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競馬サロン

齋藤翔人

2023/12/01 18:30

【チャレンジC】 川田騎手とのコンビ復活! 得意の2000mで巻き返したいフリームファクシ

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残すところ、今年もあと1ヶ月。開催がわりとなる今週末は、各場で3つの重賞がおこなわれます。

早速、土曜阪神のメイン、チャレンジCの予想に移りたいところですが、まずは先週の振り返りを。ラジオNIKKEI杯京都2歳Sを取り上げます。

勝ったのは、1番人気シンエンペラー。ゴール前の大接戦を制し、デビューから2戦2勝としました。

レースは、スタートでコスモキュランダが僅かに出遅れ。対して、最内枠のオールナットが僅かに好スタートを切り、パワーホール、ホウオウプロサンゲらと先行しようとしたところ、大外枠のカズゴルティスがこれらをまとめて交わし、先手を奪いました。

一方、上位人気馬では、3番人気のサトノシュトラーセが4番手につけ、2番人気ギャンブルルームはちょうど中団。シンエンペラーは後ろから2頭目に控えていました。

前半800m通過は46秒8と少し速めのペース。最後方のディスペランツァがシンエンペラーと5馬身ほど離れていたこともあり、全体はかなり縦長。20馬身以上の隊列になりました。

しかし、中間点を迎える直前からシンエンペラーがポジションを上げると、後方各馬もつられるようにして上昇。あっという間に10馬身ほどの一団となり、さらに4コーナーでは全馬が7馬身ほどに固まる中、レースは直線勝負を迎えました。

直線に入り粘り込みを図るカズゴルティスに並びかけたのが、オールナットとサトノシュトラーセの2頭。その後、サトノシュトラーセが単独先頭に立ったものの、少しフラフラしたところへ、外からプレリュードシチーとディスペランツァ。内からキープカルムが猛追します。

しかし、サトノシュトラーセがフラついてできた間隙を突いたシンエンペラーがしぶとく伸びると、これらをゴール前できっちりと差し切り1着でゴールイン。1/2馬身差2着にプレリュードシチーが入り、サトノシュトラーセがハナ差3着となりました。

良馬場の勝ちタイムは1分59秒8。これは、当レースが重賞に昇格した2014年以降、さらに阪神でおこなわれた過去2年を含めてもレースレコードです。

勝ったシンエンペラーは、ご存知のとおり2020年の凱旋門賞馬ソットサスの全弟。半姉シスターチャーリーも、ブリーダーズCフィリー&メアターフなど米国のGIを7勝した名牝です。ただ、これらの母スターレッツシスターは京都2歳Sの2日前に亡くなり、弔い星となりました。

そのシンエンペラーは、次走ホープフルSを予定しているとのこと。まだ幼い面はあるものの、対照的ともいえる東京と京都の内回りコースを連勝したため、相当なポテンシャルを秘めていそうです。
ただ、重賞に昇格して以降、このレースの勝ち馬で後にGIを制した馬はまだいません。シンエンペラーには、このジンクスを吹き飛ばすくらいの活躍をしてほしいもので、血統面などを考えれば、そうなる可能性は十分にあるでしょう。

また、2着プレリュードシチーも上々の内容。こちらも、直線でしぶとく末脚を伸ばしましたが、サトノシュトラーセがフラついた際、やや外へ振られるロス。そのとき馬場の中央にできたスペースを突いたのがシンエンペラーだったため、不運が重なった格好です。

一方、私の本命ダノンデサイルは、サトノシュトラーセからアタマ差の4着。あと少しでワイドが……と言いたいところですが、あろうことか、あれだけ印を打っても1、2着馬はともにノーマーク。話になりません。
ただ、この馬も直線で前が塞がり、さらにゴール前でもう一列外に進路を切り替えなければならないロス。とはいえ、見せ場は作ってくれました。

それでは予想に。

今回は、チャレンジCの過去5年を深掘り調査。好走傾向から買える条件を探し出し、そこから軸馬を見つけます。

(1)前走場所と頭数
(2)母父の系統
(3)前走枠順
(4)前走人気
(5)馬齢
(6)キャリア
(7)今回の枠順
(8)前走着順
(9)生産牧場
(10)前走時の馬体重の増減

近年の傾向から買える条件となったのは、上記10項目。その中で、(1)は前走場所と前走頭数です。
どういうわけか、前走福島と東京のレースに出走した馬の成績が今ひとつのチャレンジC。逆に、前走福島と東京以外のJRAのレースに出走。なおかつ、前走頭数が12頭から14頭。もしくは18頭立てであれば[4-4-3-7/18]。勝率22.2%、複勝率61.1%。単勝回収率43%、複勝回収率136%。好走率は6割を超えていました。

(2)は母父の系統。
当レースは、ロイヤルチャージャー系種牡馬か、ナスルーラ系種牡馬を母の父に持つ馬が好調。その中でも、前走から騎手が乗り替わり。かつ、その前走が表開催のレースであれば[4-4-2-7/17]。勝率23.5%、複勝率58.8%。単勝回収率64%、複勝回収率130%。(1)ほどではないものの、該当馬の半数以上が好走していました。

(3)は、前走の枠順について。
再び「どういうわけか」で恐縮ですが、近年のチャレンジCは、どういうわけか前走7、8枠に入っていた馬の好走率が40%超。その中でも前走がJRA、かつリステッド以外のレースであれば[2-4-3-7/16]。勝率12.5%、複勝率56.3%。単勝回収率27%、複勝回収率142%。これまた、該当馬の半数以上が好走しています。

次は(4)。前走人気です。
チャレンジCは、シンプルに前走3番人気以内の馬が[5-4-2-5/16]。勝率31.3%、複勝率68.8%。単勝回収率78%、複勝回収率138%。勝率、好走率とも凄まじい成績でした。

(5)は馬齢。ここは2パターンご紹介します。まずは4、5歳馬。
4、5歳馬は、前走2000mから2400mのレースに出走。なおかつ、そのレースの3コーナーで10番手以内に位置していれば[1-4-3-5/13]。複勝率61.5%。複勝回収率145%と、好走率は6割超え。

一方、3歳馬は特に条件をつけなくても[3-0-1-4/8]。勝率37.5%、複勝率50.0%。単勝回収率100%、複勝回収率107%。該当馬の半数が好走していました。

折り返しの(6)は、キャリアについて。
(5)とやや重なりますが、少ないキャリアの馬が好結果を残している当レース。具体的には、キャリア15戦以下の鹿毛。かつ、前走から中5週以上の間隔で出走してきた馬は[4-2-3-3/12]。勝率33.3%、複勝率75.0%。単勝回収率82%、複勝回収率132%と、超抜の成績です。

(7)は、今回の枠順。こちらも2パターンご紹介します。まずは外、6から8枠に入った馬。
この場合は、前走と同じ斤量か今回減で、栗東所属騎手が騎乗。かつ、前走の馬体重が480kg以上であれば[3-3-1-5/12]。勝率25.0%、複勝率58.3%。単勝回収率52%、複勝回収率117%。

一方、内枠。1、2枠に入った馬は、3、4月生まれであれば[0-2-2-2/6]。複勝率66.7%。複勝回収率155%。サンプルは少ないものの、素晴らしい成績です。

続いては(8)。前走着順。
近年のチャレンジCは、前走1着馬が素晴らしい成績を収めており[3-3-1-4/11]。勝率27.3%、複勝率63.6%。単勝回収率81%、複勝回収率154%。前走1着馬にここまで妙味があるレースは、珍しいかもしれません。

(9)は生産牧場について。
ソーヴァリアントが連覇しているチャレンジC。とはいえ、同馬に限らず社台ファーム生産馬はこのレースにめっぽう強く[3-2-1-4/10]。勝率30.0%、複勝率60.0%。単勝回収率63%、複勝回収率129%。凄まじい成績でした。

そして最後は(10)。前走時の馬体重の増減。
前走時、馬体重が減っていた馬が好成績を収めている当レース。具体的には、前走時、マイナス4kg以下。かつ、今回ブリンカーを使用しない馬は[1-1-3-3/8]。勝率12.5%、複勝率62.5%。単勝回収率20%、複勝回収率123%。好走率は6割を超えています。

これら10個の指標を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎10 フリームファクシ
○8  エピファニー
▲4  ボッケリーニ
☆5  ベラジオオペラ
△1  ウインマイティー
△9  フェーングロッテン
△12 マテンロウレオ
△11 エヒト
△13 テーオーシリウス


【買い目】

・馬単マルチ 10=1、4、5、8、9、11、12、13 計16点
・ワイド 10→1、4、5、8、9、11、12、13 計8点
・3連複軸2頭ながし 8、10→1、4、5、9、11、12、13 計7点


本命候補は、4項目に合致したフリームファクシとエピファニー。非常に難しい選択ですが、フリームファクシを本命にしました。

ダービー以来、半年ぶりの実戦となるフリームファクシ。ただ、そのダービーは10着。2走前の皐月賞も9着と、クラシックでは上位争いに食い込めませんでした。
とはいえ、皐月賞までの4戦はすべて2000mのレースに出走し、3勝2着1回の好成績。初勝利をあげたのもこのコースです。

確かに、スーパーレコードがマークされた天皇賞(秋)で5着と善戦したガイアフォース(1項目のみ合致で無印に……)や、ダービーで勝ち馬とタイム差なしの大接戦を演じ、なおかつ上がり最速をマークしたベラジオオペラは超のつく強敵。それでも、ここはフリームファクシの距離適性を重視し、なおかつ、前述した4戦すべてに騎乗。久々のコンビ復活となる川田将雅騎手の手腕に賭けたいと思います。

馬券は、フリームファクシからの馬単マルチとワイド。さらに、対抗エピファニーとの3連複軸2頭ながしを購入。ガイアフォースが抜けそうな気がして仕方ないのですが、上位人気は間違いないだけに、ここは割り切ります。

それでは土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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