UMAJIN.net

競馬サロン

齋藤翔人

2023/06/17 19:00

【ユニコーンS】ドバイ帰りのペリエール コース実績も文句なく、人気上位でも不動の本命

107


JRAに2レースしかない3歳限定のダート重賞ユニコーンS。そういった位置づけから、高素質馬が毎年のように多数出走する「出世レース」です。

出世レース=後のGI馬を多数輩出してきたわけですが、このレースまでに高い実力を示してきた馬が上位人気に推され、そのまま好走。同日、阪神でおこなわれるマーメイドSとは対照的に、かつてのユニコーンSは、荒れない重賞の象徴ともいえるレースでした。

そんなユニコーンSがおこなわれる東京ダート1600m。この舞台で無類の強さを発揮してきたのが、ダートでは日本競馬史上最高レベルの成績を残してきたゴールドアリュール産駒です。フェブラリーSを4勝、当レースも計3勝していますが、ラストクロップの現5歳世代(血統登録されたのは、わずか4頭)が3歳シーズンを迎えた2021年を境に、平穏に決着していたユニコーンSも、波乱傾向が強まってきました。

その2021年は、3連単が79万円を超える大波乱で、昨年も62万円。その前の5年は、1,500円から36,000円の間で収まっており、それを思うと嘘のような結果です。

さて、当コラムでは、今年の日本ダービーを、ディープインパクト産駒もキングカメハメハ産駒も出走しない「新時代のダービー」と呼んできました。

一方、ダート路線は、二大種牡馬のキングカメハメハとゴールドアリュール。さらに、2021年まで7年連続、計8回NARのリーディングサイアーに輝いたサウスヴィグラスがこの世を去っており、既に新時代へと移行しつつあります。

そんな中、2022年のNARリーディングサイアーに輝いたのがエスポワールシチー。ゴールドアリュールの後継種牡馬で、昨年のユニコーンSも、同産駒のペイシャエスが制しました。
v 今シーズンも、シニスターミニスターに次ぐ2位(6月15日現在)と好調。収得賞金の差はおよそ500万円と超のつく僅差で、5月末におこなわれたさきたま杯も、イグナイターとスマイルウィがJRA勢を相手にワンツーを決めました。

ランキングでは、これら2頭をパイロ、ヘニーヒューズ、ホッコータルマエらが追う展開。これら3頭もそこまで大きな差は無く、まさに戦国時代の様相を呈しています。また、今月末は上半期ダート競馬の総決算・帝王賞がおこなわれるため、ランキングに変動があるかもしれません。

また、近年はダートで実績を積み重ねてきた種牡馬が、海外から多数導入されています。中でも今年は、カリフォルニアクローム、ニューイヤーズデイ、アニマルキングダム、サンダースノーなど、大物になりそうな種牡馬の産駒が続々とデビュー。

一方、内国産種牡馬も負けておらず、こちらは来年デビュー予定ですが、2021年の種付け頭数が最多だったルヴァンスレーヴ。さらにはゴールドドリームなど、次代のゴールドアリュール、キングカメハメハ候補が複数いる状況です。

そして、これらの産駒がセリにおいても高値で取引されており、来年スタートするダート競走大改革と合わせ、活況を呈しながらも、高いレベルで戦国時代が続きそうな予感。しかも、ダート界は依然としてサンデーサイレンス系が強さを発揮している芝路線とは異なり、サンデーサイレンス系はもちろん、ノーザンダンサー系やミスタープロスペクター系、ナスルーラ系など、様々な系統の種牡馬が覇を競っており、本当に面白い戦いが続いています。

世界レベルでみると、芝に比べてやや遅れをとっていた日本のダート戦線。しかしながら、ここにきてダートの本場アメリカのブリーダーズCを制し、サウジC初勝利。そして、ドバイワールドCも12年ぶりに勝利と活躍馬が続出しています。日本ダート界の未来は限りなく明るいと言え、芝と同様、世界を席巻する日はそう遠くないのかもしれません。

それでは予想に。

今回は、日本ダート界を背負って立つ馬が出現するかもしれないユニコーンSの過去5年を深掘り調査。好走傾向から重視できそうな指標を探し出し、そこから予想を組み立てます。

(1)前走4コーナーの位置取り
(2)今回の馬番
(3)前走距離
(4)前走着差
(5)乗り替わりの有無別
(6)前走からの間隔

近年の傾向から重視できそうな指標は、上記6項目。その中で、まずは(1)。前走4コーナーの位置取り別成績です。
前走先行、もしくは差しに回った馬が強いユニコーンS。具体的には、前走ダート戦において、4コーナーで4番手から10番手に位置。なおかつ、母父がニアークティック系以外の種牡馬であれば[3-3-3-9/18]。勝率16.7%、複勝率50.0%。単勝回収率98%、複勝回収率283%。該当馬の半数が好走しており、なおかつ穴を演出しています。

(2)は、今回の馬番です。
中枠に入った馬が振るわない当レース。今回の馬番が7から11番以外で、ブリンカー不使用。さらに、前走重賞かオープンで13番人気以内に推され、前走上がりが4、5位以外であれば[5-2-1-7/15]。勝率33.3%、複勝率53.3%。単勝回収率296%、複勝回収率270%。

あまりにもややこしく、ご紹介するのも申し訳ない指標ですが、該当馬の好走率は高く、注目に値する指標です。

続いては(3)。前走の距離について。
ユニコーンSは、前走から距離短縮で臨む馬が強さを発揮するレース。その中でも、前走JRAか海外のレースに出走。かつ、前走JRAのレースに出走した馬は、そのときの馬体重が520kg未満であれば[1-3-2-6/12]。複勝率50.0%。複勝回収率283%。(1)と同じく、該当馬の半数が好走していました。

一方、前走もダート1600mのレースに出走した馬は、その前走が15頭立て以下。かつ、関東馬であれば[2-1-2-9/14]。勝率14.3%、複勝率35.7%。単勝回収率157%、複勝回収率182%。まずまずの成績です。

次は(4)。前走の着差について。
前走6枠から8枠に入り、惜敗した馬が強い当レース。しかしながら、今年は該当馬なし。

一方、前走勝利した馬が中4週から8週の間隔を開け、かつ、父がニアークティック系かナスルーラ系の種牡馬であれば[0-1-3-7/11]。複勝率36.4%。複勝回収率191%。複穴が出ています。

(5)は、乗り替わりの有無別成績。
乗り替わり組と継続騎乗組では、さほど差の無いように見える、近年のユニコーンS。ただ、栗東所属騎手に乗り替わった馬に限ると[2-3-1-4/10]。勝率20.0%、複勝率60.0%。単勝回収率89%、複勝回収率252%。恐ろしいほどの成績です。

そして、最後は(6)。前走からの間隔について。
前走からやや間隔を開けてきた馬の好走率が高いユニコーンS。具体的には、前走から中9週以上。なおかつ、その前走がダートの良馬場であれば[2-2-0-5/9]。勝率22.2%、複勝率44.4%。単勝回収率47%、複勝回収率302%と、なかなかの成績でした。

これら6項目を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎3  ペリエール
○2  ジャスパーバローズ
▲13 ブライアンセンス
☆14 ハードワイヤード
△12 ヘンリー
△4  ラフエイジアン
△15 メイショウモズ
△1  オマツリオトコ
△9  グレートサンドシー
△6  アイファーテイオー
△8  カレンアルカンタラ
△10 ニシキギミッチー


【買い目】

・単勝 2
・馬単マルチ 3=1、2、4、6、8、9、10、12、13、14、15 計22点
・ワイド 3→1、2、4、6、8、10、12、13、14、15 計10点
・3連複軸2頭ながし 2、3→1、4、6、8、9、10、12、13、14、15 計10点


本命候補は、3項目に該当したジャスパーバローズとペリエールの2頭。その中で、実績断然のペリエールを本命としました。

前走のUAEダービーで、デルマソトガケに完敗したペリエール。とはいえ、JRAでは3戦3勝。そのうち東京は2戦2勝で、当コースでおこなわれたリステッドのヒヤシンスSも勝利しています。

今回出走する15頭でオープン勝ち実績があるのは、ペリエールとグレートサンドシーだけ。ただ、同馬にはヒヤシンスSで勝利しており、まさに実績断然といえる存在。内で揉まれたときが心配ですが、ルメール騎手を鞍上に配し、必勝体勢で臨みます。

馬券は、ペリエールからの馬単マルチとワイド。ただ、ジャスパーバローズも気になるので、この馬の単勝と、これら2頭を軸にした3連複ながしも買います。

それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

▽その他主宰者の予想コラム
◆【無料】先週は5打数4安打の猛打賞! 回収率は驚異の248%!! シャト美【ユニコーンS】先行好位決着 外枠に入った穴馬に◎

◆【無料】◎マテンロウスカイ3着でエプソムC3連複4830円的中!SPREAD編集長・山田【ユニコーンS】「グレートサンドシーは明らかに1F長い」三連複8点でヒモ荒れ狙い

◆【無料】先週土曜・阪神最終3連複2990円的中! 編集部員・平石【函館&東京12R】仏オークスに思いを馳せつつ中穴人気から思い切って振り回そうの巻
 

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
競馬サロン TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

先着800名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP