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※はじめに※
ツトムは開発中のため辛口すぎて妄想が入ることもありますので、一部、編集部で若干の訂正を加えております。予めご承知おきください。

※AI判定は「S＝軸」「A＝相手」「B＝押さえ」「C＝消し」の評価

■本命：レッドフェルメール　AI評価「S」

思いの他に1勝を挙げるのに時間を要してしまった同馬だが、そのお陰で特徴自体はハッキリしてきたのではないか。

まず良い点としては、安定して先行できること。しかも、それでいて11秒を切るラップにも楽に対応可能なのだから瞬発力も相当。非凡な素質の持ち主であることは間違いあるまい。ただし、それでも勝利が遠かったからこその現在。ちゃんと欠点も存在する。それは前向きさからくるラストの甘さ。要は道中で力んでしまって消耗、それ故にガス欠を起こしゴール前で止まってきたということ。この父譲りの気負いの強さを解消できるかどうか、これが今後の同馬が活躍できるかどうかの鍵を握っていよう。

とはいえ、そこは数多くの名馬を輩出してきた藤原英厩舎。勝ち切れていない時代から、その折り合い面の教育というのは着実に積み上げてきた。この中間にしても、その調整過程はさすがの一言。1週前にはCWコースで本負荷を敢行。長目から1秒以上追走させて目一杯に追って先着。しかも、その時計は外目を回って5F64秒8-3F36秒3と大幅に自己ベストを更新させるレベルの強度なのだからハードもハード。そして、これをストレス発散にまで繋げられる辺りが素晴らしい。結果、直前は三浦騎手を背に遅い時計ながら折り合いピタリ。競走馬として更に良化しての臨戦に成功。

■対抗：インパクトシー　AI評価「A」

筋肉量豊富な漆黒の馬体の持ち主で、とにかく見映えする。そして、外見だけではなく中身も水準以上であることは僅か3戦のキャリアながら既に証明済みと断言してしまって差し支えなかろう。

確かに未勝利脱出には時間がかかってしまった。とはいえ、2戦目にマークした走破時計のクオリティの高さは、とても勝てなかったからという理由だけで軽視できるような代物ではなかったのである。芝2400メートルを逃げて2分27秒1。これは同じ週に行われた同世代の1勝クラスの特別戦である、ゆりかもめ賞の勝ちタイムを大きく上回ってのもの。しかも、その、ゆりかもめ賞組が先週の青葉賞でも活躍していたとなれば……。今回のメンバーレベルであれば有力と言わざるを得まい。

もちろん、フィエールマン産駒。馬体に緩さも残るし左に張る面も相変わらずと現状の完成度はまだまだ。おそらく、父同様に完成は秋以降といったところか。ただし、それでも1週前にWコースで破格の猛時計3F35秒6の自己ベストを楽々とマークするのだから着実に進化を遂げていることも紛れもない事実。リズム重視で時計こそ目立つものではなかった直前も、格上古馬が内から迫るとスッとギアを上げて負けん気をみせ譲らないのだから頼もしくなってきたもの。素質は極上。現時点でも注目して損はなし。

■消し：プレシャスデイ　AI評価「C」

コロンとした体型で父はニューイヤーズデイ。ここまでのレースぶりから芝で使える末脚の限界も見えてきただけに、個人的にはダートへの路線変更に魅力を感じるのだが……。とはいえ、万が一にも日本ダービーへの優先出走権が獲れるかもしれないだけに、ここへの臨戦は致し方あるまい。

もちろん、万が一は万が一。その確率は非常に低いとしか言いようがないが……。それが、なぜかと言うと、まず前述したように末脚の質に限界を見せてしまっているのが痛い。府中の良馬場だとラストの上がり3F33秒5が同馬のMAX。このレベルだと1勝クラス程度ならソコソコ戦えても、OPレベルだと話にならないのだ。しかも1600メートルと1800メートルでは、明らかに1600メートル時の方がパフォーマンスも良かったとなると……。少なくとも、更に距離が延びて2000メートルとなる今回の条件がプラスに作用することはあるまい。

確かに陣営としては、意欲を持って挑んはきている。中9週とレース間をあけてリフレッシュ、その後に熱心な乗り込み開始と虎視眈々といった調整過程。ただ、それでも先週、今週と1F11秒5という数字のイメージほどの鋭さはなかったし、トモの甘さからか勢いがつくのに時間がかかるのも相変わらず。これだと位置を取るのも無理そうで……。多くを望むのは酷では。

■東京11R・プリンシパルS予想【印・買い目】

◎10レッドフェルメール（S）
○9 インパクトシー（A）
▲7 クラウディアイ（A）
☆12レディネス（A）
△11レイニング（B）
△14ジェゼロ（B）

【馬連】10＝9,7,12（3点）
【3連単/フォーメ】10→9,7,12→9,7,12,11,14（12点）