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田原基成

2024/05/24 19:10

【葵S】前走4角2番手以内の馬が”10頭” 展開向く前走馬券外馬に不動の本命◎/東京11R/京都10R

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【葵S】

「このレースの中心馬はエトヴプレである」

これが予想の出発点だ。

念のためことわっておくが、私の中心馬と本命馬はイコールではない。つまり、本命馬はエトヴプレではない別の馬だということ。私の言う“中心馬”とは展開を動かすキーホースのような意味合いを持つ。

前走逃げた馬が5頭。
前走4角2番手以内の馬は10頭。

そのなかに含まれるエトヴプレ。おそらく1番人気だと思うが、同馬が仕掛けるタイミングを起点にレースが動き出す。目標とする“物差し馬”を多くの陣営が共通認識しているであろうこの状況……ハイレベルの桜花賞5着は立派だが、エトヴプレが置かれた立場は決して楽ではない。

狙いは差し馬。

ここはナムラアトムから入る。

前走ファルコンSは道中4番手を追走し4着。前に壁を作れなかったことで行きたがる素振りを見せており、それが終いの失速につながったのだろう。自身初の左回りも合わなかった印象だ。

特筆すべきは3走前。開幕週のイン有利馬場で2-6着までが逃げ先行馬or内枠を引いた馬が占めたにもかかわらず、7枠15番から差し切り勝ち。上がり3Fで次位に0秒5差をつけたように、1頭だけ末脚の破壊力が違っていたレースだ。大外一気の脚で突き抜けた2走前の京都芝1400mと合わせて、この馬の切れ味は群を抜いている。

なお、差し馬の定義について私の見解をお伝えすると、差し馬をひと括りにするのはナンセンス。

瞬発力勝負向きの差し馬なのか?
急坂コース向きの差し馬なのか?
馬群を割れるタイプの差し馬なのか?

「ここはハイペースだから差し馬」と短絡的に考えるのではなく、あらゆる条件を想定したうえで求められる適性を持つ馬を選ぶことが重要。ハイペースはもちろんのこと、高速馬場想定の京都芝適性を考えたときに上がり3F33秒台の切れ味を有しつつ、直線平坦コースで【2-0-0-0】とパフォーマンス上昇が見込めるナムラアトムに白羽の矢を立てたというわけだ。

相手本線に抜擢するのはペアポルックス。

芝1200mは【2-0-0-0】と負け知らず。1分7秒8の好タイムで駆け抜けたレースもあり、高速馬場適性も強調できる1頭と言えそうだ。勝ち馬の決め手に屈した前走だが、1400mでも大崩れしなかったのは収穫。得意距離替わりのここで大きく評価を下げるわけにはいかない。

オーキッドロマンスも侮れない。

出ようと思えば桜花賞にも出走可能だったが、我が道を行くローテーションで本レースへ参戦。マイルGIよりも芝1200mの成績【2-0-0-0】を選択した陣営の賢い判断とも捉えられそうだ。コラソンビート、ロジリオン、マスクオールウィンと重賞好走歴のある馬と好勝負を演じてきた馬。得意条件替わりなら大崩れは考えにくい。

さらにはガロンヌ。

芝1400m替わりで連勝を続ける馬。今回はさらに距離が短くなるが、600m通過34秒8の前走は道中行きたがっているのを抑えるようなところがあり、ペースが速くなったほうが競馬はしやすいだろう。ずっと間隔を詰めて使われているなかで、この中間は坂路で豊富な調教量。馬が充実期にある印象で、ここも軽視は禁物だ。

なお、距離短縮での重賞単複回収率が100オーバーのヴィクトワールピサ産駒・エポックヴィーナスを週中から評価を上げた馬としてピックアップする。

【京都11R 葵S予想の印】
◎1 ナムラアトム
〇13 ペアポルックス
▲6 オーキッドロマンス
☆3 ガロンヌ
△10 エトヴプレ
△16 エリカカリーナ
△11 エポックヴィーナス

【単勝】1(1点)
【馬連】1=13,6,3(3点)
【3連複/軸1頭】1=13,6,3,10,16,11(15点)
【3連単/フォーメ】1→13,6,3→13,6,3,10,16,11(15点)


【自信の一鞍 東京11R 欅S】

根岸S以来の実戦となるエンペラーワケア。間隔があいたことによる不安を考えしまうのは当然だろう。ただ、中間は坂路で4F51秒台をマークするなど乗り込み量に不足なし。極端なハイペースが見込めないメンバー構成を見るより好位から運べる可能性が高く、勝利への条件は揃った。飛躍の秋に向けて落とせない一戦。

相手には連勝中の上がり馬・シアージストにコスタノヴァ、高齢馬ながら東京ダート1400mで抜群の安定感を誇るレッドヴェイロンを。ここは相手を絞って勝負。

【東京11R 欅S予想の印】
◎8 エンペラーワケア
〇10 シアージスト
▲7 コスタノヴァ
☆15 レッドヴェイロン

【単勝】8(1点)
【馬連】8=10,7,15(3点)
【ワイド】8=10,7,15(3点)


【太鼓判 京都10R 桃山S】

右回りでは【3-3-0-0】連対率100%と抜群の安定感を誇るミスティックロア。これまではテンにいけない部分が差し損ねを誘発していたが、前走は4角3番手をとりつつ上がり3F最速の脚で競り合いを制した。両隣の馬がいずれも極端な後方待機組ということで、出たなりで好位のインを確保できるはずだ。

相手には暑い時季の良績が目立つ内枠の先行馬・ゴールドバランサー、直線平坦のダートは【2-0-2-0】と良績が目立つタガノエスコート、良馬場の京都では掲示板外なしのクレメダンジュを。

【京都10R 桃山S予想の印】
◎4 ミスティックロア
〇2 ゴールドバランサー
▲1 タガノエスコート
☆12 クレメダンジュ
△9 ハンディーズピーク
△10 シダー

【単勝】4(1点)
【馬連】4=2,1,12(3点)
【3連複/軸1頭】4=2,1,12,9,10(10点)
【3連単/フォーメ】4→2,1,12→2,1,12,9,10(12点)

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