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▼サンデー系の●●を狙う！




皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。

この記事では、日曜の中京メイン・神戸新聞杯の最終結論をば。

■考察
阪神競馬場スタンド改修の影響により今年は中京開催の神戸新聞杯。20-22年と同じなのでむしろ最近はこちらの方がスタンダードな感も出てきた。神戸新聞の社杯なのにね。

中京開催だった20-22年の結果を見てみると、ディープインパクト産駒が【2-1-0-7】で最多勝。ただその息子キズナの産駒は【0-0-0-5】で1頭も馬券になっていない。1人気だったパラレルヴィジョンや、後の実績を考えると馬券になっていて然るべきディープボンドがいてこれなので、父父がディープだから買いという話にはならない感も。

▼メイショウタバル
毎日杯がとにかく強い勝ち方。重馬場の阪神芝1800mにも関わらず勝ちタイムは1分46秒フラット。これまでに毎日杯を1分46秒5以下で制した馬を書き出してみると、ディープスカイ（GI2勝）、キズナ（日本ダービー）、アルアイン（GI2勝）、ブラストワンピース（有馬記念）、シャフリヤール（GI2勝）、そしてメイショウタバルの6頭だけ。タバルを除く5頭はいずれも後にGIを制している。打点の高さは保証済み。

血統的にもゴールドシップ×フレンチデピュティで渋った馬場がいかにも上手。日曜の中京は雨予報だが、まったく心配する必要はなく、むしろ歓迎のクチ。

近親メイショウカンパク（京都大賞典）の名前を見てもわかるように、恐らく下り坂でつけた勢いを使って最後まで走り切れる直線平坦の京都がベストだとは思うものの、中距離馬としての格はこのメンバーに入ればトップ。飛躍の秋へ向けて好走に期待したい。

▼ミスタージーティー
「リッスンを秋のトライアルで買う」というのはローズSをブチ抜いたタッチングスピーチ以降、すっかりお馴染みの伝統芸。ひと夏を越して買い時としてはこのタイミングだろう。

休み明けなのに追い切りが軽いあたりをどう見るかだろうが、血統からはある程度重い印を回しておきたい。

▼メリオーレム
シュヴァルグランの代表産駒にして唯一のJRA3勝馬。母父のスタースパングルドバナーは豪州と欧州で活躍した短距離馬なので、ここからスピードを注入したのが良かった感。またハルーワソング≒ノヴェールのニアリークロス3×3も光る。

前走を見ても距離はあるだけあった方が良さそうなので、中距離の重賞でどこまでやれるかが今回のポイントに。菊花賞に出てきてほしい素材ではあるので、権利取りを狙った競馬ができればと思う反面、勝ちにいくと甘くなる危険性も。

▼ビザンチンドリーム
このコース得意のエピファネイア産駒。賞味期限の短いフサイチエアデールの枝なので、重賞で積極的に狙うのはひとまずここくらいの時期までの感も。逆に言えばここまではしっかり狙ってみたいところ。

サドラーズウェルズ≒ヌレイエフにロベルト、フレンチが入るので、これも重馬場は問題ないと見る。差しが届く流れになれば。新馬戦のパフォーマンスは鮮烈だったので、力は足りると見る。

■神戸新聞杯の最終結論
◎15メイショウタバル
○10ミスタージーティー
▲6 メリオーレム
☆14ビザンチンドリーム
△1 ジューンテイク
△2 バッデレイト
△5 オールセインツ
△11ショウナンラプンタ
△12ウエストナウ

【3連複/フォーメ】15＝10,6,14＝10,6,14,1,2,5,11,12（18点）

◎はメイショウタバルとする。ここは素直に毎日杯の内容を評価する方針で。馬場が渋ればなお有難い。

メイショウタバルが先行するとある程度ペースは流れそう。馬場も含めて考えるとその他の先行勢は苦しくなるはずで、2列目は距離短縮組から差し馬を中心にチョイス。

○ミスタージーティー、☆ビザンチンドリームはダービー組。末がしっかりしているうえ、前者はホープフルS、後者は新馬戦で既に素質を見せており、GIIなら狙っていけるはず。

▲メリオーレムは位置取り的には苦しくなるやもしれないが、ハルーワソング≒ノヴェールの3×3のインパクトに負けた。こういうトガった仕掛けに目がないのよね。流れに乗ってスタミナを活かしたい。

馬券は◎から○▲☆を2列目に置いた3連複フォーメーションで。

＜プロフィール＞
“血統サイエンティスト”ドクトル井上
在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

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