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2024/12/13 18:00
ターコイズステークス2024 最終結論【調教】気持ちに張りがあり充実一途 “リピーター”の好走に期待【重賞深掘りPROJECT】

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【朝日杯フューチュリティステークス2024|調教診断】休養効果抜群の伏兵を【S評価】 鞍上が我慢を教えた穴馬も必見!
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とはいえ、まずは“目先の利益”が重要。
トリッキーな中山マイルのハンデ戦とあって例年波乱決着となることでお馴染みの「ターコイズS」をきっちり仕留めておきたいところです。
繰り返しになりますが“トリッキー”とされるコースが舞台なだけに得意不得意が如実に結果に繋がるレース。当然というかリピーターの好走が毎年のように見られますね。
近3年で1着、1着、3着だったミスニューヨークがまさにその典型例。ちなみに同馬は明けて7歳となった今年2月に引退し、繁殖入り。今春にイクイノックスが配合されたとのことで、その初仔がどんな活躍を見せるのかにも期待したいですね。やっぱり中山芝マイルの鬼となるんでしょうか。
さて、予想にあたってまずは過去3年の馬券対象9例の調教傾向を見ていきましょう。なお9例中3例がミスニューヨーク、そして2例が2022年3着&2023年1着のフィアスプライド。
最終追いはコースが5、坂路が4で拮抗ですね。
コース組は5例中4例が中間に坂路も併用。そして坂路組は4例中3例がコースも併用ですが、この3例はすべてミスニューヨークのものでした。1週前CW併せ馬→最終追い坂路単走が彼女の勝ちパターン。
調教強度は9例中8例が「馬なり」。下半期にある程度使われてきたのが前提で、直前に負荷を掛けて上積みを取りに行くというよりは軽めでコンディション維持、トリッキーなコースを走るにあたっての微調整に専念した組が優位ということか。
例外1例が2022年3着フィアスプライドで、2カ月半ぶりの休み明けで中間なかなか動きが良くなってこず、最終追いまで目一杯に追わざるを得なかったようです。枠も大外とあって、その年は12番人気に留まっていましたが3着に激走できたあたり、底力と中山適性の高さゆえでしょう。軌道に乗り、調整も順調だった昨年はこのレースにしては珍しく?1番人気に応えて完勝を収めています。
以上を踏まえ「ターコイズS」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。
■アドマイヤベル【7】
助手騎乗 美浦ウッド単走 1週前の併せ馬である程度速い全体時計を出しており、今週は単走で息を整える程度の内容。やや重心は高いものの、軽快に加速し直線へ。ゴール直前で手前を戻してしまったのか、やや勢いを失った感はあったが、馬なりは保てていたしそこまで気にしなくてもいいか。GI後を感じさせない好仕上がり。
■イフェイオン【7】
川又騎手騎乗 栗東坂路単走 序盤で気難しさを出すが、鞍上がしっかり制御。手前を替えてからの伸びは豪快そのもので、時計以上の躍動感があった。休養効果で大きく成長を果たしたようで、いい状態で復帰戦に臨めそう。
■コナコースト【7】
吉村騎手騎乗 栗東坂路単走 1週前に自己ベストを更新する坂路4F49秒6(強め)を出しており、輸送を控える今週は終い重点の内容。序盤から活気にあふれた雰囲気で進み、まとまりのあるフォームを保って加速していく。ラストまでいい手応えを保ち、機敏にギアを上げて1F11秒9と切れた。前走が大敗だったことを感じさせない攻め気配で、状態だけなら文句なし。あとは実戦でどうか。
■ドゥアイズ【7】
加藤騎手騎乗 栗東CW単走 形は単走だが後方に他厩舎の併せ馬を従える形で、気持ちを乗せる調整。柔軟なコーナリングで直線に向かい、ラストは重心をグンと沈めて馬なりのままいい加速を示した。4カ月半ぶりをまったく感じさせない好気配。
■ビヨンドザヴァレー【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 中2週での中山遠征となるが、それを考えれば比較的速いラップを刻む意欲的な調整。ブレの少ないフォームで駆け上がり、ラストはそこまで切れなかったがオーバーワークを避けたものだろう。一連の好調キープだ。
■フィールシンパシー【8】
助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 古馬2勝クラスを大きく先に行かせてスタート。コーナーワークで取り付いての併走では、相手が加速するとすぐさま反応しこちらも加速する機敏さを見せた。気迫十分といった雰囲気にあり、5カ月ぶりだった前走時からグンと気配を上げ、目下絶好調か。
■ペイシャフラワー【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 1週前にCW併せ馬で猛時計を出しており、これが実質の最終追い。今週は脚捌きを確認する程度の軽い内容だった。内ラチ沿いをリズミカルに駆け上がり、軽い促しだけで回転数をスッと上げることができていた。脚質的に成績のムラは大きいが、引き続きいいデキにある。
■ミアネーロ【7】
助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 2勝クラスを外で先導。直線では先に相手を行かせてマクり返すという内容だったが、反撃へ仕掛けられての促しに対しやや加速が遅れる。それでも最後は脚力の違いで抜け出し、1馬身の先着とした。このひと追いで万全の態勢は整ったか。
■ミシシッピテソーロ【7】
助手騎乗 美浦ウッド単走 前を行く別組の併せ馬を見てやや掛かり気味となって進むが、直線に入ってもいい脚勢を保ち豪快に加速。ラストはさすがに鞍上の手が若干動いたが、余力はしっかり残っていた。レースで結果は出ていないものの、この秋の攻めの動きははつらつ。好調維持。
▼「ターコイズS」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/20796/0/112
調教採点最高【8】点はフィールシンパシー。
オープンへの昇級初戦だった昨年のこのレースで好発から逃げ粘って2着。その後ここまで1年間コンスタントに走り続け中山牝馬Sで4着、福島牝馬Sで2着と牝馬限定GIIIで上位争い。
完敗のヴィクトリアマイルは相手関係もそうですが、中2週とこの馬にとっては厳しい臨戦間隔が災いしたよう。ハイラップで飛ばしたコンクシェルを2番手で追走する展開面の不利もあった。情状酌量の余地あり。
同じ東京、気持ち長かった前走・府中牝馬Sでブレイディヴェーグに0秒6差6着なら地力強化を果たしたと考えていいでしょう。もとより、5カ月ぶりの復帰戦を1回使って、中8週のここが本丸なのは明白。3週間掛けてじっくり乗り込まれており、気配は5カ月ぶりでも上々に思えた前走からさらに上昇。
今週の攻めでは抵抗する相手の動きに応じ、自身は馬なりのままスッとギアを上げるという気持ちの張りがありました。昨年このレースで走った馬はフィールシンパシー含め3頭いますが、他2頭は昨年凡走。“リピーター”として今年も争覇圏内入りする可能性は十二分。枠は昨年が1枠2番で恵まれ過ぎた印象がありますが、今年も3枠5番なら悪くない。本命とします。
対抗にはイフェイオンを抜擢。3歳なので当然ターコイズSは初出走ですが、今年1月に中山芝マイルのフェアリーSを勝利しているのは好材料。しかも14頭立て13番枠と、枠の不利を跳ね返してのものだけに、その価値は大きい。
以降勝ち負けの競馬はありませんが、NHKマイルCで0秒8差5着、出遅れて外を回らされたクイーンSで0秒3差7着。ならば勝利経験があるコースでの牝馬限定ハンデ重賞なら上位争いに加わる資格十分です。
休み明けはテンションが高くなる馬らしく桜花賞はイレ込みが祟って11着、クイーンSは0秒3差とはいえ上述の通り出遅れてしまいました。今回は4カ月半ぶりで、その点がどうか。しかしこれまでテンション面を気遣い、最終追いでは“ソロり”としか追えなかった馬が今回の最終追いでは坂路4F53秒0(馬なり)をマーク。
数字だけ見れば平凡に感じるところですが、この馬にとっては自己ベスト更新。最終追いで自己ベスト更新ペースで出していける調整を施すことができたあたり、今回の休養で精神面がずいぶん大人になったのではないか。実戦に出てまだ未知数な分、割り引いての対抗ですが、一発があって驚けない。
▲ミアネーロ。中山向きの機動力があり、脚力もここに入れば最上位級でしょう。ハンデは手頃、鞍上の魅力も込みで本命も考えましたが……攻めはあと少しだけ鋭さが欲しかった。そしてやはり距離は2000mがベストでしょう。この評価まで。
☆ドゥアイズは重賞であとワンパンチ足りませんが1600m戦での安定感は光りますし、右回りならなお信頼感アップ。今回の7枠14番は一見不利に見えますが、勝った洛陽Sが18頭立て14番ゲート、4着、4着の近2走も外めの枠で揉まれず競馬ができたことを考えるとむしろ好材料でしょう。攻めも順調。
ただし4カ月半ぶりと自身2番目に長い休養明け、そしてトップタイのハンデの分、本命級の評価はできませんでした。
△1番手アドマイヤベルはフローラS勝ち馬ですが、姉アドマイヤリードならマイルでやれていい。まだ走りに幼さを感じさせるものの、体調だけならかなりのレベルにありそうです。枠は文句なし。
桜花賞2着の実績があるコナコーストは昨年後半から不振に陥っていますね。ただし攻めでは常に良く見せており、本番で止めてしまうケースが続いているもの。今回も1週前に自己ベスト更新の坂路4F49秒6(強め)、最終追いで坂路ラスト1F11秒9(馬なり)で動きだけなら文句なしです。大外枠は厳しいですが、なにかをきっかけにこの攻め通り走られたら……を警戒して押さえます。
穴でビヨンドザヴァレー。京都巧者で平坦でこそのイメージがありますね。しかし坂のあるコースでもそこまでパフォーマンスを落としておらず、中山でも。久々の中2週ですが、前回中2週で使われた時は快勝を収めていました。順調だからこそ使ってくるんでしょうし、実際動きも時計以上の鋭さがありました。揉まれず好位で脚を溜められれば、粘り込みはあっていい。
採点【7】のうちミシシッピテソーロは3歳時に紫苑S・5着があるもののずっと左回りにこだわって使われてきただけに、ここで変わり身はちょっと考えにくい。無印です。
前走快勝し、ある程度人気となりそうなアルジーヌは全体的に硬さがあり、前走の反動があるのかなという雰囲気。この馬も無印とします。
以下、最終結論です。どうぞご参考に!
<調教ライター・西村武輝「ターコイズS」最終結論>
◎5 フィールシンパシー
○4 イフェイオン
▲7 ミアネーロ
☆14 ドゥアイズ
△2 アドマイヤベル
△16 コナコースト
△8 ペイシャフラワー
△12 ビヨンドザヴァレー
【単勝】5(1点)
【馬連】5=4,7,14,2,16,8,12(7点)
【3連複/フォーメ】5,4=5,4,7,14=5,4,7,14,2,16,8,12(24点)
【3連単/フォーメ】5,4→5,4,7,14→5,4,7,14,2,16,8,12(36点)
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