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競馬サロン

馬体アナリスト 伊藤

2024/12/21 18:37

有馬記念2024 最終結論【馬体】過去優勝馬の共通点は長い胴 スローな流れなら人気薄の◎もチャンス十分【重賞深掘りPJ】

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《有馬記念の出演動画》
【有馬記念 2024 特別編part2】[調教&馬体BEST5]秋GI3帯獲得「覆面馬主7号」と秋天タスティエーラ◎男「馬体・伊藤」がそれぞれ5頭をピックアップ!


《有馬記念の馬柱》


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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です

昨日公開の有馬記念 特別編part2では、7号さん、ブッシーさんと一緒に出演しています。あくまで出走各馬との横の比較ではなく、馬自身の縦の比較となりますが「馬体BEST5」を動画内で発表していますので、そちらもどうぞご覧ください。

さて、土曜は京都競馬場で阪神Cが開催されましたが、勝ったのは1番人気の牝馬ナムラクレア。ハイペースの消耗戦でバチッと後方待機がハマりましたね。本命のウインマーベルは直線で伸びを欠いて8着。敗因がイマイチわからないのですが、展開が噛み合わなかったのかもしれません。

正直、ハシボーの結果だったため気持を切り替えて日曜の有馬記念に挑みたいと思います。

で、有馬記念ですが、ドウデュースのまさかの取消で関係者、競馬ファンとも金曜午後は大騒ぎとなりましたね。私が一報を受けたのが昼で、15時前には正式な取消が発表されました。

ラストランを迎える姿を見られないのは残念ですが、馬券的にはさらに混戦模様になったと感じています。


それでは有馬記念の予想を進めていきます。

まず有馬記念の過去ラップ分析ですが、過去10年分を集計対象に設定。ラップは次の通りです。なお、2500m戦は正式な前半5Fのラップが発表されないため、1F平均値を活用した計算値を紹介しています。

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2014年 前半推定5F62秒4 後半5F59秒3⇒超後継
2015年 前半推定5F62秒3 後半5F58秒9⇒超後継
2016年 前半推定5F60秒3 後半5F59秒4⇒後継
2017年 前半推定5F60秒9 後半5F59秒5⇒後継
2018年 前半推定5F60秒4 後半5F60秒3⇒イーブン※稍重馬場
2019年 前半推定5F58秒3 後半5F61秒6⇒超前傾
2020年 前半推定5F62秒0 後半5F60秒7⇒後継
2021年 前半推定5F59秒3 後半5F61秒5⇒超前傾
2022年 前半推定5F60秒7 後半5F59秒6⇒後継
2023年 前半推定5F60秒2 後半5F60秒1⇒イーブン
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※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、2秒以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。

2019年や2021年のように超前傾の差し決着になった年もありますが、外回りの3角手前がスタート地点というレイアウト上、前半5Fが緩みやすいのが有馬記念です。2500mの距離設定もあり、前半ハイペースにはなかなかなりません。

なお、後継になりやすい傾向から飛節が「曲飛」の馬の出番と考えたくなりますが、実際は「直飛」が優勢。ラップと飛節の連動性は深く考えなくていい気がします。


続いて有馬記念優勝馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」「胴の長さ」という3つの尺度から見ていきます。

「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。「胴の長さ」は短い、標準、長いの3パターンで分類。

有馬記念勝ち馬の特徴は次の通りです。

--------------------------
2014年 ジェンティルドンナ 瞬発/中間/長い
2015年 ゴールドアクター 瞬発/中間/長い
2016年 サトノダイヤモンド 瞬発/中間/長い
2017年 キタサンブラック 中間/中間/長い
2018年 ブラストワンピース 瞬発/ボリューミー/長い
2019年 リスグラシュー 瞬発/シャープ/長い
2020年 クロノジェネシス 瞬発/シャープ/長い
2021年 エフフォーリア 中間/中間/長い
2022年 イクイノックス 瞬発/中間/長い
2023年 ドウデュース 瞬発/ボリューミー/標準

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有馬記念は馬体的な再現性が高いレースと考えられます。近10年で例外的な存在はドウデュースくらいで、他9頭は胴が長いという共通点がありました。また、瞬発型が優勢で、後継ラップになりやすい有馬記念との相性がいいと考えられますね。

こういう特徴を見つけられれば正解に近づけそうです。


それでは今年の有力馬を見ていきましょう。

今回有力馬としてカウントしているのは4頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」「胴の長さ」は次の通りです。なお、馬体的な上昇度で注目できる5頭については動画内で細かく触れているのでご確認ください。

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アーバンシック 瞬発/シャープ/長い
ベラジオオペラ 中間/シャープ/長い
ローシャムパーク 瞬発/ボリューミー/標準
スタニングローズ 瞬発/中間/長い
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最も大事な胴の長さという点で、4頭中3頭が条件を満たしています。

この4頭について順に述べていきましょう。

まずアーバンシック。過去の勝ち馬と比べると同じハーツクライ系のリスグラシューとタイプは近いかもしれません。馬体的な有馬記念の適性は高いと考えられますね。元々ダノンデサイルと差のない競馬ができていて、この秋に本格化。ただし、ドウデュースの取消で押し出された1番人気に祭り上げられてしまったのは気になります。鞍上は阪神Cこそ勝ちましたが、GIでは11月以降不振です。

続いてベラジオオペラ。動画内の馬体BEST5で2位をつけたのがこの馬です。今回は限界まで研ぎ澄まされたステイヤー体型でレースを迎えられそう。3枠5番の枠も絶好で、最後までいい粘りを見せそう。

さらにローシャムパーク。胴の長さがもっとあれば理想的な姿でしたが、本馬はふっくらとした大阪杯出走時に近い理想的な姿で出走できそう。あとは前半は進んで行かないので、どこで動くかがポイントです。

最後にスタニングローズ。余裕のある体つきに見えたエリザベス女王杯を圧勝し、今回は馬体がギュッと引き締まりいい姿です。動画ではこの馬を馬体BEST5の1位に選びました。胴全体に銭形模様が浮き、栄養状態た体調面は文句なし。

元々、スターズオンアース、ナミュールと五分の戦いを演じていたことから牡馬と一緒にやれるだけのパフォーマンスは示しています。1度崩れてから戻ってくるまで時間がかかったものの、前走で見事復活。GIを楽勝しながら前日9番人気と人気は上がっていません。牝馬が度々絡むのが有馬記念の歴史で3頭出走する牝馬ならこの馬を最も買いたいですね。7枠13番の枠はかなりきついですが、序盤に外3、4番手をキープできれば枠のロスは最小限に抑えられるはずです。

当初はベラジオオペラを本命にすることも考えたのですが、今回はもうひと捻り。スタニングローズからGIで大きな馬連を狙ってみたいですね。

他にも枠順、展開、各馬の調整過程、土曜までの中山芝の傾向などを考慮した最終結論は次の通りです。

《有馬記念の最終結論》
◎13スタニングローズ
○5ベラジオオペラ
▲6ローシャムパーク
☆3アーバンシック
△1ダノンデサイル
△8レガレイラ
△10プログノーシス
△11ジャスティンパレス

本命はスタニングローズ。一発ならこの馬。

対抗は展開有利に映るベラジオオペラ。

単穴は道中の一気進出次第で楽しめそうなローシャムパーク。

☆評価はこの枠なら内々を捌いてきそうなアーバンシック。

なお、ジャパンCで本命を打ったジャスティンパレスはトモが盛り上がり、いい頃に近い馬体です。ただし、坂路主体の稽古だと掲示板までと考えます。

馬券はスタニングローズからの馬連と、スタニングローズとベラジオオペラを軸に据えた3連複で勝負します。

《有馬記念の買い目》
◎13スタニングローズ
○5ベラジオオペラ
▲6ローシャムパーク
☆3アーバンシック
△1ダノンデサイル
△8レガレイラ
△10プログノーシス
△11ジャスティンパレス

【馬連】13=5,6,3,1,8,10,11(7点)
【3連複/フォーメーション】13,5=13,5,6,3=13,5,6,3,1,8,10,1(24点)

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

《重賞深掘りPROJECT関連動画》
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