競馬サロン

2023/05/06 18:17
【NHKマイルC】2歳6月から信じ続けるこの馬の強さ。大外一気で突き抜けろ。/新潟大賞典/新潟8R/東京10R

原稿執筆時点における1人気馬の単勝オッズは5倍台。ファン心理が映し出す数字はウソをつかない。
今年のメンバーを大きく分けると、以下のようになる。
【前走連対馬】
・エエヤン
・セッション
・オオバンブルマイ
・カルロヴェローチェ
【2歳時にGI連対】
・ドルチェモア
・ダノンタッチダウン
直近の勢いをとるか、2歳時の実績をとるか。基本的にはそのふたつの狭間でオッズが行き来しているような印象だ。
レース傾向から言えることとして、NHKマイルCは比較的暖かい気候で施行される。ダノンスコーピオン、ラウダシオン、アドマイヤマーズ、ケイアイノーテック……シュネルマイスターを除く5年の勝ち馬が2歳6月デビューである事実が偶然とは思えない。
そうなると、カルロヴェローチェか?
新馬戦で下した馬にはのちのGI馬の名前も。ハイレベルレースを制したことに加えて、D.レーン騎乗の効果が現在の人気を作り上げているのだろう。私自身この馬の能力は高く評価しているが、折り合い面を考えると外枠はマイナス。前に壁を作って運べなかった際にどうなるかは私にもわからない。
エエヤンは?
3連勝で重賞ウィナーに輝いた前走。ハイペースを先行押し切りの内容は、中山芝1600mマイスターの称号を与えて良いと思わせるほどだった。とはいえ穿った見方をすれば、当時の舞台に対する適性があまりにも高すぎた印象あり。過去のNHKマイルCにおいて、前走中山芝のニュージーランドTで上がり4位以下かつ2着と0秒2差以内だった馬は【0-0-0-9】。使うたびに減り続ける馬体重も気がかりで、中山芝1600m→東京マイルの条件替わりは楽ではなさそうだ。
日曜東京は雨予報。それもレース中に雨が降りしきる予報となっている。前述2頭の脚質がもたらす前方への意識。ここは差し追込馬に妙味ありと判断する。
本命はモリアーナ。
この馬で強調すべきは東京芝1600mでの2戦。上がり3F33秒0の新馬戦、稍重で1分33秒1を記録した2走前といずれも素晴らしいパフォーマンスを披露していた。特にクイーンCは1.2着馬がのちの桜花賞でも掲示板に入り、グランベルナデットやウンブライル、ウヴァロヴァイトなどがオープンクラスでも連対。ハイレベルレースでの好走は見逃せない。
「直線は逆にスムーズすぎて、勢いがなくなりました」
クイーンC後に鞍上はこう語っていた。この言葉から読み取れるモリアーナの特徴は、決して使える脚が長いタイプではないこと。道中から3-4コーナー、直線入口までは意図的に前を壁にしつつ、ここぞというタイミングで外に持ち出す。好走のイメージは昨年の2着馬マテンロウオリオンだ。
今回、手綱を握るのはマテンロウオリオンに騎乗していた横山典弘。この人を本命にするからには“ポツン”のリスクを背負わなければならないが、本レースに限ってはそれでも良いと思う。馬場が悪化途上の東京芝で狙うのは外差し一択。これまで2度使われた東京芝1600mで上がり3F最速をマークする馬ならポツンは上等。
余談だが、同馬に本命を打つのは阪神JF、クイーンCに次いで3回目。当時の見解を振り返ると、
(阪神JF時の見解)
さきほど挙がった新馬戦は上がり3F33秒0の末脚で快勝。6月の東京芝1600mを勝ち上がった2歳馬であの上がりを上回った馬はおらず、グランアレグリアやサリオス、ロードクエストといった2歳重賞で活躍した馬すら届かない鬼脚だ。瞬発力勝負はお手の物で、洋芝をこなせるスタミナもある。ひょっとして、この馬は怪物か?(見解ここまで)
(クイーンC時の見解)
たった一度の凡走で“評価をなかったこと”にする? 私にそんなことはできない。仮に今回好走したとして、桜花賞でリバティアイランド相手に互角の勝負をするのは至難の業。ならば狙う条件は確かな経験値を持つ東京芝1600mに限る(見解ここまで)。
私のモリアーナに対する評価は一貫して高い。新馬戦で抱いた“強い”という感覚は絶対に大事にしなければならないものだ。データも調べるし、枠順も馬場傾向もチェックするが最後の決め手は自分の感覚。そこをなくしてしまっては競馬予想がつまらなくなる。
迷いはない。
モリアーナに3度目の本命を託す。
相手本線に抜擢するのはシングザットソング。
正攻法の競馬で7着に敗れた前走桜花賞。リバティアイランドを除く上位馬が先行馬もしくは内枠でロスなく立ち回った馬だったことを考えると、マイルGIにおける現在地を突き付けられたような一戦だった。ならば今回すべき選択は、3走前のエルフィンSで発揮した上がり3F最速の脚を使える競馬を意図的にする=後方待機策。のちの桜花賞2着馬コナコーストを0秒4上回る上がり3Fを記録した左回りの芝1600m替わりかつ【2-0-1-0】と好相性の吉田隼人騎乗なら見限れない。
ドルチェモアも軽視禁物。
GI馬の称号を引っ提げて臨んだ前走ニュージーランドT。結果は逃げる形での7着とまさかの敗戦を喫した。あのメンバーであれば最低でも掲示板内を確保してほしかったのが本音だが、東京・阪神マイルと直線の長いコースでは2戦2勝。上がり3F33秒台のサウジアラビアRCにハイペースを先行押し切りの朝日杯FSとレースの幅も広く、叩き一変の可能性は頭に入れおくべきだ。
【東京11R NHKマイルC予想の印】
◎2 モリアーナ
〇5 シングザットソング
▲13 ドルチェモア
☆15 カルロヴェローチェ
△18 ダノンタッチダウン
△14 ユリーシャ
△10 オオバンブルマイ
△3 ウンブライル
△17 ミシシッピテソーロ
【単勝】2(1点)
【馬連/ながし】2-5,13,15(3点)
【3連複/ながし】2-5,13,15,18,14,10,3,17(28点)
【3連単/フォーメ】2→5,13,15→5,13,15,18,14,10,3,17(21点)
【新潟11R 新潟大賞典】
新潟芝外回り2000mをたとえるなら“陸上の400m走”がしっくり来る。
直線を向いて明らかに前がバテるも、後方から差せる馬(人)もいない……見ているほうに“モヤモヤ感”が残るようなレースと言えるだろう。
小回りを逃げ切る快速馬でもなく、外回りで豪快に突き抜ける差し馬でもない。
ちょうどいいバランスを持つ馬に白羽の矢を立てたいところだ。
そこで目をつけたのがセイウンハーデス。
3勝クラスを制した前走の1000m通過は60秒6。後半1000mのほうが速いラップを刻んだわけだが、この馬はややスローペースでこそ真価を発揮するタイプ。勝利を挙げたプリンシパルSもスタニングローズの2着に入ったこぶし賞も、前後半で比較すると後半のラップが速かった。
出走馬を見渡すと、近2走以内に逃げた馬はセイウンハーデスのみ。同馬とて徹底先行タイプでないことは前走で証明済みだ。得意とする後半1000mが速いラップが想定されるここは願ってもないシチュエーションと言えるだろう。
レッドガラン。
サンレイポケット。
アトミックフォース。
近3年の連対馬を紐解くと、前年秋以降に芝2200m以上を経験した馬がズラリと並ぶ。冒頭で“陸上の400m走”との表現をしたが、夏より時計のかかる春の新潟開催は一瞬の切れ味や持ち時計よりスタミナが問われる比重が高い。昨年秋にセントライト記念、そして菊花賞を使われたこの馬にとって追い風となりそうだ。
迷いはない。
セイウンハーデスが私の本命だ。
相手本線にはカレンルシェルブルを。
中山金杯、白富士Sと強い相手と覇を競った近走。メンバーレベルが下がった前走は順当勝ちと言えるだろう。この馬の特徴として、稍重で3勝と時計のかかる馬場適性が異常に高いことが挙げられる。ここも馬場コンディション次第だが、当舞台での上がり3F最速勝利実績も含めてノーマークにはできない。
ハヤヤッコも軽視禁物。
この馬の前走には驚かされた。芝では時計のかかる馬場専門と思っていたのだが、開幕週の馬場で上がり3F2位をマーク……7歳にしてイメージが一新されつつあるようだ。スタミナが要求される新潟芝2000mにおいて、ダートで培った長めの距離適性は魅力。軽くは扱えない。
さらにはカラテ。
3走前に当舞台の新潟記念を勝利。久々の距離をものともせず勝利を飾った。その後は果敢にGIへと挑戦し、勝ち馬と0秒7差なら及第点。斤量59キロは楽ではないが、これまで戦ってきた相手を考えるとノーマークにはできない。
【新潟11R 新潟大賞典予想の印】
◎6 セイウンハーデス
〇7 カレンルシェルブル
▲16 ハヤヤッコ
☆2 カラテ
△15 スパイダーゴールド
△12 ヤマニンサルバム
△14 カイザーバローズ
△3 レッドランメルト
【単勝】6(1点)
【馬連/ながし】6-7,16,2(3点)
【3連複/ながし】6-7,16,2,15,12,14,3(21点)
【3連単/フォーメ】6→7,16,2→7,16,2,15,12,14,3(18点)
次に、自信の一鞍。
【新潟8R 4歳上1勝クラス】
初の芝1400mで3着争いに加わったバルタザールの前走。上位3頭が道中10番手以下の差し追込決着で4角5番手に位置したことを考えれば、大健闘と言える内容だ。未勝利戦を制したときは稍重。渋った馬場は問題なく、前走との比較でメンバーレベルがグンと下がるここは軸不動と判断する。
【新潟8R 4歳上1勝クラス予想の印】
◎3 バルタザール
〇9 リヴォリ
▲16 ハリウッドヒルズ
☆4 サク
【単勝】3(1点)
【馬連/ながし】3-9,16,4(3点)
【ワイド/ながし】3-9,16,4(3点)
最後に太鼓判レース。
【東京10R メトロポリタンS】
久々の実戦復帰となったマカオンドールの前走。タイトルホルダーは別格として2着と0秒2差のレースぶりは能力に衰えなしをアピールするものだった。当時は3-4コーナー付近で前にいた馬が下がってきたことで仕掛けどころを逸した印象。重馬場の大寒桜賞を制したように道悪適性も問題なく、スムーズなら突き抜けるだろう。
【東京10R メトロポリタンS予想の印】
◎9 マカオンドール
〇15 シルブロン
▲3 ベスビアナイト
☆11 セファーラジエル
△13 バラジ
△8 スタッドリー
△14 ゼッフィーロ
△12 プリマヴィスタ
【単勝】9(1点)
【馬連/ながし】9-15,3,11(3点)
【3連複/ながし】9-15,3,11,13,8,14,12(21点)
【3連単/フォーメ】9→15,3,11→15,3,11,13,8,14,12(18点)
田原基成のプロフィールはこちら
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