6月14日、川崎競馬場でダートグレード競走・関東オークス（JpnII、ダ2100m）が開催される。1着賞金は3500万円。発走時刻20時10分。枠順は以下の通り。


南関東勢はサーフズアップ、メイドイットマムら8頭が参戦。



サーフズアップ（牝3、船橋・山下貴）は、東京プリンセス賞で重賞2勝目を挙げた。東京2歳優駿牝馬、浦和桜花賞ではメイドイットマムに完敗だったものの、中距離適性は本馬の方が上か。東京プリンセス賞の時計は1分53秒4（良）で昨年のスピーディキックが記録した1分53秒5（良）を上回る優秀なタイム。JRA勢相手にどれだけ食い込めるか注目だ。

クレメダンジュ（牝3、栗東・鈴木孝）は、半年ぶりの2走前こそ7着と崩れたが、前走は3角からマクり気味に進出すると最後はメイショウモズをきっちり捕らえて2勝目を挙げた。一貫して1800mを使われてきた距離経験が強みで、得意のマクリ戦法も川崎向きだ。プロフィールはやや地味だが、穴ならこの馬。

メイドイットマム（牝3、船橋・石井勝）は、2冠が期待された東京プリンセス賞で3着。1枠1番からやや窮屈な競馬になったことが敗因で、力負けではなさそう。浦和桜花賞までの圧倒ぶりを思えば、人気落ちの今回は狙いごろかもしれない。

パライバトルマリン（牝3、美浦・林）は、2019年の関東オークスで2着だったマドラスチェックと同じマリブムーンの産駒。母プライベートジェットはプリークネスSなど米GI5勝ルッキンアットラッキーの妹で、血統背景の豪華さなら本馬が一番。レースで見せた能力も非凡で、前走は同週の古馬2勝クラスを大きく上回る時計で勝利。小回り適性、2100mの適性は未知数も能力でカバーする可能性は十分。

メイショウオーロラ（牝3、栗東・本田）は、先行力を武器に未勝利、1勝クラスと連勝。兵庫CSでは大きく離された3着だったが、追いかけたミトノオーはJDDで有力視される一頭。相手が悪かった。牝馬同士に替わるここなら前走以上に粘れそうだ。

フェブランシェ（牝3、美浦・黒岩）は、初ダートの2走前で1秒1差の圧勝を飾ると、続く1勝クラスでは2着馬との競り合いをハナ差制して2連勝。520キロ前後の馬体を活かした大きなスライドが特徴で、2100mへの距離延長は問題なさそうだ。姉パッシングスルーは2020年のエンプレス杯で3着と血統的にも小回り向き。鞍上は2000年5月以来の地方開催ダートグレード競走の勝利を狙うC.ルメール騎手。

（Text:Ito）