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競馬サロン

齋藤翔人

2022/05/07 19:10

【新潟大賞典】 勢いある良血馬が、越後路を駆け抜ける!

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3週続いた福島開催も終わり、ローカルは新潟競馬場に移ります。今開催、唯一の重賞レースは新潟大賞典。3勝クラスを勝った勢いのある4歳馬から9歳の古豪まで、多種多様な15頭が顔を揃えました。

ところで、ふと思ったのですが、以前は小倉大賞典、小倉記念、北九州記念を合わせて「小倉三冠」と呼び、過去にはメイショウカイドウなど4頭が「小倉三冠」を達成しました。北九州記念が1200mに短縮された現在では、三冠達成はほぼ不可能になりましたが、他のローカル場では、なぜかそういった呼び方をしませんよね。

この新潟でも、新潟大賞典、新潟記念、関屋記念は距離も近接しており、生涯一度のチャンスしかありませんが、新潟2歳Sを加えると、四冠も夢ではありません。

これは福島にもいえることで、福島記念と七夕賞に、ハードルは高いもののラジオNIKKEI賞を加えて三冠に。さらに、牝馬に限っては福島牝馬Sも合わせて四冠も可能。

他、中京競馬場では、金鯱賞、中日新聞杯、中京記念に加え、愛知杯も合わせて、牝馬は四冠の可能性もゼロではありません。ただ、この中にはハンデ戦も多く、最後は斤量との闘いにもなりそうです。

これまで、新潟、福島、中京の三冠を達成した馬はいないはずですが、サマーシリーズと同様、これらを達成した馬に、JRAがボーナスを出すというのはいかがでしょうか。中央10場はコース毎に特徴があり、思っている以上に、得意、不得意があるような気がします。現役馬でいえば、小倉巧者はアリーヴォ。福島巧者はクレッシェンドラヴ。中京巧者はショウナンバルディあたりでしょうか。

もし本当にボーナスが実現すれば、リーチが懸かった馬が出走する重賞は、非常に盛り上がって売上も増え、ローカル場のさらなる活性化に一役買いそうな気がします。以前、提唱したアネモネSの前倒し開催と同様、悪くないと思うのですが、実現はなかなか難しいでしょうか…。

思いっきり話が逸れましたが、ここでは過去5年の新潟大賞典を深掘り調査。重視できそうな指標を探り出し、そこから予想を組み立てたいと思います。

(1)馬齢
(2)前走4コーナーでの位置取り
(3)母父の系統
(4)キャリア
(5)前走距離
(6)前走上がり
(7)前走クラス
(8)枠順

重視できそうな指標は、上記の8項目。まずは(1)の、馬齢について。

出走馬を東西に分けたとき、複勝率と複勝回収率で大きく上回っているのが関東馬です。
中でも、6歳以下の関東馬は[1-3-5-13/22]。勝率4.5%、複勝率40.9%。単勝回収率88%、複勝回収率232%と、勝ち切れていないものの、過去5年の好走馬の半数以上を占めます。

ただし、7歳以上の関東馬は[0-0-0-11/11]と、苦戦傾向でした。

(2)は、前走4コーナーでの位置取り別成績について。
日本一直線が長い新潟の外回りコースを使用する当レース。前走中団に控えていた馬が強く、具体的には、前走4コーナーで7番手から10番手に位置していた馬が[2-1-4-13/20]。勝率10.0%、複勝率35.0%。単勝回収率55%、複勝回収率219%と、複穴が出ていました。

(3)は、母の父の系統です。
母の父ニアークティック系の馬が強い新潟大賞典。[1-2-3-12/18]という成績で、勝率5.6%、複勝率33.3%。単勝回収率30%、複勝回収率219%と、こちらも複穴が出ています。

(4)は、キャリアについて。
激闘を重ねてきた古豪よりは、さほど消耗していない馬が強い当レース。具体的には、キャリア15戦以下の馬が、今回5枠から8枠に入ると[1-3-2-7/13]。勝率7.7%、複勝率46.2%。単勝回収率121%、複勝回収率183%。サンプル数は少ないものの、好成績を収めていました。

(5)は、前走の距離。
新潟大賞典で強さを発揮しているのは距離短縮組。[1-2-2-9/14]で、勝率7.1%、複勝率35.7%。単勝回収率112%、複勝回収率203%と、まずまずの成績でした。

新潟大賞典らしい指標といえるのが、(6)の前走上がり。
ここはシンプルに、前走上がり1位をマークした馬が[2-2-1-7/12]。勝率16.7%、複勝率41.7%。単勝回収率177%、複勝回収率107%と、複勝回収率はやや低いものの、好走していました。

(7)は、前走のクラスについて。
ハンデ戦らしく、前走3勝クラスから勝ち上がってきた馬が強い新潟大賞典。前走3勝クラス1着で、なおかつ前走3番人気以内の馬は[2-1-2-4/9]。勝率22.2%、複勝率55.6%。単勝回収率391%、複勝回収率167%と、出走数は少ないものの、超のつく好成績でした。

最後は、(8)の枠順です。
1枠が強い新潟大賞典。その成績は[2-1-1-5/9]で、勝率22.2%、複勝率44.4%。単勝回収率152%、複勝回収率190%と、好走しています。

今年1枠に入ったのは、なんと9歳馬のマウントゴールド。人気はなさそうですが、高齢でも頑張るステイゴールド産駒。侮れません。

以上の8項目を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。

◎8  カイザーバローズ
○11 トーセングラン
▲9  ステラリア
☆7  プレシャスブルー
△3  スマイル
△6  ラストドラフト
△1  マウントゴールド
△10 ラインベック
△13 ヤシャマル
△15 モズナガレボシ
△12 シュヴァリエローズ


【買い目】

・馬単マルチ 8=11、9、7、3、6、1、10、13、15、12 計20点
・ワイド   8→11、9、7、3、6、1、10、13、15、12 計10点


おそらく人気になりますが、本命は、単独4項目に該当したカイザーバローズです。

前走3勝クラスを制し、これが初の重賞挑戦になりますが、父ディープインパクトに、母の父がストームキャットというニックス、黄金配合の本馬。このパターンからは他にも、キズナ、ラキシスとサトノアラジンの姉弟、リアルスティールとラヴズオンリーユーの兄妹、ダノンキングリー、アユサン、エイシンヒカリなど、活躍馬をあげればキリがありません。

前走からの大幅に頭数が増え、なおかつ関西馬という点は気になりますが、勝率で上回っているのは関西馬。勢いある良血の4歳馬が、勝ち切ってくれることに期待します。

とはいえ、馬券はいつもどおり馬単をマルチで相手は手広く、もちろんワイドも購入。お金に余裕があれば、カイザーバローズから3項目に該当した○▲☆への3連複軸1頭ながし計3点と、3連単1着固定、計6点を買い足します。

NHKマイルカップに負けず劣らず大混戦の新潟大賞典。人気馬が本命でも、うまくいけば、それなりの配当を手にすることができるかもしれません。

それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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