競馬サロン
2024/10/12 18:00
秋華賞2024 最終結論【馬体】見落としがちな“仕上がり具合”が結果に直結【重賞深掘りPROJECT】
《秋華賞の馬柱》
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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。
先週末はサウジアラビアロイヤルカップ、京都大賞典、毎日王冠ともいいところを見せられませんでした。その分、秋華賞、府中牝馬S、そしてマイルCS南部杯で巻き返したいですね。
なお、マイルCS南部杯の攻略動画はジャパンダートクラシックと同様に7号さんとの対談形式で明日13日(日)の夜に公開を予定しています。スプリンターズSで2帯、凱旋門賞でもさらに帯獲得と今秋のGIで絶好調な7号さんに「口では」負けないように頑張りますので、そちらの視聴もよろしくお願いします。
さて、今週は競馬関連の話題で心が大きく揺らいでしまった競馬ファンが多いと思います。私もそのひとりです。
とりわけ残念だったのが、大きな話題となった藤田菜七子騎手の引退騒動。事が事だけに厳しい意見があるのは当然ですが、近10年における女性騎手人気の火付け役だったことは間違いなく、途中までは中央競馬における紅一点の存在として注目度が抜けて高かったように感じます。このような形で騎手(競馬業界人)としてのキャリアを終えてしまうのは勿体ない限りですが、多大な貢献があったと思われるだけに「お疲れ様でした」との言葉を私からも贈りたいですね。
それでは秋華賞の予想を進めていきます。
なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、本コラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。
まず過去ラップ分析ですが、阪神開催を除く2014年から2020年、2023年の8回分を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。
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2014 前半5F58秒0 後半5F59秒0⇒前傾
2015 前半5F57秒4 後半5F59秒5⇒超前傾
2016 前半5F59秒9 後半5F58秒7⇒後傾
2017 前半5F59秒1 後半5F61秒1⇒超前傾 ※重馬場
2018 前半5F59秒6 後半5F58秒9⇒後傾
2019 前半5F58秒3 後半5F61秒6⇒超前傾 ※稍重馬場
2020 前半5F59秒4 後半5F61秒2⇒前傾 ※稍重馬場
2023 前半5F61秒9 後半5F59秒2⇒超後傾 ※稍重馬場
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※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、2秒以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。
秋華賞は年によってラップ構成がバラついていて、基本的に前傾になりやすいレースです。ただし、昨年はドスローもドスローで、今年もスローで流れる可能性を否定はできません。特定のラップになると決め打ちできないGIです。
続いて過去好走馬の馬体分析ですが、秋華賞は注意が必要なレースですね。なぜかと申し上げると、該当8回の勝ち馬が強すぎるからですね。
ショウナンパンドラ 後にJC勝ち
ミッキークイーン 牝馬2冠
ヴィブロス 後にドバイターフ勝ち
ディアドラ 後にナッソーS勝ち
アーモンドアイ 牝馬3冠、後にGI6勝
クロノジェネシス 後にGI3勝
デアリングタクト 牝馬3冠
リバティアイランド 牝馬3冠
強い馬が勝つのが秋華賞と言えばそれまでですが、上記8頭は世代の中で血統や馬体云々の前に力が抜けていたと考えられます。
馬体的にも素晴らしかったことは間違いないですが、超GI級を参考にするよりは2着、3着に好走した馬から馬体的な特徴を探っていきます。
調べた結果、全ての好走馬が該当するわけではありませんが
(1)曲飛とまで断言できなくても飛節に角度があり、直飛ではない
(2)アバラ骨が薄っすら見える程度に仕上げられている
という特徴が確認できます。
持久力勝負であれば直飛の馬の出番と考えてしまいますが、曲飛寄りの馬がここでは有利ですね。仕上がりは厩舎の本気度がどれほどかを表すバロメーターとなることもあります。
分かりやすい例が、2015年2着のクイーンズリング、2018年2着のミッキーチャーム、2019年2着のカレンブーケドールです。
続いて馬体以外に重視すべき要素ですが、5回京都開幕週の結果と、土曜京都の結果から時計と位置取りとします。
東京芝ほどではないですが、京都芝は高速馬場。速い時計の下地は欲しいですね。また、土曜京都芝のレースはスローばかりでしたが、状態は良好で前&内有利と判断できます。トリッキーな京都内回りで外々を回りそうな馬よりは、前&内を狙う馬を探すのが正解かもしれません。
時計は距離ごとに見ていきましょう。
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1600mで優秀 ステレンボッシュ、セキトバイースト、クイーンズウォーク、チェルヴィニア
1800mで優秀 該当馬なし
2000mで優秀 クリスマスパレード、ミアネーロ
2200mで優秀 該当馬なし
2400mで優秀 チェルヴィニア、ステレンボッシュ
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上記6頭は速い時計に対応できるだけの下地が確認できますね。
その6頭のうち、前&内を狙えそうなのがセキトバイースト、クリスマスパレードの2頭。一発ならこの2頭かもしれません。
ここからは今年の有力馬の馬体を見ていきましょう。
先に述べた「飛節に角度」があり「あばら骨」が薄っすら見えるほどに研ぎ澄まされた馬体で出走できそうなのが
ミアネーロ
クリスマスパレード
の2頭です。
元々シャープな体つきですが、研ぎ澄まされたという表現がぴったりなのがミアネーロ。太陽光の当たり具合もありますが、デキなら本馬が一番でしょう。
クリスマスパレードは紫苑Sを使われ馬体が締まりました。前走時からアバラ骨が見えていましたが、今回もいい仕上がりですね。
2頭とも甲乙つけ難い馬体ですが、外枠が少しネックも先行力ならクリスマスパレードの方が上でしょう。
桜花賞とオークスを分け合ったチェルヴィニアとステレンボッシュは悪いデキでは決してありません。
チェルヴィニアは若干の厚っぼたさが確認できますが、オークスとほぼ同じフォルムです。ステレンボッシュもオークスとほぼ同じフォルム。ただし、オークス時はアバラ骨が見えていましたのでそこまでの仕上がりではないですね。
ステレンボッシュは馬体以上に調教過程に注意しなければなりません。既に公に報道されている通り、1週前の調教で体の硬さを理由に坂路からウッドへ、さらに追い日を水曜から木曜に切り替える誤算がありました。少しでも順調さを欠いたことは間違いないですね。
それならチェルヴィニアが本命としたくなるところですが、今回は伏兵馬から一発を狙ってみます。
他にも枠順、展開、各馬の調整過程などを考慮した最終結論は次のとおりです。
《秋華賞の最終結論》
◎13クリスマスパレード
○2ミアネーロ
▲5チェルヴィニア
☆14ステレンボッシュ
△3クイーンズウォーク
△4タガノエルピーダ
△10ボンドガール
△15セキトバイースト
本命はクリスマスパレード。桜花賞、オークスとも不参加ですが、上がり4Fが加速ラップとなった紫苑Sをレコードで押し切った能力とスピードは本物と見ます。7枠13番の枠は楽ではありませんが、今回の並びならセキトバイーストの番手を確保できそう。王道のオークス組に不発があれば、紫苑S組の本馬の出番でしょう。
対抗評価はミアネーロ。出遅れ癖がある同馬にとって2枠2番の枠がカギも、今回は馬体を高く評価。GIで勝負強いドゥラメンテの血にも注目。
単穴評価はチェルヴィニア。まともならこの馬かもしれませんが、今回は先述2頭を優先したためこの評価。
☆評価はステレンボッシュ。馬体と調教から気になる面はありますが、2着、3着確保はありそうです。
馬券は◎クリスマスパレード、○ミアネーロの2頭を軸とした変則3連複フォーメーションで勝負。仮にチェルヴィニアかステレンボッシュのどちらが4着以下に終わると配当が一気に跳ね上がります。
《秋華賞の買い目》
◎13クリスマスパレード
○2ミアネーロ
▲5チェルヴィニア
☆14ステレンボッシュ
△3クイーンズウォーク
△4タガノエルピーダ
△10ボンドガール
△15セキトバイースト
【3連複/フォーメ】13,2=13,2,5,14=13,2,5,14,3,4,10,15(24点)
《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。
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