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田原基成

2023/05/04 18:00

エエヤン・ドルチェモアほか、2023NHKマイルC出走予定馬18頭

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・ウンブライル
阪神JF→クイーンCと凡走が続いたが、ブリンカー着の前走ニュージーランドTで一変をはたした馬。ブリンカー着の馬は行きっぷりがよくなって好走するケースが目立つ印象だが、この馬に関しては特段ダッシュ力が改善された感じもなく効果のほどは不明だ。この馬のベストパフォーマンス候補の2戦は芝1400mを使われた新馬戦→もみじS。東京マイルの舞台で再度の好走はハードルが高そうだ。

・エエヤン
3連勝で重賞ウィナーに輝いた前走。ハイペースを先行押し切りの内容は、中山芝1600mマイスターの称号を与えて良いと思わせるほどだった。とはいえ穿った見方をすれば、当時の舞台に対する適性があまりにも高すぎた印象あり。過去のNHKマイルCにおいて、前走中山芝のニュージーランドTで上がり4位以下かつ2着と0秒2差以内だった馬は【0-0-0-9】。使うたびに減り続ける馬体重も気がかりで、中山芝1600m→東京マイルの条件替わりは楽ではなさそうだ。

・オオバンブルマイ
先行抜け出しの新馬戦→京王杯2歳Sから一転、差す競馬で勝利を飾った前走。この馬の新たな可能性を感じさせるレースだった。とはいえ今回、気になるのがローテーション。アーリントンC→NHKマイルCはレース間隔が短く、難しい調整を余儀されてしまうのだ。過去10年のNHKマイルCにおいて、前走アーリントンCかつ年明け2戦目で本レースを迎えた馬の成績は【0-0-0-4】。該当馬4頭中3頭が4人気以内にもかかわらず不振を極めている点から、休み明け激走の反動は考えておきたい。

・オールパルフェ
前走スプリングSは4角2番手以内の馬2頭がいずれも掲示板内。その展開にあって4番手追走の同馬が勝ち馬と0秒9差は、距離を差し引いてもふがいない内容だった。デイリー杯2歳Sは600m通過35秒3のスロー逃げが功を奏した印象。同型馬が揃ったここでの一変は容易ではないだろう。

・カルロヴェローチェ
1人気に支持された前走ファルコンSはチグハグな競馬。あの状況で勝ち馬とタイム差なしは立派と言えるものだ。2000→1600→1400mと距離短縮を続けてきたローテーションには違和感を抱いてしまうものの、ドゥラエレーデやチャンスザローゼスを相手にしなかった新馬戦から高いポテンシャルを示していた馬。折り合い面を考えると、ペースアップが見込めるメンバー構成はむしろプラスと捉えられるだろう。前走の敗戦には意味がある。

・クルゼイロドスル
逃げる競馬を選択した前走ジュニアC。さほど無理した印象もなかったが、終わってみれば4馬身差の圧勝だった。東京マイルでの勝ち鞍も見逃せないところだが、唯一強い相手と戦ったデイリー杯2歳Sはこの馬と同じように先行したオールパルフェ、ショーモンに先着を許す結果に。波乱傾向を示すレースだが、激走をはたした馬は強敵相手の経験値があった馬がほとんど。1月のリステッド競走以来の臨戦過程はマイナスだ。

・シャンパンカラー
芝1600mでは【2-0-1-0】と馬券外がない馬。前走ニュージーランドT3着は立派だが、勝ったエエヤンがこの馬と似たようなポジションから抜け出し、2着ウンブライルは上がり3F最速の脚で追い込んだ。その2頭と比較したときに勝ち切る武器が足りない印象は否めず、2戦2勝の東京マイルはいずれもスロー。ワンパンチに欠ける印象は否めない。

・ショーモン
重馬場で600m通過34秒1のハイペースを2番手追走の前走アーリントンC。結果は僅差の3着と、展開を踏まえればそう評価は落ちない内容と言える。ただ、今回は逃げ先行馬が揃ったメンバー構成かつ左回り未経験。東京芝重賞好走馬が少なくないシチュエーションから、中心視するには難しい印象だ。

・シングザットソング
正攻法の競馬で7着に敗れた前走桜花賞。リバティアイランドを除く上位馬が先行馬もしくは内枠でロスなく立ち回った馬だったことを考えると、マイルGIにおける現在地を突き付けられたような一戦だった。ならば今回すべき選択は、3走前のエルフィンSで発揮した上がり3F最速の脚を使える競馬を意図的にする=後方待機策。のちの桜花賞2着馬コナコーストを0秒4上回る上がり3Fを記録した左回りの芝1600m替わりかつ【2-0-1-0】と好相性の吉田隼人騎乗なら見限れない。

・セッション
初のマイル戦となった前走アーリントンC。重馬場で600m通過34秒1のハイペースを3番手追走、僅差の2着と想像以上の距離適性を示した。今後もマイル重賞での好走がありそうな馬だが、デビュー戦以降で上がり3F3位以内の経験はなし。例年以上に逃げ先行馬が揃った今年のメンバー構成を考えたとき、切れ負けする可能性は考えたいところだ。

・ダノンタッチダウン
2歳時は一貫してマイルを使われてきたが、年明け初戦に選んだのは芝2000mの皐月賞。結果は18着、馬場も相まってまったくの参考外と言えるレースだった。マイルへの距離短縮は間違いなくプラスだが、前走が初の関東遠征かつ道悪、迎えた今回は間隔の詰まったローテで再度の関東遠征と課題は少なくない。牡馬クラシック戦線で好勝負するレベルの馬と戦った経験値がない点も気がかりだ。

・タマモブラックタイ
1200-1400mに馬券内が限定されており、一度使われたマイル戦の新潟2歳Sは9着。距離延長はマイナスだろう。

・ドルチェモア
GI馬の称号を引っ提げて臨んだ前走ニュージーランドT。結果は逃げる形での7着とまさかの敗戦を喫した。あのメンバーであれば最低でも掲示板内を確保してほしかったのが本音だが、東京・阪神マイルと直線の長いコースでは2戦2勝。上がり3F33秒台のサウジアラビアRCにハイペースを先行押し切りの朝日杯FSとレースの幅も広く、叩き一変の可能性は頭に入れおくべきだ。

・ナヴォーナ
1戦1勝の身で臨んだ前走アーリントンC。結果は7着も力負けというより重馬場に切れ味を削がれた印象を受けた。東京芝1600mは新馬戦で次位に0秒9差をつける圧巻のパフォーマンスを披露した舞台。矢作厩舎がこのキャリアの馬をGIに挑戦させる点も不気味だ。

・フロムダスク
芝1600mの朝日杯FSは16着と見せ場なく敗戦。再びマイルGIに参戦となるここでの強調材料は乏しい。

・ミシシッピテソーロ
重賞では馬券外が続く現状。厳しい。

・モリアーナ
この馬で強調すべきは東京芝1600mでの2戦。上がり3F33秒0の新馬戦、稍重で1分33秒1を記録した2走前といずれも素晴らしいパフォーマンスを披露していたのだ。特にクイーンCは1.2着馬がのちの桜花賞でも掲示板に入り、グランベルナデットやウンブライル、ウヴァロヴァイトなどがオープンクラスでも連対。ハイレベルレースでの好走に加えて、同レースと相性抜群の鞍上・横山典弘が手綱を握るのも不気味だ。

・ユリーシャ
つわぶき賞、エルフィンSで接戦を演じた馬にはコナコーストやシングザットソング、モズメイメイなどのちの重賞好走馬がズラリと並ぶ。ポテンシャルの高さは疑いようがないし、前走アーリントンCは暴走気味な逃げが影響したもの。前述した2戦と同じ左回り替わりなら見直す手はありそうだ。

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