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競馬サロン

齋藤翔人

2022/04/23 19:00

【マイラーズC】 昨年のスプリングS勝ち馬ヴィクティファルスがマイル初参戦! いきなり好勝負を狙う!

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8週続いた中山開催が終わり、関東の主場は東京競馬場へと舞台を移します。一方、例年であれば、今週から京都へと舞台を移す関西の主場。しかし、依然として京都競馬場は整備工事のまっただ中で、来週までは阪神開催が継続されます。

気温も上昇し、競馬を現地で生観戦するには持って来いの季節。もし「年間で最も好きな開催は?」と、問われれば、私は迷うことなく「ゴールデンウィーク前後の京都開催」と答えます。

芝が映える新緑の季節に行なわれ、ちょうど過ごしやすい気温になるこの時期。特に、天皇賞デーは毎年楽しみで、ゴールデンウィークになると京都の実家に帰り、現地で観戦していました。

ところで、先日のある朝、父親から一通のラインが。見ると、BSプレミアムで放送されている「にっぽん縦断 こころ旅」に、実家のすぐそばが映っていたというのです。正直、番組名だけではピンときませんでしたが、俳優の火野正平さんが自転車で日本中を旅している番組と聞いて、すぐに分かりました。

その後、11時45分からの朝版再放送と、19時からのとうちゃこ版(到着)を見ると、確かに見慣れた景色が。そして、火野正平さんが訪れた先で話していた人たちも、なんだか見覚えがあるような、ないような…。実家はかなりの田舎で、テレビクルーがロケに来ること自体あまりないのですが、それだけに、見慣れた景色が映ると、年甲斐もなくテンションが上がってしまいます。

次回、帰ったときは、火野さんと同じように自転車で…、と言いたいところですが、マイ自転車はおそらく廃車になっているので、徒歩で同じルートを回ってみようと思います。

そして、本題から外れましたが、来年リニューアル予定の京都競馬場へ行くのが、今から本当に楽しみでなりません。

それでは、マイラーズCの予想へ。

昨年同様、阪神の芝1600mで行なわれるマイラーズCは、1着馬に安田記念の優先出走権が与えられます。

このレースの特徴としてあげられるのが、内枠に入った馬がやや有利ということ。過去5年、1枠から4枠の複勝率が32.0%に対し、5枠から8枠の複勝率は19.4%。それなりに差がついています。

例年、3回京都の開幕週に行なわれるため、この傾向は当然といえば当然。ですが、阪神で行なわれた昨年も、2枠と3枠の馬が1、2、3着を独占しました。

ただ、そのうちの2頭は2、3番人気で、先週のアーリントンCは外枠の馬が2頭馬券圏内に。阪神で行なわれるマイラーズCを内枠有利と決めつけるのは、少し危険な気がしないでもありません。

そのため、極力、枠順にこだわらない指標を探しましたが、どうしても内枠有利の指標がいくつか出てきてしまう点については、ご容赦いただければと思います。

ということで、今回は過去5年のマイラーズCと、過去3年の阪神芝1600mの傾向を深掘り調査。そこから重視できそうな指標を探しだし、予想を組み立てたいと思います。

まず、過去5年のマイラーズCの傾向から重視できそうな指標は、下記の7項目でした。

(1)前走間隔
(2)前走人気
(3)前走距離
(4)前走クラス
(5)前走4コーナーでの位置取り
(6)馬齢
(7)キャリア

まず(1)は、前走からの間隔です。
過去5年、3着内に好走した15頭はすべて前走芝のレースに出走し、なおかつ中4週から24週の間隔を開けてきた馬。その成績は[5-5-5-18/33]で、これだけでも複勝率は45.5%。複勝回収率は97%あります。

その中でも、関西馬が今回1枠から4枠に入ると[3-2-3-4/12]。勝率25.0%、複勝率66.7%。単勝回収率113%、複勝回収率145%と、抜群の成績。

一方、今回5枠から8枠に入った馬も、東西関係なく中9週から24週であれば[1-2-2-6/11]。複勝率45.5%、複勝回収率111%と、こちらも好成績でした。

逆に、前走から中3週以内で出走してきた馬は[0-0-0-23/23]と、厳しい成績。上位人気が予想される六甲S組やソウルラッシュにとっては、マイナス材料かもしれません。

次は、(2)の前走人気について。
過去5年の好走馬は、すべて前走芝のオープンか重賞に出走し、なおかつ5番人気以内だった馬。その成績は[5-5-5-15/30]で、勝率16.7%、複勝率50.0%。単勝回収率62%、複勝回収率107%と、これだけでも十分な成績です。

中でも特注は、やはり今回1枠から4枠に入った馬。その成績は[3-2-3-3/11]で、勝率27.3%、複勝率72.7%。単勝回収率123%、複勝回収率158%と、抜群の成績でした。

続いて(3)は、前走の距離。
前走芝のレースに出走し、なおかつ距離短縮か距離延長で臨んでくる馬が強いマイラーズC。距離短縮組と延長組を合算すると[5-2-1-10/18]で、勝率27.8%、複勝率44.4%。単勝回収率103%、複勝回収率102%。回収率は低いですが、十分な好走率です。

(4)は、前走の着順について。
前走、惜敗した馬が強い当レース。具体的には、前走芝のレースで2着から5着だった馬が[4-3-2-5/14]。勝率28.6%、複勝率64.3%。単勝回収率124%、複勝回収率130%と、超のつく好成績。とはいえ、今年の該当馬は2頭しかいません。

一方、前走1着馬は[1-1-1-10/13]と、結果があまり伴っていない点も、見逃ないポイントです。

次は(5)。前走4コーナーでの位置取り別成績について。
外回りコースを使用するにも関わらず、前走先行した馬が強いマイラーズC。具体的には、前走芝のレースで4コーナー4番手から7番手。なおかつ、今回1枠から4枠の馬が[2-2-3-5/12]。勝率16.7%、複勝率58.3%。単勝回収率56%、複勝回収率131%と、こちらも超のつく好成績。

一方、今回5枠から8枠に入った馬で狙えるのは、前走4コーナーで2、3番手に位置していた馬。数は少ないですが[2-1-1-2/6]と、こちらも好成績でした。

(6)は、馬齢について。
マイラーズCは、5歳の牡馬が強いレース。[2-0-3-7/12]で、勝率16.7%、複勝率41.7%。単勝回収率56%、複勝回収率118%です。

また、今回1枠から4枠に入れば、4、5歳ともにOKで、その成績は[3-2-3-3/11]。勝率27.3%、複勝率72.7%。単勝回収率123%、複勝回収率158%で、(2)の好走馬と同じ馬でした。

そして、(7)はキャリアです。
これも内枠有利の指標になってしまいますが、キャリア20戦以下で、今回1枠から4枠に入った馬が強い当レース。その成績は[3-2-3-4/12]で、勝率25.0%、複勝率66.7%。単勝回収率113%、複勝回収率145%。超抜の成績でした。

ここからは、阪神芝1600mの過去3年の成績から重視できそうな指標です(期間は2019年6月1日から2022年4月17日まで)。

(8)調教師
(9)種牡馬
(10)騎手

まず、(8)は調教師。このコースに強い調教師を、3名ピックアップしました(カッコ内は回収率。以下の項目も同じ)。

・池添学調教師[10-7-5-24/46] 勝率21.7%(108%)、複勝率47.8%(139%)

・矢作芳人調教師(牡・せん馬を出走させた場合)[4-4-5-26/39] 勝率10.3%(38%)、複勝率33.3%(232%)

・安田隆行調教師(管理馬が5枠から8枠に入った場合)[2-3-5-3/13] 勝率15.4%(29%)、複勝率76.9%(113%)

ヴィクティファルスとエアファンディタの2頭出しとなった池添学調教師は、条件をつけなくても文句なしの好成績。エアファンディタはもちろんのこと、アンドヴァラナウトやソシアルクラブ、タンタラスなどの良血馬がこのコースで好走。2019年の朝日杯フューチュリティSでも、14番人気のグランレイが3着に激走しました。

(9)は、種牡馬について。1頭取り上げます。

・ルーラーシップ(牡・せん馬が出走した場合)[9-7-6-40/62] 勝率14.5%(66%)、複勝率35.5%(117%)

正直、マイル戦ではあまりピンとこない種牡馬ですが、このコースで好成績を収めているのが、ルーラーシップ産駒の牡馬およびせん馬。前述したグランレイの他に、先週のアーリントンCで7番人気2着のタイセイディバインも、ルーラーシップの産駒です。

最後は(10)の、このコースに強い騎手。1名ピックアップしました。

・川田将雅騎手(牡・せん馬に騎乗した場合)[13-5-8-12/38] 勝率34.2%(130%)、複勝率68.4%(106%)

このコースの勝ち頭でもある川田騎手。期間内の勝利数では、2位の福永騎手にダブルスコア近い差をつけています。それを証明するように勝率は非常に高く、牝馬ではありますが、7番人気のスターズオンアースを桜花賞馬に導いたのは、記憶に新しいところ。今回は、牡馬のファルコニアに騎乗するため、いっそう期待は高まります。

以上、10個の項目を踏まえた上で、印と買い目を下記のとおりとしました。

◎2  ヴィクティファルス
○7  ホウオウアマゾン
▲3  ファルコニア
☆4  カラテ
△9  エアファンディタ
△5  レッドベルオーブ
△15 ケイデンスコール
△10 シュリ
△12 エアロロノア
△13 ソウルラッシュ


【買い目】

・単勝 2
・馬単マルチ 2=7、3、4、9、5、15、10、12、13 計18点
・ワイド   2→7、3、4、9、5、15、10、12、13 計9点
・3連複軸2頭ながし 2、7→3、4、9、5、15、10、12、13 計8点
・3連複軸1頭ながし 2→7、3、4、9、5 計10点


結局、重い印は内枠に寄ってしまいました…。その中でも本命は、7項目に該当したヴィクティファルス。対抗は、6項目に該当した2頭の中から、前走からの間隔に不安がないホウオウアマゾンに打ち、ファルコニアを単穴としました。

不振続きで、近2走も二桁着順に敗れているヴィクティファルス。ただ、結果的には、昨年のクラシックを占う上で最重要レースだった共同通信杯の2着馬。その次走に勝利したスプリングS以降、1年以上も勝ち星から見放されていますが、初のマイル戦で一変を期待します。

対抗は、同じく4歳馬のホウオウアマゾン。こちらも、前走は12着と大敗しましたが、今回も騎乗する坂井騎手によると、東京への輸送が良くなかったよう。得意の阪神コースで巻き返す可能性は、十分にあるでしょう。

馬券は、いつも以上にたくさん買います。

まずは、いつもどおり本命を軸にした馬単マルチとワイド。そして、ヴィクティファルスの単勝を。

さらに、3連複は2パターン。1つ目は、ヴィクティファルスとホウオウアマゾンの2頭を軸にした3連複ながし。そして、2つ目はヴィクティファルスを軸にし、内枠の馬とエアファンディタを相手にした3連複軸1頭ながしを購入予定。◎と○が3着内に来れば、2つ当たる可能性もあります。

2ヶ月以上続いた阪神開催もいよいよ来週でフィナーレ。それを締めくくるのは、伝統と格式の一戦、天皇賞・春。現地観戦は今年も叶いそうにありませんが、阪神で行なわれる天皇賞は、この先そう頻繁にはないでしょう。胸躍るような、好勝負になるといいですね。

それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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