競馬サロン

2024/05/25 19:25
【日本ダービー】不安要素ゼロの逆算ローテ馬に不動の本命◎ 相手には人気盲点を抜擢し最大”700倍”想定/目黒記念/京都9R/京都10R

【日本ダービー】
日本ダービーだろうが1勝クラスだろうが、出走馬の前走レース映像を確認することは私の日課。ご飯を食べながら、お酒を飲みながら、電車で移動をしながら。場所を問わず私の日常が変わることはない。
週明けの月曜日に観た皐月賞。そのとき蘇ったのは”2009年”の記憶だ。
「これ、アンライバルドじゃん」
超ハイペースのサバイバルレースで失速する先団。そんななか、抜群の手応えで直線入口付近から一気のスパートをかけたのがジャンタルマンタルだ。馬場の真ん中から、マリオカートのキノコを使ったかのような急加速で独走態勢に。直線半ばで後続との差は約2馬身、あの脚色をもってすればセーフティリードといって差し支えない。
ところが、ゴール板をすぎたジャンタルマンタルの前には2頭の馬がいた。
1頭めがジャスティンミラノ。初の中山、未知のハイペース、さらにはプラス10キロの馬体重増。あらゆる不安要素をクリアし無敗の皐月賞馬に輝いた。3-4コーナー付近で何発もムチが入れられていたように、決して手応え優勢とは言い切れない競馬。勝ったことより、その”勝ち方”に私は驚かされた。
もう1頭がコスモキュランダ。こちらも3-4コーナー付近からムチが入っていたが、右ムチに反応しすぎてしまい外へと膨れるロス。間にシンエンペラーを挟み、ジャスティンミラノとの比較で2頭分ほど外を回らされただろうか。あの距離ロスでのタイム差なしは立派の一言に尽きる。
私のことをデータ派と思っているかもしれないが、大事にしているのはファースト・インプレッション。京都新聞杯時の見解でも記したが、皐月賞の1-6着馬は強い。それが予想の前提だ。
改めて皐月賞を振り返ると、逃げたメイショウタバルが刻んだラップは1000m通過57秒5。馬場を差し引いてもとんでもないハイペースだ。通常こうした展開では差し追込馬が台頭するのだが、馬券内を確保した3頭は4角8番手以内。意外なほどに後方待機組の出番はなかった。
その日の中山が前残りの馬場だったのは事実。とはいえ4角4番手以内を進んだ馬のうち、1着馬と3着馬を除く3頭はすべてフタ桁着順に敗れている。あれこれ思考を巡らすのが好きな私だが、ここは思考停止で良い。ジャスティンミラノとジャンタルマンタルが怪物級に強かった。それだけだ。
前置きが長くなったが、本命はジャスティンミラノ。
枠順をマイナス材料と捉える向きもあるが、内枠を引くほうがよっぽど怖かった。デビューから引き当てた枠順はすべて7枠。馬群で息を潜めてスッと抜け出す競馬をしたことがない馬にとって、窮屈な競馬を強いられるリスクは計り知れないだろう。7枠15番、私は何も気にしていない。
上がり3F32秒6の共同通信杯を見るより、切れ味勝負の東京替わりは大歓迎。思わぬ形でメイショウタバルが不在となったことで、ラスト3Fの瞬発力勝負での決着となることは濃厚だ。関西馬にもかかわらず、新馬→共同通信杯と東京を連戦したローテーションから陣営はダービー向きと捉えていたはず。皐月賞は”勝っちゃった”というのが偽らざる本音か。
迷いはない。
第91回日本ダービー、ジャスティンミラノに最上級の印を託す。
相手本線にはアーバンシックを。
前走皐月賞は勝ち馬と0秒4差の4着。明らかに小回りコースが向かないタイプであることを考えると大健闘と言えるレース運びだ。ラスト3Fが11秒7-11秒5-11秒3と加速ラップを刻んで突き抜けた百日草特別は強い内容。東京向きの末脚を加味して評価を上げた。
皐月賞2着馬コスモキュランダはこの位置。
中山で連続好走中の馬。レコード決着の前走皐月賞は2着と、高速馬場にも対応してみせた。J.モレイラから乗り替わること、デビュー戦の東京芝が惨敗だったこと、クラシック戦線で尻すぼみ傾向にあるマイネル系列の馬であることから人気の盲点が予想されるが、そういった先入観を取り除けばジャスティンミラノとタイム差なし、ジャンタルマンタルに先着という事実が残る。2走前にこの馬を勝利に導いたM.デムーロが鞍上なら乗り替わりの影響は少ないだろうし、皐月賞上位馬は素直に評価する。
さらにはシンエンペラー。
この馬で注目したいのは新馬戦。東京芝1800mデビューといきなり関東圏への輸送競馬だったが、上がり3F33秒8の脚で快勝を収めた。ディープブリランテ、コントレイル、リスグラシューなど3歳GIで活躍した矢作厩舎所属馬は2歳秋に東京芝の勝利実績あり。もう少し内めの枠が良かったのが本音だが、1コーナーまでに好位のインを確保できれば面白い存在だ。
以下、東京芝GIで無視できないC.ルメール騎乗のレガレイラ、印を打った馬と接戦を演じてきたダノンデサイル、東京芝で3戦3勝のダノンエアズロックを。
【東京11R 日本ダービー予想の印】
◎15 ジャスティンミラノ
〇8 アーバンシック
▲6 コスモキュランダ
☆13 シンエンペラー
注2 レガレイラ
△5 ダノンデサイル
△9 ダノンエアズロック
【単勝】15(1点)
【馬連】15=8,6,13,2(4点)
【3連複/軸1頭】15=8,6,13,2,5,9(15点)
【3連単/フォーメ】15→8,6,13,2→8,6,13,2,5,9(20点)
【目黒記念】
東京芝2400mと東京芝2500m。
たった100mの違いだが、前者と後者とでは求められるスタミナがまるで異なる。
直線坂の手前からスタートし、直線の坂を2回上ることになる当舞台。瞬発力だけで突き抜けるのは難しく、ヒートオンビートやボッケリーニ、ウインキートスなど近年の勝ち馬は芝2500m以上の好走歴あり。サリエラやバジオウ、タッチングスピーチといった中距離適性に秀でたタイプはことごとく連対圏を外している。
それを踏まえ、有力馬を分析していこう。
まずは日経賞勝ち馬シュトルーヴェ。
3勝クラスから臨んだ前走日経賞。すでに重賞を勝っている馬が複数出走したなかで、見事な末脚で突き抜けた。去勢を経て馬がガラリと変わった感があり、上がり3F最速で制した2走前の走りはまるで獲物を捕らえる猛獣のよう。本レースで4勝を挙げるキングカメハメハ産駒という点も魅力で、目下の充実ぶりなら斤量58.5キロは大した問題ではないのかもしれない。
同レース2着のクロミナンスはどうか。
中山芝重賞で連続好走を続ける馬。その戦績から時計のかかる馬場向きと思ってしまうところだが、3走前は東京芝で上がり3F32秒6を使って勝利を収めたように、もともと瞬発力勝負に秀でたタイプだ。近走内容は自力強化の証と言えるし、C.ルメール騎乗時は【3-0-1-0】馬券内率100%。人気上位が予想される馬との比較で斤量57.5キロは恵まれており、評価は必然的に上がる。
4歳馬サトノグランツも人気の一角。
GIでの成績【0-0-0-2】に対し、GII・GIIIは【2-0-2-0】。現状はクラスの壁があるようで、非GIレースではほとんど大崩れがない馬だ。東京芝は未勝利戦でのちの菊花賞馬ドゥレッツァとタイム差なしの舞台。中2カ月以上の休み明け成績【2-0-1-0】も含め、強調材料が多い1頭と言えるだろう。
……と、見れば見るほど荒れそうにないな、という印象。なかでもマイネルウィルトスを含めた日経賞1-3着馬は東京芝にも良績があり、鞍上はそれぞれリーディング上位に位置する、もしくは世界を股にかけて活躍する名手ばかり。陣営はどこまでも用意周到だ。
さらには頭数。
フルゲート18頭のレースにあって、今年の出走馬は13頭。ゴチャついたり進路が塞がれるといったリスクは軽減された。目下3年連続で勝ち馬を輩出している前走日経賞組。不動の中心として揺るぎはない。
以上を踏まえ、本命はシュトルーヴェ。
推奨理由は前述のとおりだが、補足すると日経賞はかなりタフなレース。前半から1F11秒台を刻む地点があり、ラスト3Fは11秒8-12秒0-12秒4の減速ラップ。スタミナ色が強く出た展開は上がり3F33秒台を余裕で使える同馬には未知の領域と言えた。それでも中山の急坂を苦にせずグイグイと伸びた脚は紛れもなく”本物”。一度コケるまで逆らわないのがベストの選択だ。
ダービーデーの締め括りはこの馬。シュトルーヴェの本命に迷いはない。
前述に記した上位人気馬を相手の中心に据えつつ、穴妙味ある1頭として取り上げたいのはナイトインロンドン。
ステイゴールドにホクトスルタン、スマートロビンなど目黒記念勝ち馬を多数輩出する阿寒湖特別勝ち馬。3勝クラスですら掲示板外と近走の印象はよくないが、東京芝は【2-1-0-1】かつ該当レースすべてで上がり3F最速をマークしている。超スローの前残り決着だった前走は参考外。後方待機組における穴馬候補だ。
【東京12R 目黒記念予想の印】
◎9 シュトルーヴェ
〇4 クロミナンス
▲2 サトノグランツ
☆10 ナイトインロンドン
△8 マイネルウィルトス
△12 ケイアイサンデラ
【単勝】9(1点)
【馬連】9=4,2,10(3点)
【3連複/軸1頭】9=4,2,10,8,12(10点)
【3連単/フォーメ】9→4,2,10→4,2,10,8,12(12点)
【自信の一鞍 京都9R 與杼特別】
内枠を引いたレッドベルアームの前走は直線で痛恨の踏み遅れ。窮屈なレースを強いられたことで終い伸び切れず、もう少しスムーズなら着順は変わっていただろう。外枠を引き当てたここは、砂を被ることなく先行できるシチュエーション。テーオーリカードやゼットリアンなどダートで戦ってきた相手は強く、2勝クラスなら断然格上だ。確勝級。
相手には良馬場ダートで2戦2勝のペプチドソレイユ、現級で4度の馬券内があるシャンバラ、揉まれず先行できれば渋太いクールブロンを。ここは相手を絞って勝負。
【京都9R 與杼特別予想の印】
◎10 レッドベルアーム
〇1 ペプチドソレイユ
▲6 シャンバラ
☆4 クールブロン
【単勝】10(1点)
【馬連】10=1,6,4(3点)
【ワイド】10=1,6,4(3点)
【太鼓判 京都10R 安土城S】
前走から200mの距離短縮ローテでは【2-0-0-0】と負けがないドロップオブライト。昇級後の2戦は京都牝馬Sが極端な外差し馬場でのイン突き、前走六甲Sは渋った馬場で上位を差し馬独占と厳しい条件だった。当舞台は1分20秒2の持ち時計あり。得意ローテでの参戦となるここは勝機到来だ。
相手本線には昨年以降の良馬場芝1400mでは大崩れがないグレイイングリーン、昨年の当レース2着馬ビーアストニッシド、平坦芝は【3-0-1-1】と安定しているエイシンスポッターを。
【京都10R 安土城S予想の印】
◎1 ドロップオブライト
〇14 グレイイングリーン
▲7 ビーアストニッシド
☆17 エイシンスポッター
△6 アナゴサン
△18 シングザットソング
△13 ホウオウノーサイド
△2 サブライムアンセム
【単勝】1(1点)
【馬連】1=14,7,17(3点)
【3連複/軸1頭】1=14,7,17,6,18,13,2(21点)
【3連単/フォーメ】1→14,7,17→14,7,17,6,18,13,2(18点)
▽その他主宰者の予想コラム
◆【WINDEX マイスター/日本ダービー2024予想】能力値60pt超え【1.4.0.3】 ジャスティンミラノに不穏なデータも“怪物”に迫る共通点とは?
◆【UMAJIN編集部・栗東R氏/日本ダービー2024予想】「左回りの方がパフォーマンスを上げる可能性は高い」&栗東R氏のメイン予想、追い切り特注馬!
◆【SPREAD編集長・山田/日本ダービー2024予想】「シックスペンスやレガレイラの不安材料」 人気で消しの馬、穴で買いの馬を考察する【前編】
◆【5/26(日)的中速報】昨年3連単2万9810円的中!覆面馬主7号はじめ主宰者たちの最終結論は?【日本ダービー2024予想】
田原基成のプロフィールはこちら
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