今週は久しぶりに重賞のない土曜競馬。そこで非重賞レースにあたる土曜メインでも【全頭診断】を行いたい。ジューンSの出走馬全14頭を分析することでレースの全体像を掴みたいところだ。

・1枠1番　オープンファイア
久々の実戦となった前走は4着も、初の右回りに2400m、道悪と悪条件が重なった。一定の先行力は見せており、重賞を含めて【1-1-1-0】の左回りなら前進が見込めるだろう。

・2枠2番　エイカイマッケンロ
当舞台で2度の2着がある馬。その2戦の勝ち馬はシルブロン、ワープスピードとのちの重賞好走馬だった。久々の距離替わりがプラスに働く可能性は十分だ。

・3枠3番　メイテソーロ
昇級戦の前走は10頭立ての10着。クラス通用にはもう少し時間がかかりそうだ。

・3枠4番　マイネルカンパーナ
1勝クラス、2勝クラスの勝利はいずれも8頭立て。16頭立ての2走前は馬券外に敗れており、今回の頭数では割り引きたい。

・4枠5番　メインクーン
現級では掲示板内なし。牝馬限定戦替わりのタイミングで見直したい。

・4枠6番　エリカヴァレリア
昇級後は馬券外が続いているが、終いの脚はまずまず。無欲の差し脚への警戒から、3着のゾーンでケアしたい。

・5枠7番　ダノングロワール
現級の東京芝2400mは【0-0-0-3】。直近は中山芝2500mに好走が集中しており、当舞台での強調材料は乏しい。

・5枠8番　サトノクローク
昇級初戦の前走は2着とクラスの壁を感じさせない競馬。ただ当時は皐月賞デーの前残り馬場の恩恵があり、小回り巧者の印象から連対圏突入へのハードルは決して低くなさそうだ。

・6枠9番　アームブランシュ
ブリンカー着用の前走は4角2番手から鮮やかな勝利。先行力を発揮したのは良い傾向だ。2月からコンスタントに使われている疲労度が気になるところだが、舞台適性の高さから軽視はできない。

・6枠10番　エクセレントタイム
近2走は勝ち馬と1秒離される競馬続き。上位進出は厳しいだろう。

・7枠11番　エメヴィベール
芝では【0-0-0-3】馬券内なし。ダート替わりを待ちたい。

・7枠12番　スズカノロッソ
9歳を迎え、テンのダッシュ力がなくなってきた印象。馬券内突入は至難の業と言える。

・8枠13番　ハーツコンチェルト
日本ダービー3着、青葉賞2着の実績は断然。ただ、斤量58キロは楽ではなく、再度取りこぼしてしまうリスクも考慮すべきだ。

・8枠14番　シーウィザード
左回りでは【1-2-2-1】と安定。ただその好走は新潟に集中しており、前走はスローの上がり勝負が向いた感もあった。充実ぶりを認めつつ、3着が精いっぱいか。

レースのポイントは3点。

1.ローテーション
2.逃げ馬不在
3.馬場適性

夏競馬目前の6月東京で施行される本レース。春競馬の総仕上げとして使い詰めの状態で出走するケースもあり、勝負気配の見極めが重要と言えそうだ。レース間隔をあけて参戦する馬に食指が動く。

出走馬中、前走逃げた馬はゼロ。3走前までレンジを広げても2頭しかおらず、ペースとしてはゆったり流れそうだ。ある程度の好位を確保できる機動力と勝負どころでスムーズに進出できる枠順に入った馬に妙味を感じる。

先週は雨に見舞われた東京芝だが、芝1600mの安田記念勝ち時計は1分32秒3、上がり3F最速馬は32秒9。少々の道悪でも時計は速い。土曜東京芝は好天予報となっており、高速馬場が濃厚。速い上がりや持ち時計があるに越したことはない。

以上を踏まえ、本命はオープンファイア。

デビューから3戦続けて上がり3F33秒台をマークしたディープインパクト産駒の切れ者。タフな流れへの不安を拭えない現状を踏まえると、スローの上がり勝負が想定される展開面もプラスに働くだろう。この中間は栗東CWで6F81秒0、ラスト1F11秒1と前走時の追い切りをしのぐ好時計。順調な仕上がりをアピールしており、3億円ホースの真価はここで発揮されるはずだ。

【東京11R　ジューンS予想の印】
◎１ オープンファイア
〇13 ハーツコンチェルト
▲２ エイカイマッケンロ
☆９ アームブランシュ
△８ サトノクローク
△14 シーウィザード
△６ エリカヴァレリア

【単勝】1(1点)
【馬連】1＝13,2,9（3点）
【3連複/軸1頭】1＝13,2,9,8,14,6(15点)
【3連単/フォーメ】1→13,2,9→13,2,9,8,14,6(15点)

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