11月4日、JBC4競走がおこなわれ、そのうち3競走が佐賀での開催でした。九州でGI級競走がおこなわれたのは、中央、地方あわせて史上初。地元の方々にとって、大変感慨深いものになったのではないでしょうか。

レース当日は、朝からSNSなどで現地の様子が続々と発進され、盛り上がりや熱気が伝わっていました。私自身も本当に行きたかったのですが、原稿がかなり溜まっており……、行くことは叶いませんでしたが、直前まで本気で迷っていたほど。ただ、レースはその雰囲気どおり、門別の2歳優駿も含め名勝負が連発。中でも、JBCスプリントで7歳馬タガノビューティーが重賞初制覇をGIで飾ったのは感動的でした。
そもそも、追込み脚質のこの馬が、超のつく小回りの佐賀で4角先頭というシーンなど想像もできず。直線は、内に斜行しながらの追い比べになってしまったものの、それでも心からおめでとうと言いたくなるような素晴らしい勝利だったと思います。

一方、メインのクラシックは、地元どころか佐賀競馬場がほぼ実家といってもよい川田将雅騎手騎乗のウィルソンテソーロが、こちらもGI初制覇。普段はガッツポーズなどしない川田騎手がウイニングランまでおこない、レース後のお立ち台では号泣されたほど。自身の『庭』でGIがおこなわれるということで、それくらい並々ならぬ思いがあったのでしょう。JBCの歴史に残る良い一日でした。

それでは予想に。

今回は、デイリー杯2歳Sの過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。

（1）前走場所
（2）前走人気
（3）前走馬体重
（4）枠順
（5）毛色
（6）母父の系統
（7）キャリア
（8）前走からの間隔
（9）前走頭数
（10）前走斤量

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記10項目。その中で、（1）は前走場所について。
前走ローカル組が強い当レース。具体的には、前走の競馬場が小倉以外のローカルか、京都だった馬は［3-5-4-10/22］。勝率13.6％、複勝率54.5％。単勝回収率34％、複勝回収率142％。文句なしの成績でした。
◇該当馬＝ダイシンラー、エイヨーアメジスト、ローレルオーブ、ランフォーヴァウ、ドラゴンブースト、ロヴィーサ

（2）は前走人気。
前走、上位人気に推されていた馬を信頼できるデイリー杯2歳S。具体的には、前走芝・良馬場のレースに出走して3番人気以内。なおかつ、前走枠が3から8だった馬は［4-3-4-9/20］。勝率20.0％、複勝率55.0％。単勝回収率94％、複勝回収率142％。（1）と同じく文句なしの成績でした。
◇該当馬＝ランフォーヴァウ

（3）は前走馬体重です。
中、大型馬優勢の当レース。前走馬体重が470kg以上、かつ前走の出走頭数が今回より多かった馬は［4-3-3-6/16］。勝率25.0％、複勝率62.5％。単勝回収率84％、複勝回収率134％。好走率は6割を超えていました。
◇該当馬＝ダイシンラー、サウンドバッハ

次は（4）。枠順について。
デイリー杯2歳Sは内枠有利で、今回1から3枠を引いた馬が［3-3-4-5/15］。勝率20.0％、複勝率66.7％。単勝回収率86％、複勝回収率151％。好走率が7割に迫る凄まじい成績です。
◇該当馬＝ダイシンラー、エイヨーアメジスト、ローレルオーブ

（5）は毛色。
どういうわけか、栗毛と黒鹿毛がめっぽう強い当レース。過去5年は［2-3-4-6/15］で、勝率13.3％、複勝率60.0％。単勝回収率42％、複勝回収率169％。素晴らしい成績でした。
◇該当馬＝ローレルオーブ、ロヴィーサ

（6）は母父の系統です。
過去5年の3着内馬15頭中10頭は、ネイティヴダンサー系かナスルーラ系種牡馬を母の父にもつ馬。そのうち3、4月生まれは［5-2-2-6/15］。勝率33.3％、複勝率60.0％。単勝回収率141％、複勝回収率162％。（3）と同レベルの成績を残しています。
◇該当馬＝ローレルオーブ、ドラゴンブースト

続いては（7）。キャリアについて。
経験が少ない馬の頑張りが目立つ当レース。キャリア2戦以下、かつロイヤルチャージャー系種牡馬の産駒は［4-3-1-7/15］。勝率26.7％、複勝率53.3％。単勝回収率115％、複勝回収率123％。文句なしの成績でした。
◇該当馬＝ダイシンラー、ドラゴンブースト

（8）は前走からの間隔。
デイリー杯2歳Sは、前走から中9週以上の間隔を開けてきた馬が［2-3-2-7/14］。勝率14.3％、複勝率50.0％。単勝回収率72％、複勝回収率126％。該当馬の半数が好走しています。
◇該当馬＝ダイシンラー、エイヨーアメジスト、ローレルオーブ

（9）は前走頭数です。
（3）とやや重なりますが、近年のデイリー杯2歳Sは前走11頭立て以下のレースに出走した馬の成績が今ひとつ。一方、前走頭数が12頭立て以上、かつ1500ｍ以上のレースに出走していた馬は［3-4-2-4/13］。勝率23.1％、複勝率69.2％。単勝回収率93％、複勝回収率158％。なんと、好走率は7割に迫ります。
◇該当馬＝ダイシンラー、ローレルオーブ、ドラゴンブースト

そして最後は（10）。前走斤量について。
前走から斤量が重くなる馬が頑張っている当レース。そのうち、前走が新馬戦と1勝クラス以外だった馬は［2-3-2-5/12］。勝率16.7％、複勝率58.3％。単勝回収率30％、複勝回収率135％。6割に迫る好走率でした。
◇該当馬＝ローレルオーブ、ドラゴンブースト

これら10の条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎3ローレルオーブ
○1ダイシンラー
▲6ドラゴンブースト
☆2エイヨーアメジスト
△5ランフォーヴァウ
△7ロヴィーサ
△4サウンドバッハ

【単勝】3（1点）
【馬単/マルチ】3⇔1,6,2,5,7,4（12点）
【ワイド】3＝1,6,2,5,7,4（6点）
【3連複/フォーメ】3＝1,6＝1,6,2,5,7,4（9点）

ロンドボスの回避により、混戦に拍車がかかったデイリー杯2歳S。その中で、7項目に合致したローレルオーブを本命。6項目のダイシンラーが対抗。5項目合致のドラゴンブーストを単穴としました。

前走の札幌2歳Sで9着に敗れたとはいえ、中距離の重賞を経験できたローレルオーブ。今回のメンバー構成だと、この実績だけでも十分な買い材料になり、当時の勝ち馬マジックサンズはGIを勝ってもおかしくないほどの大器です。
また、前走の重馬場から、今回は初勝利をあげたときと同じく良馬場でおこなわれそうな点もプラス。父ウインブライトに初タイトルをもたらすか、注目です。

馬券は、ローレルオーブの単勝と馬単マルチ、ワイドを購入。そして、1列目にローレルオーブを、2列目に○▲を、3列目にローレルオーブ以外の6頭を塗った3連複フォーメーションも買います。
それでは土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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