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競馬サロン

齋藤翔人

2025/05/17 18:00

前走奮わずも古馬になって本格化した血統背景に加え“勝率33.3%”合致の伏兵◎一発狙い

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先週の京都新聞杯でダービーの前哨戦も終了。同レースを制したショウヘイがクリストフ・ルメール騎手とのコンビで本番に臨むことや、青葉賞を勝ったエネルジコの回避などが発表されましたが、2009年の皐月賞を制し、同年のダービーで1番人気に支持されたアンライバルドが5月9日に亡くなりました。19歳でした。

「奇跡のダービー馬」フサイチコンコルドの半弟で、二冠馬ネオユニヴァースの初年度産駒アンライバルドは、デビュー戦を快勝。このとき2着のリーチザクラウンは後にダービーでも2着となり、3着ブエナビスタはGI6勝。さらに、4着スリーロールスも菊花賞を勝利するなど、菊花賞当日の新馬戦が「伝説の新馬戦」と呼ばれるようになったのは、このレースがきっかけです。

そんなアンライバルドのベストレースといえば、やはり皐月賞でしょう。1000m通過59秒1の淀みない流れで、先行勢にとって厳しい展開になったとはいえ、3、4コーナー中間からの大外ひとまくりはあまりにも鮮やかで、皐月賞史に残る名シーン。直線入口で先頭を並ぶ間もなく交わしさると、ゴールまで末脚は衰えることなく一冠目を手にしました。
その後、ダービーは超のつく不良馬場に泣き、秋以降は屈腱炎に悩まされるなど、これが最後の勝利となったのは非常に残念です。ただ、管理する友道康夫調教師が後に「すべてが理想のサラブレッド」と称し、この時の経験があったからこそダービーを3勝できたと振り返るほどの名馬。ご冥福をお祈りします。

それでは予想に。

今回は、ヴィクトリアマイルの過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、そこから本命馬を見つけます。

(1)生産牧場
(2)前走人気
(3)生月
(4)前走上がり
(5)東西別成績
(6)前走時の馬体重の増減
(7)前走からの間隔
(8)今回の馬番
(9)前走の馬場状態

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記9項目。その中で(1)は生産牧場についてで、2パターンご紹介します。
まずは社台ファーム生産馬で、こちらは他に条件をつけなくても[1-2-3-7/13]。勝率7.7%、複勝率46.2%。単勝回収率1604%、複勝回収率263%と、まずまず。
◇該当馬=ビヨンドザヴァレー、ソーダズリング

一方、ノーザンファーム生産馬は、前走勝ち馬との着差が0秒3以上の敗戦で、着順が2から11。なおかつ、毛色が黒鹿毛以外だと[4-2-1-5/12]。勝率33.3%、複勝率58.3%。単勝回収率133%、複勝回収率114%。素晴らしい成績でした。
◇該当馬=ラヴェル

(2)は前走人気。
荒れるとはいえ、前走人気上位だった馬を信頼できる当レース。具体的には、前走重賞で2番人気以内。かつ、そのレースの4コーナーで4番手以内に位置していた馬は[2-2-2-5/11]。勝率18.2%、複勝率54.5%。単勝回収率24%、複勝回収率109%。複勝回収率はやや低いものの、成績は文句なしでした。
◇該当馬=クリスマスパレード、アドマイヤマツリ

次は(3)。生月です。
生月に注目したとき、回収率が高いのは2月生まれで、好走率が高かったのは3月生まれ。これらのうち、前走JRAのGIに出走した馬は[2-1-3-5/11]。勝率18.2%、複勝率54.5%。単勝回収率64%、複勝回収率117%。勝率と複勝率は、前項と同じでした。
◇該当馬=ステレンボッシュ、ラヴェル

(4)は前走上がりについて。
前走、速い上がりをマークした馬がまずまずの成績を残しているヴィクトリアマイル。具体的には、前走上がり5位以内で、今回の枠が1から6。かつ、前走と同じ斤量を背負う馬は[2-2-2-4/10]。勝率20.0%、複勝率60.0%。単勝回収率70%、複勝回収率157%と、素晴らしい成績でした。
◇該当馬=シンリョクカ、シングザットソング

(5)は東西別成績で、ここも2パターンご紹介します。まずは、キャリア15戦以下の関西馬。
こちらは、美浦所属騎手か短期免許で来日中の外国人騎手が騎乗すると[1-2-2-5/10]。勝率10.0%、複勝率50.0%。単勝回収率57%、複勝回収率168%で、該当馬の半数が好走。
◇該当馬=アルジーヌ、ラヴェル、マサノカナリア

一方、関東馬は前走ルメール騎手が騎乗していれば[3-2-1-3/9]。勝率33.3%、複勝率66.7%。単勝回収率114%、複勝回収率116%と、凄まじい成績でした。
◇該当馬=アスコリピチェーノ

続いては(6)。前走時の馬体重の増減。
近年のヴィクトリアマイルは、前走時、馬体重が10から19kg増か、前走海外のレースに出走し計測不能だった馬が[1-1-3-4/9]。勝率11.1%、複勝率55.6%。単勝回収率84%、複勝回収率130%と、素晴らしい成績を残していました。
◇該当馬=アルジーヌ、アスコリピチェーノ

(7)は前走からの間隔です。
前走から間隔を開けてきた馬が好走している当レース。具体的には、前走からの間隔が中9週から24週。なおかつ、その時の馬体重が470kg以上か、前走が海外で計測不能だった馬が[3-2-0-3/8]。勝率37.5%、複勝率62.5%。単勝回収率183%、複勝回収率112%と、複勝率は6割を超えていました。
◇該当馬=シランケド、アスコリピチェーノ

(8)は今回の馬番について。
今回の馬番を偶数と奇数に分けたとき、複勝率が高かったのは偶数番を引いた馬。そのうち、母父がニアークティック系以外の種牡馬で、前走1800m以上かつ中山か阪神か中京のレースに出走した馬は[2-2-1-3/8]。勝率25.0%、複勝率62.5%。単勝回収率33%、複勝回収率181%。複勝率は前項と同じでした。
◇該当馬=ステレンボッシュ、シランケド、クイーンズウォーク

そして最後は(9)。前走の馬場状態。
数は少ないものの、近年のヴィクトリアマイルで好走率が高かったのは、前走がダート戦か、芝の重か不良馬場のレースに出走した馬たち。とりわけ、その前走で1から14番を引いていた馬は[2-1-1-4/8]。勝率25.0%、複勝率50.0%。単勝回収率87%、複勝回収率186%。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬=クイーンズウォーク

これら9つの条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎5ラヴェル
○17アスコリピチェーノ
▲2ステレンボッシュ
☆3アルジーヌ
△16クイーンズウォーク
△12シランケド
△8シンリョクカ
△11シングザットソング

【単勝】5(1点)
【馬単/マルチ】5⇔17,2,3,16,12,8,11(14点)
【ワイド】5=17,2,3,16,12,8,11(7点)
【3連複/フォーメ】5=17=2,3,16,12,8,11(6点)

本命は、元々は(1)、(6)、(7)、(8)と4項目合致のミアネーロとしたかったのですが、なんと前日に取消となってしまいました。そこで、3項目に合致したラヴェルとアスコリピチェーノが本命候補となりましたが、ここは妙味を考えてラヴェルを本命とします。

昨秋のエリザベス女王杯で2着に激走して復活の兆しを見せ、続くチャレンジCで完全復活を印象づけたラヴェル。一転、近2走は振るわないものの、前々走の金鯱賞は道悪&前走の大阪杯は一流の牡馬相手でやや分が悪かった印象です。特に大阪杯は、11着といっても勝ち馬からは0秒7差。そこまで大きく負けていません。

血統を見ると、三代母キョウエイマーチは桜花賞を制しているものの、5、6歳時にも重賞を勝利。また、近親のマルシュロレーヌや半姉ナミュールは古馬になってGIを制し、父キタサンブラックも4歳秋以降に本格化しました。久々のマイル戦となる今回は、かつて後の三冠馬リバティアイランドを負かした舞台。天気や馬場は気になりますが、昨年の当レースで感動のGI初制覇を成し遂げた津村明秀騎手とともに、一発を狙います。

馬券はまず、ラヴェルの単勝と、同馬からの馬単マルチ、ワイドを購入。さらに、対抗アスコリピチェーノとの3連複軸2頭ながしも買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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