牝馬限定戦、フルゲートの中山マイル、さらにはハンデ戦。

「荒れないわけがない」という言葉が大げさではないシチュエーションだ。

2015年には11番人気→16番人気→15番人気の決着で3連単295万馬券。2020年以降は8番人気以下が毎年馬券内に入っており、波乱傾向は顕著。おおきく振りかぶって狙うには絶好のタイミングなのかもしれない。

それを踏まえ、有力馬を分析していこう。

ミアネーロは中山芝では4戦3連対と高い舞台適性を誇る馬。しかし、過去10年のターコイズSにおいて、前走秋華賞で4角7番手以下を進んだ馬は【0-0-1-7】と不振傾向にある点は気がかりだ。秋2戦の内容から、今回も終いの脚を活かす競馬が濃厚。能力を認めつつもスムーズに捌けないシーンは想定しておきたい。

ドゥアイズはヴィクトリアマイル4着、桜花賞5着とマイル路線で強豪相手に善戦。ハンデ戦のGIIIなら主役級と言いたいところだが、相手なりに戦ってしまうタイプゆえ勝ち切ることへのハードルが高いタイプだ。斤量55キロ以上の成績は【0-0-0-6】。中心に据えるには躊躇してしまう。

2頭にはそれぞれ「差し脚質」「外枠」と本レースにマッチしない性質あり。トリッキーなこの舞台のセオリーとして内枠に食指が動くのは当然だろう。リピーターの好走が目立つレース傾向において、前述2頭は中山芝1600ｍでの好走歴がない点も気がかりだ。

そこで浮上するのが3歳馬・イフェイオン。

当舞台で行われたフェアリーS勝ち馬。不利とされる中山芝1600mの外枠から勝利を飾ったのだから立派だ。本レースで人気が予想されるアルジーヌ、ドゥアイズと戦った前走クイーンSも2頭から0秒2差。得意舞台替わりのアドバンテージはこちらのほうが上だ。

フェアリーSで記録した1分34秒0はレース史上2位タイ。同じ時計で制したスマイルカナは同年のターコイズS勝ち馬でもあり、斤量54キロもまた同じ。スタートへの不安を覗かせた前走だが、NHKマイルCは好スタートから一瞬先頭をうかがおうとするようなダッシュ力を披露。馬群を抜け出し3着争いに顔を出す場面もあり、内枠がマイナスになることはないと判断する。

得意舞台でリベンジを。イフェイオンの本命に迷いはない。

相手本線に抜擢するのはフィールシンパシー。

昨年の本レース2着馬。当時は前残りのイン有利馬場を味方につけた完璧な競馬だった。その後は福島牝馬S2着、中山牝馬S4着と右回りの重賞で健闘。左回りの近2走は度外視可能で、12月の成績【2-1-0-0】の冬馬である点も含めて一変を警戒。

アルジーヌも要警戒。

芝1800m戦で頭角を現した馬。2度の馬券外があるマイル替わりに良いイメージはないが、いずれもスローの瞬発力勝負で切れ負けしたレースだった。600m通過34秒台のレースでは【3-0-0-0】と負け知らず。オープンクラスで連対歴のある牡馬を負かした前走内容から、軽くは扱えない。

さらにはビヨンドザヴァレー。

芝1600ｍは【4-3-0-2】と高い好走率を誇る馬。その距離替わりの前走は先行策からあっさり抜け出す快勝だった。中山マイル特有の激流がどうかも、距離適性を踏まえるとノーマークにはできない。

以下、週中から評価を上げた馬として真ん中-外枠続きの近走から内枠を引き当てたアドマイヤベル、モズゴールドバレルを。

【中山11R　ターコイズS予想の印】
◎４ イフェイオン
〇５ フィールシンパシー
▲６ アルジーヌ
☆12 ビヨンドザヴァレー
△14 ドゥアイズ
△７ ミアネーロ
△２ アドマイヤベル
△１ モズゴールドバレル

【単勝】4(1点)
【馬連】4＝5,6,12（3点）
【3連複/軸1頭】4＝5,6,12,14,7,2,1(21点)
【3連単/フォーメ】4→5,6,12→5,6,12,14,7,2,1(18点)