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■東京11R・安田記念

競馬は走破タイムや上がり3ハロンタイムなどの持ちタイムだけで結果が決まるものではない。とくに芝に関しては、競馬場、馬場状態、芝の種類、芝の傷み具合、レース展開などの違いによって、計時されるタイムの意味も価値も変わってくる。持ちタイムの遅い馬が速い馬に先着するのは日常茶飯事。持ちタイムだけで予想するのは不可能であり、無謀と言ってもいいだろう。

では、持ちタイムを見ても意味がないかといえば、さにあらず。たとえコンディションや条件に恵まれたとしても、能力が高くなければ速いタイムを出すことはできない。速い持ちタイムのある馬は、やはり一目置く必要がある。そして、速いタイムが出そうなレースに出走してきた際には、人気馬であれば信頼、穴馬であれば警戒、この度合いを上げることが、的中への近道となる。いわゆる高速決着の競馬では、そのまま持ちタイムの速い馬が活躍する傾向にあるからだ。

今週の府中市は週中から晴天、高温が続いており、各社の天気予報を総合的に判断するに、安田記念発走までに雨が降る確率は限りなくゼロに近い。俗にいう「パンパンの良馬場」でレースを迎えることは確実で、今年のメンバーレベルを考慮すれば、1分31秒台、ひょっとすると31秒を切ってくるような速いタイムが計時されるだろう。展開に関しても、スローからミドルで流れ、極限の上がり勝負になる公算が大きい。ベストの狙いは、想定されるレースの決着構図に合致する馬。これが結論だ。

中心は、ジュンブロッサムで揺るがない。芝1600mの持ちタイムはメンバー中トップタイの1分31秒5で、上がり32秒台の末脚をいとも簡単に繰り出せる強烈な切れ味も持ち合わせている。一方で、馬場に雨の影響が残るととたんにパフォーマンスが落ち、良馬場以外では3戦してすべて馬券圏外。非常にわかりやすいタイプなのだ。昨年秋に同じ舞台で行われた富士Sでは、このレースで1番人気になることが予想されるソウルラッシュを完封している。得意条件で能力全開ならG1を制するシーンがあってもまったく驚けない。この馬の軸1頭で勝負だ。

■印・買い目
◎17ジュンブロッサム
○7ガイアフォース
▲13ソウルラッシュ
△11サクラトゥジュール
△5レッドモンレーヴ
△12ロングラン
△1シックスペンス
△8エコロヴァルツ

【単勝】17（1点）
【馬連】17＝7,13,11,5,12,1,8（7点）
【3連複/軸1頭】17＝7,13,11,5,12,1,8（21点）
【3連単/軸1着】17→7,13,11,5,12,1,8（42点）