中山・阪神の2重賞のウラで行なわれるメインレースで、コッソリ小遣いを稼ごうという本企画。

ターゲットは、中京11R・浜松ステークス（3勝クラス、芝1400m）です！

12頭立てと頭数が少ないうえ、近2走で3着内に走った馬がトーホウディアス一頭だけというかなり残念なメンバー構成。

しかも浜松Sと同条件（中京年末開催・3勝クラス・芝1400m）で行なわれた飛騨Sの近4年の成績を調べると、なんと1番人気は【0.0.0.4】と総崩れ！　かなり荒れる条件のようで、ならばここは穴を狙いたい。

そこで当欄が目を付けたのは、アネゴハダ（牝4、栗東・佐々木）です！

■近2走の大敗はいずれも敗因が明確！

近2走は13着、12着と、フタ桁着順が続き、着順だけを見たらちょっと手が出せません。しかし2走前のテレQ杯は最終週の稍重で、超ハイペースの流れを2番手で追いかけたもの。結果も差し追い込み決着で展開がまったく向かず参考外の一戦。

また前走の道頓堀Sは14キロ増のデビュー来最高馬体重。明らかに太目残りでした。それでも着順こそ12着ながら、勝ち馬からは0秒7差。しかも逃げ馬と番手の馬が1、2着するスローの流れを最後方から進み、メンバー2位の上がり32秒3の脚で最後差を詰めてきました。悲観するような内容ではないどころか、太目残りでこの走りはむしろ好意的にとらえたい。

アネゴハダは若駒時から高い素質を見せていた馬で、小倉2歳SやフィリーズRでは3着に好走。古馬に交じってもCBC賞3着、北九州記念4着と、重賞戦線で善戦を続けていました。

当3勝クラスでも白秋S2着、奥多摩S3着と連続好走。OPに昇格するのは時間の問題と思われていました。

しかし4歳になると成績が急降下。陣営のコメントによれば、56キロの斤量に苦労しているとのこと。確かにCBC賞と北を州記念は49キロの超軽斤量でしたし、3勝クラスでの好走も54キロ以下でした。

今走も好走実績のない56キロを背負い、苦戦が予想されています。当然、事前の人気もかなり低そうです。

けれども、いずれも56キロだった近4走を精査すると、決して56キロがダメだとは思えない。まず4戦中3戦は1200m戦。本馬は全3勝中2勝が1400ｍで、現在のベスト距離は1400mだと見ています。

また、近2走はハンデ戦であり、56キロの斤量はセックスアローワンス（牡馬より2キロ軽くなる）を考えると、どちらも単独のトップハンデ相当でした。

■渡月橋Sの走りから1400mなら勝負になる！

特筆したいのが、3走前の渡月橋S。着順は6着でしたが着差はわずか0秒2差。しかもここは差し追い込みが上位を占める先行馬に厳しい展開でありながら、アネゴハダは3番手先行から直線ではいったん先頭に立つ見せ場を作りました。確かに最後は後続の馬に差されたものの、着差が示すようにゴールまで渋太く粘っていました。

似たような位置でレースをした5着シナモンスティックは、次走ストークSを快勝し、その後UHB賞も勝利。重賞のキーンランドCでも2着に好走する活躍を見せています。アネゴハダは同馬にタイム差なし、クビ差に走っているわけですから、渡月橋Sの走りに高い評価を与えてもまったくおかしくありません。

そして今回はその渡月橋Sと同じで、ベスト距離と思われる1400m戦になります。斤量も引き続き56キロですが、以前より慣れも見込めるはずです。

前走からひと息入ったものの、帰厩後は順調に乗り込まれており、ウッドコースを馬なりで上々の時計を出しています。また馬体も絞れているようで、前走のような太目残りはないのでは。

開幕初日に3枠3番と、枠もいいところを引きました。さらに同馬の父・キズナは中京芝1400mの古馬戦では近3年で【5.4.3.26】勝率13.2％、複勝率31.6％、単勝回収率129％と好相性。昨年の飛騨Sでも同産駒・エグレムニが6番人気3着と好走を果たしています。

最後に興味深い事実を挙げると、本馬の3勝は新馬勝ちを含めて、すべて“ジョッキー初騎乗”でのもの。角田和騎手の“テン乗り”が刺激となって大駆けに期待！

（2023年浜松S予想／文責・服部）

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