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田原基成

2018/08/12 09:00

関屋記念/エルムS/小倉10R 西部日刊スポーツ杯予想

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【新潟11R 関屋記念】

枠順が発表される前、出走登録馬を確認した段階から私の妄想がはじまる。

「今回は内枠を引いてほしい……」
「こういう馬場なら巻き返せるのでは……」

私はこの時間が何よりも楽しい。週中から想像を膨らませることで不測の事態に対する準備も整うだろうし、想定どおりの枠に収まったときは心の中で小さくガッツボースをするものだ。

……が、今回の並び順は困った。

年齢とともテンのにダッシュ力に陰りが見られるウインガニオンにとって外枠はプラスだろう。仮に最内枠を引いたとして、外から被されてしまうとその時点でジ・エンド。よほどのことがない限り同馬がハナを切ることと思われる。

問題は内枠勢だ。

ベルキャニオン、フロンティア、エイシンティンクル、そしてショウナンアンセム。「逃げずとも好位がほしいグループ」が競い合うようにズラリと並ぶ。これらの陣営が臨むことは好位のインで運ぶ展開。逃げ馬の同型を気にするケースはあると思うが、好位をとりたい先行勢にとっても同型は少ないに越したことはないのだ。

私は展開を読む際に「同型馬が近くにいるかいないか」を重要視する。例えば距離ロスを強いられる外枠の先行馬であっても自身より内に差し・追込馬が揃う並びであればすんなりインに入れるはず。差し馬も同様で、ノビノビ走れる外枠を引き当てたとしても近くに同じ脚質が多く揃っていればそのアドバンテージは消失する。

内枠に「同型の先行馬」が揃った今回……評価すべき馬はその対極に……
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【札幌11R エルムS】

幾多の情報が「素材」として公開される昨今。JRAもその例に漏れず、先日から含水率を発表するようになった。

とはいえ、現状では含水率を用いた馬券術の類はまだ確立されていないようだ。例え素材がしっかりしていようとも、それを調理する料理人の存在なくして素材は引き立たない。まずは数カ月単位であっても、予想に活かせる仮説を立てる作業が必要になるだろう。

さて、今年のエルムSは稍重-重馬場が濃厚。

土曜朝の計測で含水率は17.8%。不良馬場の上限値とされる14%と比較すると土曜朝の札幌は「相当に悪い不良馬場」と言い換えられるだろう。他の2場と比較して気温の高くない札幌の気候を踏まえると、一日での回復スピードはたかが知れている。

予想の前提として、ダート馬ほど馬場の影響を受けやすいものはない。特にパワー型は脚抜きの良い渋った馬場を得意とするタイプの対極にいる存在……少なくとも、その馬場におけるパフォーマンスは半減してしまう。

例えばリッカルド。

一昨年の覇者が昨年は6着と掲示板外に敗れたが、2年を比較すると「良馬場と重馬場」という馬場差が生じていた。中央在籍時、1000-1600万下で挙げた3勝はいずれも渋った馬場→良馬場への馬場替わり。わかりやすく乾いたダートに適性がある馬だ。これはドリームキラリにも言えることだろう。

……と、ここでひとつ精査しなければならないことがある。

「ドリームキラリはなぜ、昨年のエルムSで3着好走をはたしたのか?」

当時は自身が苦手とする脚抜きの良いダート。脚抜きの良い、とあえてオブラートな表現を用いたが実際はレコードが記録された超高速馬場だ。とてもじゃないがこの馬に合った条件とは言えない。

好走の理由……私は「群を抜く札幌ダート1700m適性」にあると判断した。同じダート1700mでも、小倉でのパフォーマンスは目も当てられないもの。猛暑に見舞われない気候と滞在競馬がマッチするのだろう。

また、同馬が安定感を増したきっかけのひとつにブリンカー着用が挙げられる。グランプリボスやスーパーホーネットをはじめ矢作厩舎は息の長い活躍馬が多いが、馬具や戦法、経験値を積ませるレース選びが競走馬にとって良い刺激になっているのだろう。一流厩舎には一流厩舎であり続ける背景が必ず存在する。

1400mを使われた前走は距離延長のここで楽に先手を取るための布石。今年に入って前を攻める位置取りが目立つ藤岡佑介なら迷いなくハナを主張するはず。ならば私のドリームキラリ本命にも迷いはない。

ドリームキラリをマークするであろうハイランドピークが相手本線。「2走ボケローテ」だった前走は不安半分の扱いだったが2着と連対を外さなかった。適度に間隔をあけて臨む今回、スタート五分なら大崩れは考えにくい。

ディアデルレイも不気味な1頭。

先行押し切りのスタイルを身上とする同馬が一転、控える競馬となった前走マリーンS。いかにも次走を見据えたレース運びに映った。揉まれ弱いタイプではあるが、ツボにハマればサンライズノヴァをまったく問題にしない馬。見限るには早計だ。

昨年の覇者ロンドンタウンも侮れない。

ダート1700m【2-1-0-0】が示すとおりの距離巧者。重-不良馬場で3勝と、こちらは渋った馬場が良い結果に影響する馬だ。主戦騎手が乗れなくなってしまったのはマイナスだが……。

【札幌11R エルムS予想の印】
◎2 ドリームキラリ
〇8 ハイランドピーク
▲11 ディアデルレイ
☆9 ロンドンタウン
△12 ブラゾンドゥリス
△3 ミツバ
△6 リーゼントロック
△5 ノーブルサターン

【3連複/フォーメ】2-8,11,9-8,11,9,12,3,6,5(15点)

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【小倉10R 西部日刊スポーツ杯】

夏競馬は夏馬を狙うのが鉄則。ここはクリノシャンボールから入る。

夏の小倉ダート1000mでは【1-1-1-0】馬券圏外なし。7月中京をひと叩きして臨むローテーションは適鞍を見据えたものだろう。叩き2戦目で型通りの一変が見られそうだ。

相手本線には同じく叩き2戦目ローテで臨むアグネスエーデルを。こちらも夏の小倉ダート1000mに良績が集中する馬だ。

【小倉10R 西部日刊スポーツ杯予想の印】
◎11 クリノシャンボール
〇1 アグネスエーデル
▲6 ハトマークレディ
☆7 メイショウボノム
△2 スターペスマリア
△4 ワンダープラヤアン
△10 スーパーライナー
△9 キタノユーリン

【3連複/フォーメ】11-1,6,7-1,6,7,2,4,10,9(15点)

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