競馬サロン

2025/04/19 18:35
【MASA/皐月賞】想定逃げ馬が作り出す「血統ペース」からの狙い/【阪神4R・障害未勝利】

私の予想は「逃げ馬が作り出す血統的なペース・流れ」によってレースが支配されると考えることから、どの馬が逃げるかを考察することから始まる。
<想定逃げ馬>
今回の登録メンバーから診て、ジーティーアダマンの逃げが有力と診る。当初は抽選対象だったが、回避馬が出たことにより出走が叶った幸運馬である。デビューからまだ2戦しか走っていない無敗馬だが、いずれも逃げて快勝。
陣営からはハナに拘っている訳ではないという主旨のコメントが出ているが、大一番で結果が出ている作戦を変える必要は無く、競合型も不在であることから、ジーティーアダマンが逃げると診る。
<想定血統ペース>
・血統ペースを作り出す想定逃げ馬:ジーティーアダマン
・父ルーラーシップ、母カウニスクッカ
・形相遺伝対象:カウニスクッカ(母)
・形相遺伝系統:Native Dancer系統
(サンデー系種牡馬は母方を引き出しブラインド解釈する為)
狙いは、形相遺伝系統またはこの系統と親和性のある系統を、父や形相遺伝背景に持つ馬。また、父+母父の組合せ等により、相似関係が認められる馬も補充対象となる。
<血統ペース適合ランク>(想定逃げ馬除く。ランク内はアイウエオ順)
・適合ランクA
カラマティアノス
・適合ランクB
キングスコール、ジュタ、フクノブルーレイク
・適合ランクC
エリキング、クロワデュノール、サトノシャイニング、ジョバンニ、ドラゴンブースト、ニシノエージェント、ファウストラーゼン
・適合ランクD
マスカレードボール、アロヒアリイ
※Aが最も適合が良く、以下Cまでが適合を示す判定を表し、Dは上位馬の不具合によるキャンセル待ちなら可。記載の無い馬は適合していない馬であり、一部の例外を除き原則的には評価対象とはならない。
※あくまでも血統ペースへの適合を示すランクであり、個体能力を示すものではない。
<本命馬考察>
◎クロワデュノール(3歳牡馬)
・形相遺伝対象:Bustino(3代母父)
・形相遺伝系統:Blandford系統
・料的遺伝数値:3.75(少)
・闘争本能:普
・頭脳:優
・配合質:配合メリット有
・コンプレックス:無
本馬の形相遺伝対象である3代母父Bustinoは、英仏国で9戦5勝、英セントレジャーとコロネーションCのG1勝利を挙げた中長距離から長距離タイプである。そして、やはりBustinoと云えば、Kジョージ6世&QエリザベスSでの英ダービー馬グランディとの一騎打ちの名勝負であろう。この一騎打ちは本馬が2着惜敗だったが、2頭により叩き出された驚異的なレースレコードタイムは、その後ハービンジャーに更新されるまで35年間も破られなかった。英国では世紀の名勝負として、今なお高い評価を受けている。
本馬はこのような形相遺伝背景を持つことから、現在は成長過程期だが、古馬成馬になると、欧州型の中長距離から長距離を距離適性とするタイプになると診る。
それから、本馬の血統について、母父、母母父はいずれも満8歳時種付けによる0遺伝配合であり、形相遺伝対象であるBustinoを現世に引き出す際に、母父の影響は乏しく、父キタサンブラックによる加工処理が施されるが、これは好配合と診る。
これを料理に例えると、形相遺伝対象は料理のメイン食材であり、父と母による加工処理は、料理ジャンルや調理方法となる。Bustinoという食材を調理するにあたり、キタサンブラックによる調理方法は、素材の味や魅力を引き出す適した調理方法と云える。それは、形相遺伝対象の戦績を紹介した通り、この二つのキャラクターのベクトルが、距離適性も含めて、概ね同じ方向を向いていると云えるからだ。ちなみに、Bustinoは好位抜け出し型の脚質であり、キタサンブラックもこれに近い。
この逆に、「何故この食材をこの料理ジャンル、この調理方法にするのか?」という料理も山ほど有る。残念ながら、現状ではこちらの方が大勢と云える。そして、調理方法を間違えた料理は大概美味しくはない。
私はこれまで他メディアも含めて、何度も数えきれない程、父と母父だけで解釈してしまう血統解釈は危険であると警鐘を鳴らしているが、相も変わらず蔓延している。しかし、こうして見ると、父と母父だけの血統解釈は、何を食べているのか、メイン食材が何かを知ることの無い、調理方法だけの残念な食レポのようなものであり、危険というよりも可哀想なのかもしれない。
話が脱線してしまったが、本馬の血統構成は、0遺伝配合を含めて資質の固定が図られている上、血統内キャラクターのベクトルも同方向にある好配合馬と云える。
それから、本馬については、パドック解説等で「品が有る」「品を感じる」という評価が多い印象がある。
このようなケースでは、私が血統考察で表記している「配合メリット」が生じているケースが殆どである。
この「配合メリット」とは、種付け時もしくは出生時に授かる生体的メリットのことであり、種付け時においては人為的に設定することは可能だが、出生時となると持って生まれたものとなる。そして「配合メリット」は多種に及ぶが、私が中島理論を研究する中で、中島理論本体部分に、私独自の追加的研究を加味した概念である。
中島理論において遺伝要素とは、形・相・質・料の4要素だが、「配合メリット」は質的遺伝に該当する。
では、本馬のケースはどうかと云えば、本馬の母ライジングクロスと本馬は同じ3月21日が誕生日である。誕生日というのは、母体から産み落ちて生を受ける日であるが、生体リズムにおいては起点となる重要な日付である。(これ以上の詳細はここでは割愛)これは人為では及ばない、出生時の「配合メリット」の一部であるが、シンプルながら優馬・良馬を輩出する天からの授かり物である。
母ライジングクロスは英オークス2着などがある活躍馬だが、繁殖として本邦導入されて以降、これといって活躍馬を輩出できなかったが、実に11番仔にして漸く重賞勝ち馬を輩出したことになる。そしてその背景にあるのが「配合メリット」である。
ちなみに、ライジングクロスが産んだ初仔から本馬まで調べたが、何らかの「配合メリット」を受けているのは本馬のみである。また、本馬には弟と妹がいるが、こちらは今後の様々な影響を考慮して秘匿しておく。(答えは当然にして私は分かっている。)
本馬はこのような質的遺伝の良好さ、配合の良さを持つことから、優駒と云える存在である。父系の血は、血が溢れ返るサンデー系ではあるが、3歳は走ることに専念できる青春時代であり、3歳時代の連勝中ということであれば、今は何ら問題にする必要はない。
血統本質的には、四肢もスラリとした欧州型で広いコースが向くと診るが、ホープフルS勝ち馬ということで、経験値があることから小回り中山は問題無いと診る。そして、最大の問題・懸念点であった、この部屋、いや、この厩舎特有の大幅馬体重増加も、調教後馬体重から診て心配はないと診る。
血統ペース適合ランクもCランクではあるが適性を示す範囲であり、天候の影響を受け続けたタフな馬場状態も問題は無く、今年の皐月賞馬としての評価が必要な存在と診る。
以下は血統ペース適合ランクに基づき評価を付す。
■印・買い目と資金配分
◎10クロワデュノール
◯8ジーティーアダマン
▲1ニシノエージェント
☆14カラマティアノス
△16サトノシャイニング
△2エリキング
△5ジョバンニ
【複勝】1(1点)=1000円
【馬連】10=16(1点)=1000円
【馬連】10=2,5(2点)=各600円
【ワイド】10=8,1,14(3点)=各600円
■阪神4R・障害未勝利
私の予想は「逃げ馬が作り出す血統的なペース・流れ」によってレースが支配されると考えることから、どの馬が逃げるかを考察することから始まる。
<想定逃げ馬>
血統ペースを作り出す想定逃げ馬はアメリカンピースと診る。このレースには典型的な逃げ馬が不在、その中で近走逃げて好走しており、逃げた際の騎手から乗り替わりではあるが、米国血統で前に行く血統加工でもあることから、逃げるのはアメリカンピースと診る。
<想定血統ペース>
・血統ペースを作り出す想定逃げ馬:アメリカンピース
・父Tapit、母父Ghostzapper
・形相遺伝対象:Memories of Silver(母母)
・形相遺伝系統:Roberto系統
狙いは、形相遺伝系統またはこの系統と親和性のある系統を、父や形相遺伝背景に持つ馬。また、父+母父の組合せ等により、相似関係が認められる馬も補充対象となる。
<血統ペース適合ランク>(想定逃げ馬除く。ランク内はアイウエオ順)
・適合ランクA
該当なし
・適合ランクB
アルファインディ、ネイチャーシップ、マイネルクロンヌ
・適合ランクC
タマモエース、テイエムマジック、メネラオス
・適合ランクD
ミラクルジニア
※Aが最も適合が良く、以下Cまでが適合を示す判定を表し、Dは上位馬の不具合によるキャンセル待ちなら可。記載の無い馬は適合していない馬であり、一部の例外を除き原則的には評価対象とはならない。
※あくまでも血統ペースへの適合を示すランクであり、個体能力を示すものではない。
<本命馬考察>
◎タマモエース(6歳牡馬)
・形相遺伝対象:シーホーク(3代母父)
・形相遺伝系統:Hampton系統
・料的遺伝数値:5.75(やや多)
・闘争本能:劣
・頭脳:優
・配合質:配合メリット無
・コンプレックス:有
本馬の形相遺伝対象のシーホークは、現役時は仏国で7戦3勝、3歳時に仏国競馬の上半期総決算の位置づけとなるサンクルー大賞を勝利して引退し、種牡馬として本邦導入されている。種牡馬となってからは、モンテプリンス、モンテファストの天皇賞馬を2年連続で輩出し、晩年となって、ウィナーズサークルとアイネスフウジンの日本ダービー馬を2年連続で輩出している。
現在では血統トレンドが進んだことで、血統の奥底に眠るような血となっているが、タフさやスタミナの源泉として今なお個性を示している。
本馬は障害入りしてから8戦を経験、もうすぐ障害未勝利脱出というところまで来ているが、阪神ダートで平地未勝利勝ちしているように、8戦中、最後の直線がダートの舞台で安定しており、今回もダートであることから舞台に問題は無い。形相遺伝対象が仏国出身のシーホークということで、現在の高速スケートリンクターフでは、馬場が堅くて走り辛く、やはり脚が遅いということになる。
ダート馬については、ダートを走るべくして走っている血統と、仕方なく走っている血統に大別されるが、本馬は形相遺伝背景から診て後者に該当する。
さて、今回のこのバトル、大会期間中に開催される「中山グランドジャンプ」がG1レースでありながら予想対象レースとなっておらず、障害レースの春の大一番でありながら、この予想ができないという不思議なルールにある。そして、裏重賞のアンタレスSが指定レースとなっている。世間一般において、障害レースの価値が低いことの現れでもあろうが、古の長距離レースがここで生きているという価値観を持って、是非とも光を当ててもらいたい。
障害レースでは、飛越の一つ一つに拍手が送られ、完走した馬に対しても、出来なかった馬に対しても、皆等しく大きな拍手が送られる。この光景は、競馬の原点・原風景であり、決して軽んじられてはならない。
本来、中山グランドジャンプを予想したかったところだが、この大会の最終日に障害未勝利を取り上げたところである。
話を本馬に戻すが、アメリカンピースが逃げる血統ペースに対して適合を示し、3前走では実際に同馬が逃げる展開で、芝コースで3着好走している。勝ち切れるかどうかは疑問もあるが、軸馬として評価したい。
以下は血統ペース適合ランクに基づき評価を付す。
■印・買い目と資金配分
◎5タマモエース
◯2ネイチャーシップ
☆12メネラオス
☆14アルファインディ
△3アメリカンピース
△7マイネルクロンヌ
△10ミラクルジニア
△1テイエムマジック
【ワイド】5=2(1点)=各400円
【ワイド】5=12,14(2点)=各200円
【3連複/軸1頭】5=2,12,14,3,7,10,1(21点)=各200円
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