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競馬サロン

調教ライター 西村武輝

2024/05/25 18:30

目黒記念2024 最終結論【調教】ほぼこの2頭の競馬!穴はあの上がり馬【重賞深掘りPROJECT】

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2024年4月「競馬をより深く楽しんでいただく」ための新たなPROJECTがスタート!
その名も「重賞深掘りPROJECT」。重賞のことなら「ここを見れば完璧!」と言っていただける『重賞コーナー』に育てていくことを目指します!

=新PROJECT発足のご挨拶=
当PROJECTプロモーター「ブッシー」からのご挨拶です。
【重賞深掘りプロジェクト】始動のご挨拶
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17517/0/109

「日本ダービー」全頭追い切り診断動画はこちら!

【日本ダービー 2024|調教診断】ここは譲れない!王道パターンのあの馬に注目!そしてあの人気馬に異変が…?

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日曜東京最終レースは「目黒記念」。“祭りのあと”として行われる恒例の古馬ハンデ重賞です。

「最終12レースに重賞」というのは導入当初(2006年に初めてダービー日の東京12Rとして実施)ちょっと違和感がありましたが、さすがにいまは慣れてしまってすんなり受け止められますね。

ちなみに「日本ダービーが第10R、目黒記念が第12R」という時期がしばらくあり、現在のように「日本ダービーが第11R、目黒記念が第12R」ときっちり固まったのは2019年から。案外最近の話だったりします。

GIIですが非根幹距離のハンデ戦。GIでは明らかに厳しいながら、ここならば!という、いわゆる渋いタイプの馬の参戦がほとんど。

過去3年の馬券対象馬9頭の調教傾向を見ると、最終追い坂路組が4頭、コース組が5頭と拮抗。昨年はヒートオンビート、ディアスティマと坂路最終追い馬でワンツーでした。ただし坂路組4頭中2頭が中間にコースでしっかり負荷を掛けており、中間坂路オンリーは昨年2着ディアスティマ、2021年3着のアドマイヤアルバの2頭だけ。

ディアスティマは天皇賞・春から中3週、アドマイヤアルバはメトロポリタンSから中2週と長い距離の実戦を使ってからの続戦で、レースがコース調教替わりだったと見ていいケースかと。

以上を踏まえ、まずは「目黒記念」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。

■クロミナンス 【8】
助手騎乗 美浦ウッド単走 序盤から気持ちを乗せ、ある程度速いラップを刻む意欲的な内容。直線半ばに入っても勢いを失うことなく、仕掛けに応えて鋭く脚を伸ばした。同じ中8週だった前走時以上の攻め気配で、文句なしの絶好調。

■サトノグランツ 【7】
助手騎乗 栗東坂路併せ馬 1週前のCW3頭併せで仕上げはほぼ完了。輸送を控えた今週は息を整える程度の内容に留まる。古馬1勝クラスと併走し、貫禄の違いを示すようにアオるとラストは自然体のまま抜け出し3馬身の先着を果たした。中間は質の高い併せ馬を再三こなせており、海外帰りを感じさせない万全の状態。

■シュヴァリエローズ 【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 輸送を考慮し序盤は折り合いに専念。力むことなく、それでいて適度な前向きさを感じさせ登坂し、ラストで機敏に手前を替えてから軽快な加速を示した。3カ月ぶりだった前走からの上積みは大きそう。

■シュトルーヴェ 【7】
助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 日本ダービーに出走するゴンバデカーブースらと3頭併せ。直線では真ん中に割って入る形で、ゴンバデカーブースにこそ手応えで見劣ったが、渋太く脚を伸ばして併入とした。もう1頭には先着。派手さはないが、もともとズブい馬なので問題はない。ここまでの本数は十二分で、目標の一戦にいい状態で臨めそう。

■ジューンアヲニヨシ 【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 ブレの少ないシャープなフォームで登坂。折り合いが素晴らしく、その分脚がしっかり溜まっておりラストはギアを一気に上げて切れた。精神面ですこぶるいい状態にありそうだ。好気配。

■ヒートオンビート 【7】
助手騎乗 栗東CW単走 1週前のCW併せ馬で強い負荷を掛けられ豪快に追走先着。これで仕上げはほぼ完了で、今週は折り合い面を確認するよう内容だった。ベテランらしく、リラックスして直線に向かいラストは首をリズミカルに使って鋭く加速できていた。前走時から大きく上昇。
 
■マイネルウィルトス 【7】
助手騎乗 栗東CW単走 序盤から集中して速いラップを刻んで進んでいく、ラストはさすがに少しだけ苦しくなったがお釣りを残した手応えでいい伸びを示した。単走とすれば気合い乗りも上々。万全の仕上がりと言える。


▼「目黒記念」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/18026/0/112

登録・出走14頭とやや寂しいですが、当初想定段階ではもっと頭数が少なく、JRAからの声掛けで本来予定していなかった組のエントリーがあり、ようやく格好のつくこの頭数になったと巷間囁かれてますね。

そういったメンバー構成のなか、やはりというか“本来組”が見栄えのする調教内容だったかと思います。

2021年2着、2023年1着とこのレースとの相性抜群ヒートオンビートが今年もエントリー。日経賞から中8週の参戦は昨年と同じで本数消化も同様、順調そのものですね。

しかし昨年は坂路最終追いで臨んで1着も、今年はCWで最終追い。折り合いは良く動きそのものは上々でしたが、昨年とパターンを違えてきたことは気になります。

おそらく前走・日経賞が坂路最終追いで臨んで案外な走りに終わったこと、そして中間の絞れ具合などを加味して直前までCWで負荷を掛けることを選択したんでしょう。

となると、昨年ほどの気配にはないのかも。昨年の中間は遅れたにしてもユーキャンスマイル、アーティットと同じ目黒記念に出走する2頭と熱のこもった3頭併せをこなしていましたが、この中間の併走相手は3歳馬(未勝利&1勝クラス)。そして5歳2勝クラスに留まっています。このあたりからも昨年ほどでは……と感じざるを得ません。

ちなみに2021年2着時の最終追いは芝コース単走で、やはり負荷は軽かったんですよね。

コース巧者に敬意を表しつつ4番手☆評価。昨年比プラス1キロ、ハンデ頭となる斤量59キロも連覇への壁となりそうです。

動きがいちばんよく見えたのはクロミナンス

ゴールに向かうにつれてストライドが大きくなっていくような走りでした。1週前の伸びがやや物足りなかったんですが、ガラッと良化。先週土曜に坂路併せ馬で気合いを入れた効果が大きかったようで、このあたりはさすが尾関厩舎のサジ加減といったところか。同じ中8週だった前走時の調整をトレースしつつ、よりブラッシュアップした調整で臨めている点に好感。1週前にコースで強い負荷、坂路併用とこのレース好走パターンの調教をドンズバでこなせています。

骨折による2度の長期休養があり、7歳となった今年にいよいよ本格化の兆し。ここが重賞初勝利のチャンスと見て本命とします。辛勝とはいえ昨年秋に58キロを背負って勝利経験あり。57.5キロなら苦にしないでしょう。

そのクロミナンスを日経賞で下したのがシュトルーヴェ。同馬も休み休み使われ、5歳にしてまだ馬が若くいままさに本格化といったところか。

本数は十分にこなしており、ズブくはありましたが気持ちの強さで食らいつく動きから調教採点は【7】と評価しました。

再三の不利がありながら勝ち切った前走内容からも精神面の強靭さが見て取れるところ。ハンデ58.5キロの分対抗評価としましたが、鞍上がモレイラ騎手なら逆転の目も十分でしょう。

ほぼこの2頭の競馬と考えていいレースだと思います。

▲に海外帰りでも乗り込み入念、サトノグランツ。昨年同時期日本ダービーの大敗が気になりますが、あの一戦は中3週で調整に厳しさはあったでしょうし18頭立て18番ゲートで組み立ても難しかった。自身初経験58.5キロ、それに本線は宝塚記念でしょうけど、◎○に割って入れるならこの馬か。

穴でジューンアヲニヨシ。中間は坂路オンリーですが、前走の芝2400m戦が“コース調教替わり”だったと考えていいパターン。その前走がやや余裕を感じる調整だっただけに、かなりの上積みがありそうです。初の東京遠征をこなせば、この相手関係でも。

以下、最終結論です。どうぞご参考に!

<調教ライター・西村武輝「目黒記念」最終結論>

◎4 クロミナンス
○9 シュトルーヴェ
▲2 サトノグランツ
☆5 ヒートオンビート
△1 ジューンアヲニヨシ
△8 マイネルウィルトス

【単勝】4(1点)
【複勝】4(1点)
【馬単】4⇔9(2点)
【馬連】4=2,5,1,8(4点)
【3連複/軸2頭】4,9=2,5,1,8(4点)
【3連単/軸2頭マルチ】4,9⇔2,5,1,8(24点)


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<【重賞深掘りプロジェクト】 調教ライター 西村武輝>
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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=重賞深掘りPROJECT関連動画=

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