競馬サロン

2023/12/01 19:00
【ステイヤーズS】 コース替わり、季節変わりで一変を期待! トーセンジョーダン産駒の良血シルブロン


少し前のことになりますが、社台スタリオンステーションから、繋養種牡馬の2024年の種付け料が発表されました。
なんといっても、まず驚かされたのはスワーヴリチャードの種付け料。現在の200万円から、実に7.5倍となる1,500万円に設定されました。このアップ率は、ちょっと記憶にありません。
とはいえ、11月26日時点で、デビューした62頭中19頭が勝ち上がり。2歳リーディング争いでも、首位エピファネイアとおよそ5,600万円差の2位です。
しかも、この世代の血統登録頭数は82。当時の種付け料も200万円で、誤解を恐れずにいうと、集まった繁殖のレベルもそこまで高くなかったはずですが、それでいてこの成績。驚異的な活躍といわざるをえません。
もし来年も200万円に据え置き、もしくは倍増の400万円くらいであれば、おそらく申し込みが殺到。凄まじい数の種付けをこなさねばならなかったでしょう。1,500万円という、歴代でも上位の高額に設定したのはそうならないため、種牡馬スワーヴリチャードを護るためだったのかもしれません。
一方、キタサンブラックの1,000万円→2,000万円は、ほぼ予想どおりでしょうか。また、その産駒で引退が発表されたばかりのイクイノックスも気になるところ。まったくの勝手な予想ですが、こちらは1,500万円くらいでしょうか。
ただ、2008年にブラックタイドが種牡馬入りした時点で、産駒と、さらにその産駒が揃って社台スタリオンステーションの看板種牡馬になろうとは、誰が想像したでしょう。
逆に、ブラックタイドの全弟で、種牡馬としても絶対的な地位を築いていたディープインパクトの後継種牡馬、サトノダイヤモンドとリアルスティールがブリーダーズ・スタリオン・ステーションへ。ミッキーアイルは、優駿スタリオンステーションへ移動となりました。
ただ、これら3頭は既に重賞ウイナーを輩出。まるで実績がないわけではありません。とりわけ、ミッキーアイル産駒の牝馬2頭、メイケイエールとナムラクレアは、合わせて重賞10勝。文句なしの成績です。
ただ、どの種馬場も馬房や放牧地が不足しているというのは、近年よく耳にする話。少し前にもハービンジャー産駒のGI馬2頭、ブラストワンピースとペルシアンナイトの種牡馬入りが叶いませんでした。しかも、来年のハービンジャーの種付け料を見ると「private」の記載が……。同馬は来年18歳。ちょっと心配です。
ディープインパクトの後継種牡馬3頭に話を戻すと、来年以降の種付けは日高の繁殖が中心になります。とはいえ、繁殖のレベル(もちろん牧場のレベルも)は、かつてとは比べものにならないほど上がっています。
ディープインパクトの後継種牡馬で成功したと言えるのは、今のところキズナくらい。まだデビューしていないコントレイルやダノンキングリー、フィエールマンらの産駒が活躍する可能性はあるものの、キングカメハメハの後継種牡馬に比べると、この現状は寂しい限りです。
ミッキーアイルら3頭の巻き返しを期待していますし、種牡馬として活躍できるポテンシャルを十分に有しているはず。近い将来、ディープインパクトの後継種牡馬に名乗りを上げてほしいものです。
それでは予想に。
今回は、国内の平地最長距離レース、ステイヤーズSの過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。
(1)前走人気
(2)前走上がり
(3)今回の馬番
(4)前走場所
(5)前走着順
(6)父の系統
(7)前走の枠順
(8)今回の枠順
(9)騎手の東西別成績
(10)前走距離
(11)性別
近年の傾向から買い条件と判断したのは上記11項目。多くあげすぎました……。その中で、(1)は前走人気です。
前走10番人気以下が[0-1-1-28/30]と、苦戦している当レース。一方、前走6番人気以内。かつ、今回ブリンカーを使用しない馬は[3-4-2-6/15]。勝率20.0%、複勝率60.0%。単勝回収率160%、複勝回収率213%。素晴らしい成績でした。
次は(2)。前走上がりについて。
平地最長距離のステイヤーズSは、長くいい脚を使える馬が強さを発揮するレース。具体的には、前走14頭立て以下のレースに出走し、そこで4位以内の上がりをマークした馬が[3-2-3-5/13]。勝率23.1%、複勝率61.5%。単勝回収率185%、複勝回収率205%。好走率は、6割を超えています。
(3)は、今回の馬番。
競馬で有利なのは、ゲートで後入れとなる偶数番。しかし、このレースに関しては、今回奇数番に入った馬が圧倒しています。その中でも関西馬。かつ、前走馬体重が480kg未満だと[3-2-2-5/12]。勝率25.0%、複勝率58.3%。単勝回収率141%、複勝回収率141%。該当馬の半数以上が好走しています。
(4)は、前走場所です。
ステイヤーズSは、前走、西日本の競馬場(中京、京都、阪神、小倉)で開催されたレースに出走した馬が好調。そのうち3、4月に生まれた馬は[2-2-2-6/12]。勝率16.7%、複勝率50.0%。単勝回収率109%、複勝回収率189%。かなりの好成績です。
(5)は、前走着順について。
近走、好走馬を素直に狙いたいステイヤーズS。具体的には、前走5着以内。なおかつ、今回乗り替わりとなる馬が[2-2-2-5/11]。勝率18.2%、複勝率54.5%。単勝回収率105%、複勝回収率203%。これまた、かなりの好成績でした。
折り返しの(6)は父の系統。
過去5年の3着内馬15頭はすべて、ネイティヴダンサー系種牡馬かロイヤルチャージャー系種牡馬の産駒。
そのうち、ネイティヴダンサー系種牡馬の産駒で、毛色が黒鹿毛以外。かつ、前走から中12週以内の間隔で出走してきた馬は[2-1-2-6/11]。勝率18.2%、複勝率45.5%。単勝回収率105%、複勝回収率178%と、まずまずの成績。
一方、こちらは系統ではなく個別の種牡馬となりますが、オルフェーヴル産駒も[2-2-1-4/9]。勝率22.2%、複勝率55.6%。単勝回収率213%、複勝回収率177%と、素晴らしい成績。産駒が初出走した2020年以降、3年連続で連対しています。
続いて、(7)は前走の枠順です。
前走1から3枠に入った馬の健闘が目立つ当レース。そのうち、前走3コーナーで10番手以内に位置していた馬は[1-3-3-3/10]。勝率10.0%、複勝率70.0%。単勝回収率77%、複勝回収率243%。サンプルは決して多くないものの、驚異的な成績です。
(8)は、今回の枠順について。
外枠優勢のステイヤーズS。とりわけ、今回7枠に入った馬は[2-4-0-4/10]。勝率20.0%、複勝率60.0%。単勝回収率116%、複勝回収率150%。突出した成績を残しています。
終わりが見えてきた(9)は、騎手の東西別成績。
関西馬が強いステイヤーズSですが、騎手を東西別に見ると、美浦所属騎手が栗東所属騎手を圧倒しています。その美浦所属騎手騎乗馬のうち、前走4コーナーで2から5番手に位置。なおかつ、キャリア30戦以下の馬は[2-2-2-4/10]。勝率20.0%、複勝率60.0%。単勝回収率177%、複勝回収率238%で、(8)と同じ好走率。
また、短期免許で来日した外国人騎手も[2-1-1-2/6]。勝率33.3%、複勝率66.7%。単勝回収率298%、複勝回収率135%。凄まじい成績です。
(10)は、前走の距離です。
国内の平地最長距離レースだけに、前走も長距離戦を走っていた馬が有利なステイヤーズS。前走、3000m以上のレースに出走した馬は[2-2-0-4/8]。勝率25.0%、複勝率50.0%。単勝回収率163%、複勝回収率153%。該当馬の半数が好走しています。
そして最後は(11)。馬齢について。
馬齢別に見ると、当レースで好走率が高いのは4歳馬。そのうち、牡馬か牝馬(せん馬以外)は[1-3-0-3/7]。勝率14.3%、複勝率57.1%。単勝回収率197%、複勝回収率210%。十分な成績といえるでしょう。
これら11項目を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。
◎10 シルブロン
○1 キングズレイン
▲14 グランオフィシエ
☆16 アケルナルスター
△11 テーオーロイヤル
△15 アフリカンゴールド
△7 アイアンバローズ
△2 ワープスピード
△4 ヒュミドール
△6 メロディーレーン
△3 フジマサインパクト
【買い目】
・単勝 10
・馬単マルチ 10=1、2、3、4、6、7、11、14、15、16 計20点
・ワイド 10→1、2、3、4、6、7、11、14、15、16 計10点
・3連複軸2頭ながし 1、10→2、3、4、6、7、11、14、15、16 計9点
本命候補は、4項目に合致したキングズレインとシルブロン。チャレンジCに続いて究極の選択ですが、枠と3000m以上のレースに出走した経験、そして妙味を考えてシルブロンを本命にしました。
6連勝で豪国のGIコーフィールドCを制したメールドグラースを半兄に持つ良血馬シルブロン。本馬の父は、かなり貴重になってしまったトニービン系の種牡馬トーセンジョーダンです。
3000m以上の実績でいえば、3走前のダイヤモンドSで先着を許したヒュミドールや、昨年の同レース覇者テーオーロイヤルのほうが上かもしれません。ただ、今回は東京ではなく、トリッキーな中山内回りを2周するという、かなり特殊な舞台。本馬の持ち味ともいえる、長くいい脚を存分に活かせるコースではないでしょうか。
また、前走に関しては夏負けの影響があったそう。休み明けとはいえ、寒いくらいの季節になって変わり身が期待でき、自身の初タイトル獲得はもちろん、父にも待望の産駒JRA重賞初制覇をプレゼントして欲しいと思います。
馬券はシルブロンの単勝と、同馬からの馬単マルチ、ワイド。さらに、対抗キングズレインとの3連複軸2頭ながしを購入。穴馬の激走に期待します。
それでは土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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