UMAJIN.net

競馬サロン

田原基成

2023/05/05 18:25

【京都新聞杯】皐月賞の1-3着馬は強いが……牙城を崩すとしたら覚醒間近のこの馬。/京都9R/新潟11R

558
【京都11R 京都新聞杯】

「今年の2歳馬、どこに注目すればいいですか?」

私が初めて競馬本を出したのは2008年のこと。その前年に新社会人を迎え、日々の忙しさと本の執筆でプライベートな時間はゴリゴリに削られた。休みの日でも仕事の予習と執筆を行うのは当たり前。競馬場やWINSに行く機会も減った。

減ったもののなかで、個人的に痛かったのは“POG”。

高校時代から続けていた一大イベントだったが、私のベクトルが競馬本執筆に必要なデータや予想ノウハウの方面に振り切られたことで参加する機会はなくなった。何年か前に身内で開催したこともあったが、そのときに何も最新情報も知らない私が発したのが冒頭の言葉だったというわけだ。

そんななか、執筆依頼を受けたのが2023-24シーズンのPOG・競馬サロン主宰者の厳選10頭。

今の私は原稿執筆とYouTube、ツイッターの活動が主だからプライベートの時間は一気にPOGモードに切り替えた。詳細についてはまだ何とも言えないが、私が注目している新種牡馬はレイデオロ、スワーヴリチャード、そしてブリックスアンドモルタル。なかでもレイデオロ産駒には競馬界の勢力図を塗り替えるレベルの活躍を期待している。

さて、土曜メインは京都新聞杯。

先週施行された青葉賞と今週行われるプリンシパルS、そして本レースが終われば日本ダービーの勢力図は確定する。

皐月賞の上位3頭は強い。現段階でダービーに着順がそのままスライドする可能性が50%、2.3着のみ替わる可能性が70%。青葉賞勝ち馬スキルヴィングもまだ見ぬプリンシパルS勝ち馬もハッキリ言ってノーチャンスだと思う。繰り返すが、皐月賞の上位3頭は強い。

今年のメンバーの、今年の馬場状態における、今年の枠順と騎手。

オンリーワンのシチュエーションでこそ輝く馬を見つけるのが京都新聞杯のテーマだ。

それを踏まえ、白羽の矢を立てたのはダノントルネード。

この馬で強調したいのは新馬戦。当時負かした馬にはシャザーン、ラスハンメル、シーズンリッチ、ウインオーディンとのちのオープンクラス連対馬がズラリと並ぶ。前走はきさらぎ賞を制することとなるフリームファクシ相手だから仕方ない敗戦。デビューから一貫して休み明けローテを貫く中内田厩舎の方針もマッチしている感がある。

馬体に目を向けると、500キロを超える雄大な馬格。仮に土曜京都芝が少々渋った馬場になったとしても対応可能だろう。鞍上は全国リーディング8位につける西村淳也。デビュー6年目、自身の手でダービー出走可能な賞金を掴み取ってほしい。

同馬は典型的なスパッと切れるハーツクライ産駒。新装開店の京都芝は以前より差しが決まる印象だ。直線平坦の新潟芝で上がり3F32秒4を記録した馬。間違いなくこの舞台は合う。

500キロ→510キロ→520キロ。

使われるたびにパワーアップがうかがえる近走。もし3歳牡馬クラシック戦線に新しい未来図をひとつだけ付け足せと言われたら、3歳春を迎えたハーツクライ産駒の同馬による覚醒以外にあり得ないと思っている。前言撤回するような形になるが、皐月賞の上位3頭に割って入るとしたらこの馬一択だ。

相手本線に抜擢するのはマキシ。

この馬で強調したいのは2走前。今回と同じ芝2200mで勝ち上がった一戦だが、直線急坂の中京芝にもかかわらずラスト3Fをすべて11秒台で駆け抜けた。同様のラップを計時した3歳馬には、かつて青葉賞で2着に入ったレッドエルディストやすみれS勝ち馬ディープモンスターなどが該当。ホウオウビスケッツ、サスツルギ、ジェモロジーと次走馬券内馬を輩出した前走フリージア賞のレベルも高く、得意距離替わりでの前進を期待したい。

マイネルラウレアも軽視禁物。

果敢にGI挑戦を選択した前走皐月賞。結果は14着と、現状の力差をまざまざと見せつけられる結果となった。少なくとも当時よりは楽なメンバー構成だし、新馬戦→若駒Sで披露した切れ味は直線の長い京都芝外回り向き。ノーマークにはできない。

【京都11R 京都新聞杯予想の印】
◎7 ダノントルネード
〇9 マキシ
▲2 マイネルラウレア
☆6 サトノグランツ
△3 ドットクルー

【単勝】7(1点)
【馬連/ながし】7-9,2,6(3点)
【3連複/ながし】7-9,2,6,3(6点)
【3連単/フォーメ】7→9,2,6→9,2,6,3(9点)


次に、自信の一鞍。

【京都9R 鴨川特別】

ここはレッドラディエンスとスカイフォールの2強ムードだが、前走のレースレベルは断然スカイフォールのほうが上。1000m通過61秒5秒のスローをインで折り合い、後半1000mは57秒6。阪神芝2000mで後半1000m57秒台のラップを制した馬にはスワーヴリチャードやレイパパレといったのちのGI馬の名前が並ぶ。内にモタれる面があることから、自身より内に強敵がいるのは好都合。外から飲み込む形で勝てるはずだ。

【京都9R 鴨川特別予想の印】
◎10 スカイフォール
〇4 レッドラディエンス
▲9 ピノクル
☆3 ブラックボイス

【単勝】10(1点)
【馬連/ながし】10-4,9,3(3点)
【ワイド/ながし】10-4,9,3(3点)


最後に太鼓判レース。

【新潟11R 越後S】

6走前に当舞台での勝利実績があるクロジシジョー。重馬場で記録した当時の勝ち時計1分10秒2は2勝クラスとしては破格の時計だ。前に行った馬が1.3.4着を占めた前走京葉Sは後方から唯一追い込んでの2着。着順以上に高い評価を与えられる内容で、浜中俊が継続騎乗で新潟参戦をはたす点も陣営の強い勝負気配の表れだろう。

【新潟11R 越後S予想の印】
◎3 クロジシジョー
〇4 サンライズホーク
▲7 サイクロトロン
☆10 ジャスパーゴールド
△2 スワーヴシャルル
△1 ヴァガボンド
△6 アーバンイェーガー
△12 コパノマーキュリー

【馬連/ながし】3-4,7,10(3点)
【3連複/ながし】3-4,7,10,2,1,6,12(21点)
【3連単/フォーメ】3→4,7,10→4,7,10,2,1,6,12(18点)

田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「エエヤン・ドルチェモアほか、2023NHKマイルC出走予定馬18頭」
関連コラム「サトノグランツ・ダノントルネードほか、2023京都新聞杯出走予定馬12頭」
関連コラム「カラテ・ハヤヤッコほか、2023新潟大賞典出走予定馬16頭」

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
競馬サロン TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

先着800名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP