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スポーツメディア『SPREAD』の山田です！

MLB大谷翔平投手のワールドシリーズ制覇時に見せたマスコミ対応について「聖人君子ではない」という記事（人間味がありスカッとしたという内容）を見て、そりゃ大谷さんにもマイルールがあり、越えてはならない境界線はあるはず。

仕事やプライベートも同じく、誰もが何かしらのマイルールを持っていて、これが競馬予想にもじつによく反映されますよね。

たとえば「牝馬は格より調子」という格言がありますが、それでも実績を重視し、一度や二度の敗戦では見限れないという考えも。自分はまさにこれ。

今年のエリザベス女王杯が「大混戦」と言われるゆえんが、GI好走歴のある馬の近走不振。2年前の秋華賞を制したスタニングローズは掲示板外が続き、昨年の牝馬三冠ロードで善戦したハーパーは3戦連続の2桁着順。

これらがマイルールに抵触するか否か、が今回のテーマ。【前編】で「前走掲示板外」の馬から巻き返しの可能性を考察し、結論（印・買い目）は【後編】にてお届けします。

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■エリザベス女王杯2024予想【前編】

エリザベス女王杯は過去10年、前走掲示板外は【1.3.1.50】と、格言どおりに近走不振の馬は結果が出ていない。

ただ、2021年には前走・府中牝馬S7着のアカイイトが10番人気で制し、翌年は同じステップでも10着と前年より着順を落としながら、本番では11番人気で4着と巻き返した例はある。

牝馬の成績が不安定になる要因の一つに、古牝馬GIが年間2鞍しかない点もある。しかも、春のヴィクトリアマイルはマイルGI。エリザベス女王杯と類似の中・長距離路線は、牡馬相手の重賞に挑むしか選択肢がない。

今年、この選択肢の壁に挑んできた印象があるのは、サリエラ、ハーパー、スタニングローズら。このうち明らかにレース条件による敗因を求めづらいのはハーパーであり、メンタル面の問題を抱える。初ブリンカーで復活なるか、はやってみないとわからないという「賭け」だ。

■復活のタイミングと見るGI馬

一方、サリエラは距離適性を求め、牡馬相手にステイヤー路線を歩むなど、選択肢が少ない1頭。前走・オールカマーの大敗は不可解だが、エリザベス女王杯は昨年0秒3差の6着と条件は合う。巻き返しの余地はゼロではなく「買い」と判断する。

スタニングローズは一昨年14着に大敗したが、極めてタフな阪神開催の道悪が不向きだったのは、高速馬場の秋華賞制覇を見てのとおり。その後は牡馬相手や適性外の条件に苦戦しているが、牡馬相手の大阪杯で0秒5は上出来。逆算ローテで好仕上がりの今回は復活のタイミングであり、重い印を打ちたくなる。

もう1頭、昨年の紫苑S勝ちのモリアーナに触れておく。近走はマイル戦を使っているが、道中でハミを噛んで脚が溜まらず。年明けAJCCではしっかり脚が溜まり、牡馬相手の道悪で0秒2差の4着は地力の証明。コーナー4回のこの舞台で息が入れば、GIで上位争いに加われる爆発力はある。

エリザベス女王杯の結論（印・買い目）は【後編】にて。

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