記念の過去5年の成績。買い条件となったのは下記10項目でした。

（1）キャリア
（2）前走の枠順
（3）生産牧場
（4）前走場所と馬場状態
（5）父の系統
（6）今回の枠順
（7）毛色
（8）前走上がり
（9）前走頭数
（10）前走馬体重と馬齢

続いて、リニューアル後の京都芝2000ｍの成績。買い条件となったのは、下記2項目です（期間は2023年4月22日から2024年5月26日まで）。

（11）騎手
（12）調教師

計12項目と非常に多くなってしまいましたが、まずは（1）のキャリアです。
キャリア21戦以上の馬が［1-1-1-20/23］と苦戦している当レース。一方、キャリア20戦以下で、前走がハンデ戦と3歳限定戦以外だった馬は［3-4-4-11/22］。勝率13.6％、複勝率50.0％。単勝回収率268％、複勝回収率168％。これだけ出走数が多くて、該当馬の半数が好走。信頼できる指標といえます。

該当馬＝ロードデルレイ、ニホンピロキーフ、エアサージュ

（2）は、前走の枠順について。
前走、外枠を引いた馬の健闘が目立つ当レース。前走枠が5から8。かつ、前走14頭立て以下のレースに出走した馬は［3-3-4-9/19］。勝率15.8％、複勝率52.6％。単勝回収率343％、複勝回収率180％。文句なしの成績でした。

該当馬＝ボッケリーニ、フォワードアゲン、エアサージュ

（3）は生産牧場。
過去5年の3着内馬15頭中10頭はノーザンファーム生産馬。そのうち、前走9番人気以内だった馬は［4-4-2-9/19］。勝率21.1％、複勝率52.6％。単勝回収率275％、複勝回収率142％で、（2）と同じ好走率。優秀な成績を残していました。

該当馬＝ボッケリーニ、ヨーホーレイク

次は（4）。前走場所と馬場状態です。
鳴尾記念は、前走、芝の稍重や重馬場のレースに出走した馬が不振。対して、前走が新潟と阪神以外の芝で、馬場状態が良か不良。かつ、前走4コーナーで8番手以内に位置していた馬は［3-3-2-8/16］。勝率18.8％、複勝率50.0％。単勝回収率310％、複勝回収率152％。こちらも該当馬の半数が好走していました。

該当馬＝バビット、ボッケリーニ、ロードデルレイ、アウスヴァール、エアサージュ

（5）は、父の系統について。
過去5年における3着内馬の半数近くはロイヤルチャージャー系種牡馬の産駒。ただ、出走数が多いため、どうしても好走率は低くなってしまいます。
一方、父がロイヤルチャージャー系以外の種牡馬。なおかつ、変な区切り方ですが1、4、5月生まれの牡馬は［3-1-4-8/16］。勝率18.8％、複勝率50.0％。単勝回収率215％、複勝回収率180％。これまた該当馬の半数が好走していました。

該当馬＝カラテ、ボッケリーニ、ロードデルレイ

（6）は今回の枠順で、2パターン紹介します。まずは、今回1から4枠を引いた馬。 こちらは、前走がGIかGIIか3勝クラスだと［3-2-3-6/14］。勝率21.4％、複勝率57.1％。単勝回収率421％、複勝回収率185％と、文句なしの成績

該当馬＝ボッケリーニ

一方、今回6から8枠を引いた馬は、継続騎乗かつ関西馬であれば［2-2-0-5/9］。勝率22.2％、複勝率44.4％。単勝回収率154％、複勝回収率145％と、まずまずの成績を残していました。

該当馬＝アウスヴァール、ニホンピロキーフ

（7）は毛色です。
なぜか、黒鹿毛と栗毛の好走率が高い当レース。そのうち、前走から中4週以上の間隔を開けてきた馬は［4-1-2-6/13］。勝率30.8％、複勝率53.8％。単勝回収率402％、複勝回収率145％。こちらも文句なしの好成績でした。

該当馬＝バビット、ボッケリーニ

続いては（8）。前走上がりについて。
過去5年の鳴尾記念は、前走上がり最速をマークした馬が［0-1-0-7/8］と不振。一方、前走上がり2位以下で3着以内に好走した馬は［5-2-1-4/12］。勝率41.7％、複勝率66.7％。単勝回収率607％、複勝回収率246で、好走率は7割に迫ります。

該当馬＝ヤマニンサンパ、ニホンピロキーフ

（9）は前走の頭数で、ここも2パターン紹介します。まずは、前走の出走頭数が今回より少なかった馬。 こちらは、母の父がロイヤルチャージャー系かニアークティック系種牡馬だと［2-2-2-5/11］。勝率18.2％、複勝率54.5％。単勝回収率406％、複勝回収率201％と文句なし。

該当馬＝ボッケリーニ、ロードデルレイ、フォワードアゲン、アウスヴァール

一方、前走の出走頭数が今回より多かった馬は、母の父がネイティヴダンサー系かエクリプス系種牡馬だと［1-1-2-4/8］。勝率12.5％、複勝率50.0％。単勝回収率61％、複勝回収率131％と、出走数は多くないものの、該当馬の半数が好走していました。

該当馬＝ヤマニンサンパ、ニホンピロキーフ

そして（10）は、前走馬体重と馬齢です。
出走した4歳馬の半数が好走している鳴尾記念。中でも、前走馬体重が500kg未満の4歳馬は［1-3-2-2/8］。勝率12.5％、複勝率75.0％。単勝回収率33％、複勝回収率128％。出走数は少ないものの、超抜の成績でした。

該当馬＝ロードデルレイ、ニホンピロキーフ

ここからはリニューアル後の京都芝2000ｍの成績で、（11）はこのコースに強い騎手。期間内に8回以上騎乗している騎手の中から1名ピックアップしました（カッコ内は回収率。以下同じ）。

・川田将雅騎手［10-5-4-2/21］　勝率47.6％（119％）、複勝率90.5％（139％）

該当馬＝ロードデルレイ

リーディングを快走する川田将雅騎手。それでもこの数字は間違っているのではないかと思うような恐ろしい成績ですが、間違いではありません。今回は、2走前からコンビを組みはじめて連勝中のロードデルレイに騎乗します。

そして最後は（12）。このコースに強い調教師。期間内に8頭以上の管理馬を出走させた調教師の中から2名ピックアップしました。

・上村洋行調教師［1-1-3-5/10］　勝率10.0％（219％）、複勝率50.0％（147％）
・池添学調教師［3-1-1-4/9］　勝率33.3％（120％）、複勝率55.6％（134％）

該当馬＝アリストテレス、エアサージュ

今年に入って管理馬が6走し、4回好走している上村洋行調教師。先週、3度目のダービー制覇を成し遂げた横山典弘騎手を鞍上に迎え、アリストテレスを出走させます。
一方、勝率の高さが魅力の池添学調教師。今回出走するエアサージュは、2走前にこのコースで3勝クラスの飛鳥Sを勝利しています。

【後編】では、これら12項目の買い条件を踏まえ、鳴尾記念の結論（印・買い目）を導き出します。

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