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はじめに、1月13日に起きた調教中の事故により逝去された兵庫県競馬・松本幸祐騎手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


非常に楽しみなメンバーが揃った今年の日経新春杯。同じGIIでも、1カ月後の京都記念は例年GI馬が複数出走してくるレースですが、ハンデ戦の日経新春杯は、それら実績馬への挑戦権を賭けた上がり馬が複数出走してくるレースという印象があります。

実際、今年もGI馬の参戦こそないものの、ビッグレースで好走実績のある馬やGIIウイナー、クラシックで掲示板に載った馬など、近年の日経新春杯では、最も心躍る顔触れとなりました（そう感じるのが私だけだったらスイマセン……）。
とりわけ強調したいのが、出走16頭中、半数の8頭がキャリア10戦以下である点。これは、グレード制導入以降の日経新春杯において断トツ最多で、そのうち、ヴェローチェエラ、バトルボーン、ホールネス、ロードデルレイの4頭は、いまだ掲示板を外したことがない馬。いわゆる、戦歴にほぼ「キズがない」馬です。
デビュー以来、連戦連勝というわけではありませんが、こういった馬に夢を抱きたくなるのがファン心理というもの。ただ、これだけ実績馬が出走している今回は、裏を返せば、初めて戦歴に「キズがつく」可能性もあり、なんとも悩ましいところです。 とはいえ、それこそが勝負の世界。こういった激戦を乗り越えてこそ、名馬への道が開かれるのでしょう。

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それでは予想に。

今回は、日経新春杯の過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、そこから本命馬を見つけます。

（1）前走人気
（2）今回の斤量
（3）前走着順
（4）前走からの間隔
（5）前走馬体重
（6）生月
（7）前走上がり
（8）キャリア
（9）前走クラス
（10）前走場所
（11）前走距離

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記11項目。その中で（1）は前走人気について。
前走人気上位に推された若馬が好走している当レース。具体的には、前走7番人気かつ5歳以下が［4-3-4-10/21］。勝率19.0％、複勝率52.4％。単勝回収率162％、複勝回収率138％と、文句なしの成績を残していました。
◇該当馬＝メイショウタバル、ホールネス、サトノグランツ、ヴェローチェエラ、ショウナンラプンタなど8頭

（2）は今回の斤量。
53キロから55キロを背負う馬の好走率が低い日経新春杯。一方、斤量が52キロ以下か55.5キロ以上、かつ前走の出走頭数が13頭から17頭だった馬は［2-3-3-6/14］。勝率14.3％、複勝率57.1％。単勝回収率64％、複勝回収率284％。複勝率は6割に迫ります。
◇該当馬＝サンライズアース、タッチウッド

次は（3）。前走着順です。
前走、好走した馬を信頼できる当レース。とりわけ、前走5着以内で、斤量が前走から軽くなるか2キロ以上重くなる馬は［2-4-1-7/14］。勝率14.3％、複勝率50.0％。単勝回収率62％、複勝回収率268％。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝マイネルエンペラー、ホールネス、サンライズアース、ショウナンラプンタ、タッチウッド

（4）は前走からの間隔について。
近年の日経新春杯は、休み明けの馬が結果を出していました。特に、前走からの間隔が中11週以上、なおかつ毛色が鹿毛か栗毛の馬は［3-2-2-6/13］。勝率23.1％、複勝率53.8％。単勝回収率225％、複勝回収率256％。こちらも文句なしの成績です。
◇該当馬＝バトルボーン、ケイアイサンデラ、メイショウタバル、サトノグランツ、サンライズアース

（5）は前走馬体重。
大型馬の活躍が目立つ当レース。中でも、前走馬体重が490kg以上、かつ今回の馬番が偶数だと［3-2-3-4/12］。勝率25.0％、複勝率66.7％。単勝回収率241％、複勝回収率281％と、凄まじい成績を残していました。
◇該当馬＝バトルボーン、メイショウタバル、キングズパレス、ショウナンラプンタ

（6）は生月です。
そこまで数は多くないものの、4月生まれが結果を残している日経新春杯。そのうち、ロイヤルチャージャー系かネイティヴダンサー系種牡馬の産駒は［1-1-4-6/12］。勝率8.3％、複勝率50.0％。単勝回収率40％、複勝回収率236％。（3）と同じく、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝バトルボーン、メイショウタバル、サトノグランツ、キングズパレス

（7）は前走上がりで、ここは2パターンご紹介します。まずは、前走上がり2から10位だった馬。
こちらは、ノーザンファーム生産の関西馬が［3-1-2-5/11］。勝率27.3％、複勝率54.5％。単勝回収率263％、複勝回収率151％と、文句なし。
◇該当馬＝ヴェルトライゼンデ、サトノグランツ

一方、数は多くないものの、前走上がり1位だった馬も［1-1-1-3/6］。勝率16.7％、複勝率50.0％。単勝回収率81％、複勝回収率138％。やはり、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝キングズパレス、サリエラ、ヴェローチェエラ

続いては（8）。キャリアについて。
（1）とやや重なりますが、日経新春杯は消耗の少ない馬が健闘しているレース。とりわけ、キャリア10戦以下、かつ母父がネイティヴダンサー系以外の種牡馬だと［2-1-3-5/11］。勝率18.2％、複勝率54.5％。単勝回収率95％、複勝回収率114％と、こちらも文句なしの成績でした。
◇該当馬＝バトルボーン、メイショウタバル、ホールネス、サンライズアース、ヴェローチェエラなど6頭

（9）は前走クラスで、ここも2パターンご紹介します。まずは前走GI組から。
こちらは、前走が芝の良馬場で、そのときの馬体重がプラスか増減なしだった馬が［2-2-2-4/10］。勝率20.0％、複勝率60.0％。単勝回収率94％、複勝回収率111％と、素晴らしい成績。
◇該当馬＝メイショウタバル、ホールネス、ショウナンラプンタ

一方、前走3勝クラス出走馬も強く［2-1-1-3/7］。勝率28.6％、複勝率57.1％。単勝回収率350％、複勝回収率275％と、昇級や格上挑戦の壁を苦にしていません。
◇該当馬＝マイネルエンペラー、ヴェローチェエラ、タッチウッド

（10）は前走場所。
近年の日経新春杯は、前走、新潟か中山か京都のレースに出走した馬が好調。中でも、前走3コーナーで5番手以内か10番手以下に位置していた馬は［2-4-1-2/9］。勝率22.2％、複勝率77.8％。単勝回収率100％、複勝回収率334％。複勝率は8割に迫ろうかという、驚異的な成績でした。
◇該当馬＝ヴェローチェエラ、サトノグランツ、ショウナンラプンタ、マイネルエンペラー、メイショウタバルなど9頭

そして最後は（11）。前走距離です。
日経新春杯は、前走2200ｍか2400ｍのレースに出走した牡馬が［3-1-1-4/9］。勝率33.3％、複勝率55.6％。単勝回収率150％、複勝回収率197％。（10）と同じく該当馬は少ないものの、勝率の高さは魅力といえるでしょう。
◇該当馬＝マイネルエンペラー、バトルボーン、サトノグランツ、サンライズアース、ヴェローチェエラなど6頭

これら11の条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。

◎6メイショウタバル
○13ヴェローチェエラ
▲9サトノグランツ
☆1マイネルエンペラー
△11サンライズアース
△14ショウナンラプンタ
△2バトルボーン
△7ホールネス

【馬単/マルチ】6⇔13,9,1,11,14,2,7（14点）
【ワイド】6＝13,9,1,11,14,2,7（7点）
【3連複/フォーメ】6＝13,9＝13,9,1,11,14,2,7（11点）

本命は、単独7項目に合致したメイショウタバル。6項目に合致したヴェローチェエラとサトノグランツを、対抗、単穴としました。

好タイムで毎日杯を圧勝したと思いきや、続く皐月賞では暴走気味の逃げをうって17着に敗れたメイショウタバル。その後、ダービーを挫石で取消、神戸新聞杯快勝後の菊花賞で16着となかなか順調にはいきませんが、今回と同じコースでGIIの勝利実績がある点は強調材料です。
冒頭で書いた、戦歴にほぼ「キズがない」馬とは対照的な存在ですが、勝つか大敗かという成績はいかにも逃げ馬らしく、父ゴールドシップ譲りでもあります。ほどほどの人気に落ち着きそうな今回は狙い目といえるでしょう。

馬券はまず、メイショウタバルからの馬単マルチとワイドを購入。さらに、メイショウタバルを1列目に、ヴェローチェエラとサトノグランツを2列目に、メイショウタバル以外の印全馬を3列目に塗った3連複フォーメーションも買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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