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【前編】では差し馬の台頭に触れたが、【後編】はチェルヴィニア、ステレンボッシュの「2強」の優劣を含め、結論（印・買い目）をお届けする。

▽SPREAD編集長・山田のその他予想コラム
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■秋華賞2024予想【後編】

オークスを見る限り1着チェルヴィニアと2着ステレンボッシュが、秋華賞「2強」を形成するのはうなづける。

ただ、牝馬三冠を除きオークスと秋華賞の二冠を達成したのは、2015年のミッキークイーンまで遡り、他に13年のメイショウマンボ、06年のカワカミプリンセス、1997年のメジロドーベルの4頭のみ。

桜花賞と秋華賞の二冠は、2007年のダイワスカーレット（オークスは不出走）、2001年のテイエムオーシャン、1998年のファレノプシスの3頭と、こちらも事例は少ない。

昨年、牝馬三冠のリバティアイランドに続いたのは春のクラシック未出走のマスクトディーヴァ。オークス2着のハーパーは3着、同3着のドゥーラは4着と着順を落とした。

この事実からの仮説は、京都芝内回り芝2000mという舞台にマギレがあり、ひと夏を越した成長や状態面、展開一つで春の実績馬に先着は可能ということ。

チェルヴィニアは桜花賞の栗東滞在から変更し、実質、初となる直前の長距離輸送というハードルがある。ステレンボッシュは巧みなレース運びで桜花賞を制したが、8枠ではその武器が削がれる。加えて当週に鞍上・戸崎圭太が跨り「帳尻合わせ」にも見える直前の併せ一杯は、決して順調ではないことの証明。能力で上位争いは十分あるが、「1着」となるとどうか。

■勝たれたら「しゃーない」の割り切り

そもそも2強の評価が高すぎるゆえ、そこに妙味はなく、それでも勝たれたら「しゃーない」の割り切りでいい。ここは2着以下の想定で馬券を組み立てる。

本命◎はミアネーロ。【前編】で述べたとおり、この枠ならフラワーCや紫苑Sで魅せたインで末脚を温存し、直線で馬群を縫っての差しと得意パターンの競馬が可能。栗東滞在ではステレンボッシュと併せ、2馬身追走から手応え優勢で併入と好調をアピールした。

出走メンバー唯一のドゥラメンテ産駒。タイトルホルダーらの2018年産まれから、リバティアイランドらの2020年産まれまで各世代で3歳GIを制してきたが、現3歳世代はここまで未勝利。大舞台の強さと成長力を武器に最後の一冠をもぎ取る。

フォーメーション二刀流のもう1頭に、ローズSを快勝した○クイーンズウォーク。鞍上・川田将雅は1週前追いのバタバタした走りに不満を抱いたようだが、日曜追いをパスし最終追いに調教助手を乗せ、軌道修正はできた。スパッと切れるタイプではなく大箱が理想だが、それはデビューから手綱を取る鞍上が熟知。不安点がある2強の次に挙がるのはやはりこの馬だろう。

馬券は◎の単勝のほか、◎○の二刀流で馬連と3連単。3連複は絶対能力で馬券内突入が堅い▲チェルヴィニアからとする。

フォーメーション3列目には【前編】で取り上げた△ボンドガールのほか、4頭をピックアップ。見た目も動きも急成長を遂げた感のある△アドマイヤベル、オークスの激走が印象に残る△ランスオブクイーン、前走・ローズSが馬場の悪い内を通り4着健闘の△タガノエルピーダを置く。

3連単は最大20万円が射程だ。印と買い目は以下のとおり。

■秋華賞2024予想・買い目

◎２ミアネーロ
○３クイーンズウォーク
▲５チェルヴィニア
☆14ステレンボッシュ
△10ボンドガール
△９アドマイヤベル
△11ランスオブクイーン
△４タガノエルピーダ

【単勝】2（1点）
【馬連/フォーメ】2,3＝2,3,5,14（5点）
【3連複/フォーメ】5＝2,3,14＝2,3,14,10,9,11,4（15点）
【3連単/フォーメ】2,3→2,3,5,14→2,3,5,14,10,9,11,4（36点）

以上、秋華賞2024予想でした！

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