ラジオNIKKEI賞は、3歳馬限定のハンデ戦という、1年に1レースしか行なわれない特殊な条件。距離も1800mで、非根幹距離という意味では、先週の宝塚記念と同じです。さらに、小回りの福島競馬場で開催されるためか、近年、二桁人気馬が3着内に入った実績こそありませんが、順当に上位人気馬だけで決着した年もありません。
そこで今回は、過去5年の当レースの傾向を見て、下記の指標を重視しました。

(1)前走脚質
(2)前走着順
(3)前走上がり

まず(1)の前走脚質について。小回りで、直線が短い福島競馬場の開幕週に行なわれるレースらしく、前走4角1番手の馬の成績が良く［2-2-1-8/13］。単勝回収率186％、複勝回収率161％と優秀です。
続けて、この13頭を(2)の前走着順、中でも前走1着で絞ると［2-2-1-4-/9］とさらに良く、複勝率は50％超、単複の回収率ともに200％を大きく上回ります。これで、軸となる馬はかなり絞り込めます。
次に、(3)の前走上がりについて。回収率では、単複ともに100％を上回る数値にはなりませんが、前走上がり1位から5位の馬は［4-4-3-26/37］。一方、6位以下の馬は［1-1-2-27/31］で、前走で上がり上位の末脚を使っていた馬が好成績。しかし、なぜか前走上がり3位の馬だけは、8頭すべてが4着以下に敗戦しています。著しく評価を下げる必要はないかと思いますが、軸馬には据えにくい要素です。
他にも、馬番1、2番の馬や、ディープインパクト産駒×母の父がヨーロッパ血統の馬は好成績といった傾向がある一方で、非根幹距離の小回りコースで行なわれるせいか、ノーザンファーム生産馬の成績がそれほど良くなく、斤量51kg以下や牝馬の成績も振るいません。それらを踏まえ、印は下記のとおりとしました。

◎グランオフィシエ
○アサマノイタズラ
▲シュヴァリエローズ
☆ヴァイスメテオール
△タイソウ
△ノースブリッジ
△ヴェイルネビュラ
△ロードトゥフェイム
△プレイイットサム

【買い目】
・単勝　◎
・馬単マルチ　◎＝○▲☆△△△△△の計16点
・ワイド　◎→○▲☆△△△△△の計8点

今回も印が多くなりましたが、上位候補となる馬がたくさんいる本当に難しいレース。そのため、3連系の買い目は入れないようにしました。ただ、これでも印は付け足りないのが正直なところです。中でも、人気を集めそうなボーデンを無印にしたことはかなりのチャレンジで、自分でやっておきながら、内心かなりビクついています…。
一方、本命のグランオフィシエについてですが、8枠に入ったことは不利かと思いますが、それほど人気にならないと思うので、3着内に来てくれさえすれば、配当もそれなりにつくのではないでしょうか。大野騎手の手腕に期待します。

先週の宝塚記念は、当初クロノジェネシスを軸馬に据える予定でしたが、枠順が出てからカレンブーケドールに切り替え、またしても予想コラムの初的中はなりませんでした。今週は重賞が2つあるので、最低でもどちらかは的中させたいところ。特に、ラジオNIKKEI賞は多頭数のハンデ戦だけに難しいですが、本当に予想のしがいがあるレースです。
最後に、来週は所用のためお休みをいただき、再来週に戻ってきます。その週は、またしても予想しがいのありそうな難解な重賞が3つも控えているので、今から楽しみです。
それでは、今週も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。