競馬サロン

血統サイエンティスト ドクトル井上
143
2024/05/25 18:30
目黒記念2024 最終結論【血統】古馬になってモデルチェンジ ハイペリオンなスタミナ牝系を狙う【重賞深掘りPROJECT】

≪今週の動画・日本ダービー≫
▼世界的名血が新時代の扉をこじ開ける!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/18022/0/111

皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。
この記事では日曜日の東京12レース・目黒記念の最終結論をつらつらと。
■過去のレース傾向
近10年ではキングカメハメハ産駒が【4-1-1-12】で勝率22.2%、複勝率33.3%と好成績。またステイゴールド系も【3-0-3-13】で複勝率31.6%なので、まず狙ってみたいのはこのあたり。
ディープインパクト系は【0-4-4-22】で複勝率26.7%。ディアスティマが2着、サリエラが3着だった昨年もそうだったように、勝ち切れない点には注意しておこう。
■各馬の個別検討
▼クロミナンス
ロードカナロア産駒ながら長距離砲に出たのは、母父のマンハッタンカフェの影響に加えて、スキッフルの牝系であることが大きそう。
トニービン、ヌレイエフ、ハイラインなど、ハイペリオンマシマシ血統であるスキッフルは、歳を重ねるごとに距離適性が延びる傾向にあって、特に牡馬だとその傾向が顕著。中京記念連覇のフラガラッハは最終的には中距離メインで走るようになっていたし、アーリントンC3着のフェルメッツァは古馬になってから2000mの小倉記念で3着に好走した。
ということでロードカナロア産駒のクロミナンスが2500mを走っていてもあまり違和感はない。スキッフルだもんね、くらいの感想。直線の長いコースでも問題ないだろうし、ここも順当にチャンスだろう。
▼サトノグランツ
父は菊花賞と天皇賞・春を制したサトノダイヤモンド、母チェリーコレクトはイタリアオークスの勝ち馬。祖母のホーリームーンは名繁殖牝馬で、愛オークスなどを制して凱旋門賞でも2着に好走したシーオブクラスやイタリアのGI・リディアテシオ賞勝ち馬のファイナルスコアなどを出している。
サトノダイヤモンドにカーリアンをあわせるお馴染みのニックスで、父と牝系からは距離が延びるのはプラスだろう。GIだとワンパンチ足りないがGII、GIIIなら十分に通用する。後は帰国初戦で体調がどうか。
▼シュトルーヴェ
近年の目黒記念で好調のキングカメハメハ産駒。日経賞からのローテーションは近2年の勝ち馬ボッケリーニやヒートオンビートと同じパターンで、好相性のローテーションだ。
キンカメ×ディープインパクトという配合どおり大箱向きの印象で、東京替わりはプラスだろう。そこそこハンデは背負うが重賞勝ち馬と考えればやむなし。堀厩舎がモレイラ騎手に依頼するのだから、これは勝負がかりと見る。
▼ヒートオンビート
ディフェンディングチャンピオンでこちらもキングカメハメハ産駒。休み明けの日経賞を先行して負けてここへ向かうのは昨年と同じパターン。東京芝2500mでは【1-1-2-0】と凡走知らず。印は回しておきたい。
▼マイネルウィルトス
こちらも東京芝2500mで【0-3-0-0】のコース巧者。良馬場の長丁場なら外さず走ってくる。スクリーンヒーローにロージズインメイでヘイロークロスがあるので、どちらかと言えば小回り向きの機動力型に見えなくはないが、スロー濃厚の目黒記念なら立ち回り力は武器になろう。
■最終結論
◎4 クロミナンス
○9 シュトルーヴェ
▲2 サトノグランツ
☆8 マイネルウィルトス
△6 シュヴァリエローズ
△5 ヒートオンビート
△3 メイショウブレゲ
△13バラジ
【3連複/フォーメ】4=9,2,8=9,2,8,6,5,3,13(15点)
スキッフル牝系のクロミナンスから入る。最近のレースを見ていると、この牝系らしくだんだんと距離適性が長めに寄ってきた模様。確かにロードカナロア産駒ではあるが、牝系の影響が強いので距離は心配要らないだろう。
前走の日経賞はシュトルーヴェに先着を許しているが、勝負どころで通った位置の差が大きかった印象。今回は1キロ斤量がもらえるうえに枠の内外が逆になった。アドバンテージを活かして逆転に期待したい。
○シュトルーヴェは日経賞勝ち馬。好相性のキンカメ産駒で大箱替わりも問題ない。ハンデは背負うが重賞勝ち馬なので致し方ない部分も。
▲サトノグランツはカタール遠征からの帰国初戦となるが、GIIであれば地力上位の存在。日経新春杯のようにある程度位置を取って競馬を進めたい。
☆マイネルウィルトスはケイアイサンデラを見ながら好ポジションで走れそう。早めに動いてスタミナ勝負に持ち込めれば。
馬券はクロミナンスからの3連複フォーメーションで。
<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上
在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【DATA診断・日本ダービー】お宝DATAハンター リーダー・ハットリ
【馬体診断・日本ダービー】馬体アナリスト・伊藤
【調教診断・日本ダービー】調教ライター・西村武輝
▼世界的名血が新時代の扉をこじ開ける!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/18022/0/111

皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。
この記事では日曜日の東京12レース・目黒記念の最終結論をつらつらと。
■過去のレース傾向
近10年ではキングカメハメハ産駒が【4-1-1-12】で勝率22.2%、複勝率33.3%と好成績。またステイゴールド系も【3-0-3-13】で複勝率31.6%なので、まず狙ってみたいのはこのあたり。
ディープインパクト系は【0-4-4-22】で複勝率26.7%。ディアスティマが2着、サリエラが3着だった昨年もそうだったように、勝ち切れない点には注意しておこう。
■各馬の個別検討
▼クロミナンス
ロードカナロア産駒ながら長距離砲に出たのは、母父のマンハッタンカフェの影響に加えて、スキッフルの牝系であることが大きそう。
トニービン、ヌレイエフ、ハイラインなど、ハイペリオンマシマシ血統であるスキッフルは、歳を重ねるごとに距離適性が延びる傾向にあって、特に牡馬だとその傾向が顕著。中京記念連覇のフラガラッハは最終的には中距離メインで走るようになっていたし、アーリントンC3着のフェルメッツァは古馬になってから2000mの小倉記念で3着に好走した。
ということでロードカナロア産駒のクロミナンスが2500mを走っていてもあまり違和感はない。スキッフルだもんね、くらいの感想。直線の長いコースでも問題ないだろうし、ここも順当にチャンスだろう。
▼サトノグランツ
父は菊花賞と天皇賞・春を制したサトノダイヤモンド、母チェリーコレクトはイタリアオークスの勝ち馬。祖母のホーリームーンは名繁殖牝馬で、愛オークスなどを制して凱旋門賞でも2着に好走したシーオブクラスやイタリアのGI・リディアテシオ賞勝ち馬のファイナルスコアなどを出している。
サトノダイヤモンドにカーリアンをあわせるお馴染みのニックスで、父と牝系からは距離が延びるのはプラスだろう。GIだとワンパンチ足りないがGII、GIIIなら十分に通用する。後は帰国初戦で体調がどうか。
▼シュトルーヴェ
近年の目黒記念で好調のキングカメハメハ産駒。日経賞からのローテーションは近2年の勝ち馬ボッケリーニやヒートオンビートと同じパターンで、好相性のローテーションだ。
キンカメ×ディープインパクトという配合どおり大箱向きの印象で、東京替わりはプラスだろう。そこそこハンデは背負うが重賞勝ち馬と考えればやむなし。堀厩舎がモレイラ騎手に依頼するのだから、これは勝負がかりと見る。
▼ヒートオンビート
ディフェンディングチャンピオンでこちらもキングカメハメハ産駒。休み明けの日経賞を先行して負けてここへ向かうのは昨年と同じパターン。東京芝2500mでは【1-1-2-0】と凡走知らず。印は回しておきたい。
▼マイネルウィルトス
こちらも東京芝2500mで【0-3-0-0】のコース巧者。良馬場の長丁場なら外さず走ってくる。スクリーンヒーローにロージズインメイでヘイロークロスがあるので、どちらかと言えば小回り向きの機動力型に見えなくはないが、スロー濃厚の目黒記念なら立ち回り力は武器になろう。
■最終結論
◎4 クロミナンス
○9 シュトルーヴェ
▲2 サトノグランツ
☆8 マイネルウィルトス
△6 シュヴァリエローズ
△5 ヒートオンビート
△3 メイショウブレゲ
△13バラジ
【3連複/フォーメ】4=9,2,8=9,2,8,6,5,3,13(15点)
スキッフル牝系のクロミナンスから入る。最近のレースを見ていると、この牝系らしくだんだんと距離適性が長めに寄ってきた模様。確かにロードカナロア産駒ではあるが、牝系の影響が強いので距離は心配要らないだろう。
前走の日経賞はシュトルーヴェに先着を許しているが、勝負どころで通った位置の差が大きかった印象。今回は1キロ斤量がもらえるうえに枠の内外が逆になった。アドバンテージを活かして逆転に期待したい。
○シュトルーヴェは日経賞勝ち馬。好相性のキンカメ産駒で大箱替わりも問題ない。ハンデは背負うが重賞勝ち馬なので致し方ない部分も。
▲サトノグランツはカタール遠征からの帰国初戦となるが、GIIであれば地力上位の存在。日経新春杯のようにある程度位置を取って競馬を進めたい。
☆マイネルウィルトスはケイアイサンデラを見ながら好ポジションで走れそう。早めに動いてスタミナ勝負に持ち込めれば。
馬券はクロミナンスからの3連複フォーメーションで。
<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上
在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
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