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競馬サロン

齋藤翔人

2021/08/28 20:00

【新潟2歳ステークス】 関屋記念と同じくらい…

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かつて、新潟2歳(3歳)ステークスの勝ち馬は、後のGIで苦戦する傾向にありました。以前の新潟コース、なおかつ内回りの1200mで行なわれていた時代が長く、仕方のないことかもしれません。

ただ、中山で行なわれた1996年の3着馬シーキングザパールは、後に国内外のGIを2勝。5着のメジロドーベルは、GIを5勝し、歴史に名を残す牝馬になりました。

その後、現在のコースに改装され、外回りの1600mとなってからは、勝ち馬に限らず2着馬もGIで活躍。04年の勝ち馬マイネルレコルトと、08年の勝ち馬セイウンワンダーは、同年の朝日杯フューチュリティステークスを勝利。マイネルレコルトの2着となったショウナンパントルも、同年の阪神ジュベナイルフィリーズを制しました。

さらに、13年の勝ち馬ハープスターは翌年の桜花賞馬となり、そのとき2着に敗れたイスラボニータも、桜花賞の1週間後、皐月賞を勝利しています。

近年の勝ち馬は、再びGIを勝てなくなっていますが、今年は、良血馬や新馬戦の勝ちっぷりが良かった馬が数多く出走。馬券はもちろんですが、来年のクラシックを占う意味でも、楽しみなレースになりそうです。

その新潟2歳ステークスは、同じコースで行なわれる関屋記念のように、上位人気馬の信頼度が高く、あまり荒れないレース。

過去5年に出走した68頭の単複を全て買っても、単勝回収率は33%しかなく、複勝回収率も50%と低調。9番人気以下で3着内に激走した馬はおらず、毎年1、2、3番人気の中から、最低でも2頭が3着内に好走しています。

使える指標がなかなか見つかりにくそうですが…。今回も過去5年の傾向を調べ、重視する指標を探っていきたいと思います。

(1)枠順
(2)生産者
(3)前走4角位置
(4)前走間隔

新潟2歳ステークスでは、上記3つの指標を重視することにしました。

まずは、(1)の枠順について。
新潟2歳ステークスは5枠から外の馬が強いレースで、その成績は、[4-5-2-27/38]。これらの馬を全て買ったところで儲かるわけではありませんが、複勝率は28.9%とまずまず。
一方、1枠から4枠の馬は複勝率が13.3%しかなく、外枠の馬を軸に予想したほうが良さそうです。

次に、(2)の生産者です。
このコースは直線が長く、上がり上位の末脚を使った馬の成績が良いレース。そこで強さを発揮するのが、ノーザンファームの生産馬。その成績は[1-3-2-8/14]。

さらに、これを5枠より外の馬に限定すると、[1-3-1-3/8]。複勝率62.5%、複勝回収率120%。人気になりやすい指標ですが、複勝回収率は100%を超えます。

他に、ノーザンファーム生産の関西馬も、[1-2-1-3/7]。複勝率57.1%、複勝回収率115%と、まずまずの数値を収めています。

続いて、(3)の前走4角位置について。
ご存知のとおり、新潟1600mは658.7mの日本一長い直線を使って行なわれます。(2)のとおり、差し馬が強いのは当然ですが、それとは逆に、前走4コーナー先頭だった馬も強いコース。その成績は[1-2-2-6/11]。

そして、ここでも(1)のように、今回5枠より外に入った馬に絞ると、[1-2-1-3/7]。勝率14.3%、複勝率57.1%。単勝回収率102%、複勝回収率127%と、数は少ないですが好成績です。

この傾向は、新潟2歳ステークスに限らず、新潟芝1600mで行なわれる他のレースでも同様なので、覚えておいて損はないでしょう。

最後に、(4)の前走間隔。
このレースでは、前走との間隔が詰まっていても、逆に開きすぎていても良くありません。最も成績が良いのは、中4週から中8週で出走してきた組。

これも(1)のように、5枠より外の馬に絞ると[2-4-1-8/15]で、勝率13.3%、複勝率46.7%。単勝回収率は91%ですが、複勝回収率は130%。サンプル数もそこそこ多く、信頼できそうな指標です。

一方、前走から中3週以下の間隔で出走してきた馬は、[3-0-0-21/24]。3勝しているためノーマークにはできませんが、大半は4着以下に敗れています。

また、中9週以上の馬も[0-1-3-11/15]と、やや低調。複勝率は26.7%ですが、複勝回収率は46%しかありません。

これら4つの指標を重視し、印は下記のとおりとしました。

◎スタニングローズ
○グランドライン
▲オタルエバー
☆アライバル
△サイード
△タガノフィナーレ
△セリフォス
△クレイドル

【買い目】

・単勝 ◎、○
・馬単マルチ ◎=○▲☆△△△△と、○=▲ 計16点
(8/29 7時50分編集部追記 馬単の点数につき誤記がございました。正しくは18点ではなく16点となります。訂正の上お詫び申し上げます)
・ワイド ◎→○▲☆△△△△ 計7点
・3連複フォーメーション ◎○▲→◎○▲→◎○▲☆△△△△ 計16点

3頭で非常に迷いましたが、バラ一族から久々の大物が出ることの期待感も込みで、(1)(2)(4)に該当したスタニングローズを本命とします。

一方、対抗と単穴は、(1)(3)(4)に該当。特にグランドラインは、デビュー戦でアライバルに敗れているとはいえ、前走が圧巻の内容。前回の福島と今回の新潟では、条件がずいぶんと異なりますが、さほど人気はしないと思うので、こちらも単勝を買います。

また、素質馬揃いの新馬戦を圧勝したオタルエバーも、非常に気になる存在。3頭とも単勝を買いたいのが本音ですが、実力はほぼ互角とみているので、3頭を軸にした3連複のフォーメーションも購入。

堅い決着に収まる傾向の新潟2歳ステークスで、中穴に偏った予想になってしまって大丈夫か!?、と自分でもそう思います(苦笑)。そのぶん、的中すればそれなりの配当が見込めそう。ここはもう、根拠のない自信で開き直りです!

それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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