競馬サロン

2024/05/31 18:00
鳴尾記念2024 最終結論【DATA予想】京都芝2000mには古馬重賞が存在しない!歴戦の強者や人気馬を蹴散らすのは?【重賞深掘りPROJECT】


☆安田記念のYouTube動画を公開中です!
【2024年安田記念をデータで的中!】ロマンチックウォリアーは大丈夫!? 芝2000m以上のGI勝ちしかない馬は黄信号! 大穴は復調気配の転〇馬!

こんばんは。そして、お初の方は、はじめまして。お宝DATAハンターのリーダー・ハットリです。
週の頭の天気予報では、週末の東京は大雨に祟られると言っていたのに、現時点の予報ではどうやら雨はほとんど降らない見込み。
毎週火曜日にYouTube動画を出す身としては、天気予報には本当に泣かされます。まあ、競馬も天気も“予想”はそう簡単に当たるものではないんですけどね。汗
それでは、京都のメイン、鳴尾記念(GIII、京都芝2000m)の予想に参りましょう。
■京都芝2000mの古馬重賞は存在しない!
鳴尾記念の過去10年の傾向は…と、いきたいところなのですが、今年は阪神競馬場の改修工事のため、京都競馬場で開催されます。
コースが違えば、枠データや脚質データはもちろん、馬体重や血統、場合にはよっては年齢・性別まで傾向や適性が変わってしまいます。それに鳴尾記念は2021年と2022年も中京で代替開催されており、過去のデータ自体も若干不安定なところがあります。
さらに今回、あらためて…というか初めてくらいに気が付いたのですが、京都芝2000mで行なわれる古馬の重賞って、実は存在しないんですよね…!!
京都芝2000mで開催される重賞は3歳牝馬限定の秋華賞と2歳重賞の京都2歳Sだけ。2000m戦はいわゆる根幹距離だけあって、特にローカルではもっとも位の高い“記念”レースが行なわれるコース。中央10場の中で、京都以外に古馬の芝2000mの重賞がない競馬場は存在しません。
京都金杯はかつて2000mで施行されていましたが、2000年に1600mに短縮。それ以降、代替開催以外では京都芝2000mで古馬重賞は施行されていないのです。うーん、これは番組編成として問題があるのではないだろうか…。
問題提起はさておき、同コースの古馬重賞を調べれば、何か手がかりが…と思ったのですが、ちょっとアテが外れた格好。しかし、それでも念のために…と2014年以降の秋華賞と京都2歳Sのデータを調べてみたところ、ひとつ引っかかる傾向が見つかりました。
■2014年以降
京都芝2000m重賞
(秋華賞と京都2歳S)
◎脚質別成績
・逃げ/【0.2.2.11】
勝率0.0% 複勝率26.7%
・先行/【4.4.3.37】
勝率8.3% 複勝率22.9%
・差し/【9.7.7.67】
勝率10.0% 複勝率25.6%
・追込/【1.2.2.52】
勝率1.8% 複勝率8.8%
・マクリ/【1.0.1.0】
勝率50.0% 複勝率100.0%
◎上がり3Fタイム順位別成績
・1位/【7.2.3.7】
勝率36.8% 複勝率63.2%
・2位/【3.8.0.5】
勝率18.8% 複勝率68.8%
・3位/【2.0.4.8】
勝率14.3% 複勝率42.9%
・4-5位/【3.2.4.19】
勝率10.7% 複勝率32.1%
・6位以下/【0.3.4.128】
勝率0.0% 複勝率5.2%
脚質別成績では差しの好走数がとても多く、勝率も母数の少ないマクリを除けばトップ。また上がり3F順位別データを見ても、上がり順位が上位ほど好走率が高く、逆に上がり6位以下からは一頭も勝ち馬が出ていません。
つまり、差し馬や決め手のある馬が走ってくる、という傾向があるのです。
秋華賞は差し有利であることは有名で、それは例年多頭数になり、短距離指向の馬がレースを引っ張るので差しが決まりやすい、ということも確かにあります。
しかし個人的な見立てとして、2、3歳戦は古馬戦に比べれば質が軽いレースになりやすく、そう考えると、逃げ先行馬がもう少し走ってきてもいいように思います。しかし現実にそうなっていないということは、京都芝2000mは小回りイメージとは異なり、重賞になると差しが有利になるのでは?
そこで、2014年以降の同コース・古馬戦・準OP以上の成績も調べてみたところ、脚質自体はそこまで差はなかったものの、上がり順位は1位から3位までが【24.22.25.54】勝率19.2%、複勝率56.8%と上々の成績。一方、上がり6位以下になると【5.6.7.211】勝率2.2%、複勝率7.9%とさみしい数字で、実数も好走率も大きく見劣ります。
これらのデータから、差し優勢で上位の上がりを出せる馬が好走するのではないか、と考えることにしました。
■過去データで参考になるのは…!?
もうひとつ、参考にしにくい過去10年データの中でも、前走クラス別成績は予想の手掛かりになるのではないか。競馬場は違えど、距離は同じ2000mで、クラスも別定GIIIであることに変わりはありませんので。
今年は条件クラスからの挑戦はなく、前走OP以上の成績を調べると、OP組が【2.2.3.28】複勝率20.0%、GIII組が【1.3.2.29】複勝率17.1%に対して、GI・GII組(海外含む)は【6.5.5.31】複勝率34.0%と大きくリードしています。当然の結果かもしれませんが、やはり格上のレースに使ってきたほうが有利な様子です。
このGI・GII組には面白い傾向がありまして、前走好走しているか、逆に大敗しているか、どちらか極端な着順・結果のほうが好走しているんですよね。
前走2、3着なら【3.1.0.3】複勝率57.1%で、前走6着以下なら【3.3.4.23】複勝率30.3%。着差で見れば、前走0秒5差以内なら【2.3.0.5】複勝率50.0%、前走1.0-1.9秒差だと【3.2.2.10】複勝率41.2%といった具合に。
穴党の私は当初、前走1.0-1.9秒差のゾーンに目がいきました。回収率が単勝285%、複勝126%もありましたから。
ただし、好走馬の内容を精査すると、前走大敗馬の多くは当日人気に推されていたか、あるいは過去に重賞勝利経験のある実績馬ばかりだったんですよね。
昨年1着のボッケリーニは前走は着差こそ1秒3も離されましたが、前走・日経賞は特殊な不良馬場であり、着順も2着。当日は5番人気に支持されていました。また2020年10番人気のパフォーマプロミスも前走・天皇賞・春で着差は1秒差つけられましたが、着順自体は3着。当日人気がなかったのは1年以上の休み明けだったからで、それまでにGII2勝で実績自体は明らかに上位でした。
今年のGI・GII組で前走1.0-1.9秒差のゾーンの馬は、金鯱賞で1秒6差8着のエアサージュ。この馬、菊花賞に出走したときはかなり高評価した好きな馬ではありますが、残念ながら2走前にやっと準OPを勝ち上がったばかりで実績はない。馬自体に魅力はあるのでシルシは打ちますが、さすがに本命にはできませんでした。
というわけで、GI・GII組のもうひとつの狙い目、前走・好走馬は、マイラーズCで0秒4差3着のニホンピロキーフと、日経賞0秒3差5着のボッケリーニ。
この2頭はどちらも差し寄りの脚質で、上がり上位での好走も数多く、最初に提示した「差し馬狙い」に合致もします。ですので、この2頭の選択はかなり難しかったのですが、長考の末、本欄はニホンピロキーフ(牡4、栗東・大橋)を本命に指名しました。
■やはり若い馬のほうが可能性がある!
本馬を選んだ決め手は単純で、「年齢」。ボッケリーニは8歳になっても衰えは感じられず、それに先述のパフォーマプロミスも8歳で優勝を果たしています。ですので、ボッケリーニを“8歳だから”と評価を落とすことはいたしません。
とはいえ、やはり4歳馬の“勢い”を上にとるのも、当然のことでしょう。ニホンピロキーフは4歳になって準OPを2着、1着と卒業し、OP昇級後の前走はいきなり別定GIIに挑戦。かなりハードルの高いチャレンジだったにもかかわらず、0秒4差の3着に好走したのです。これは明らかに古馬になって急成長しているものと推測できます。
しかも特筆すべきは先着した上位2騎。1着ソウルラッシュ、2着セリフォスともにマイル路線のトップホースで、日曜日の安田記念では確実に上位人気に支持されます。そんな実力馬に、実績皆無の馬が0秒4差にまで迫ったわけです。
片やボッケリーニは、着差はわずかだったとはいえ前走は馬券内を外しました。同馬がGII・GIIIで4着以下に敗れたのは、2021年12月の中日新聞杯での4着以来のこと。つまり、それから前走まで、2年以上「GII・GIIIでの3着内」は維持し続けていたのです。
これをもって、ボッケリーニに陰りを感じた…とまでは決して言いません。しかし、昇竜の勢いのニホンピロキーフと比べたら、やはり若い馬のほうに可能性を感じてしまうのは必然ではないでしょうか。
それにニホンピロキーフはそのマイラーズCでも高く評価しており、本命に近い対抗印を打ったほど。そして本馬はマイルよりも中距離のほうが向くと見ていたので、この距離延長はプラスに働くのでは? と見ています。
それなりに人気にはなるでしょうが、それでも“マジックマン”の乗るボッケリーニよりは人気は下でしょう。ここはニホンピロキーフ&田口騎手の“伸び盛りコンビ”に期待します。
〈2024年 鳴尾記念 予想〉
◎13 ニホンピロキーフ
〇4 ボッケリーニ
▲9 ヨーホーレイク
☆6 ロードデルレイ
注14 エアサージュ
注5 ヤマニンサンパ
△2 ディープモンスター
△12 ホウオウアマゾン
買い目
【馬単/マルチ】13⇔4,9,6,14,5,2,12(14点)
【3連複/フォーメ】13=4,9,6,14,5=4,9,6,14,5,2,12(20点)
【3連単/フォーメ】13⇒4,9,6,14⇒4,9,6,14,5,2,12(24点)
【3連単/フォーメ】4,9,6⇒13⇒4,9,6,14,5,2,12(18点)
〇ボッケリーニは最後まで本命争いをした馬なので当然この位置。ただ、モレイラ騎手で過剰に人気する8歳馬って、やっぱり買いにくいですね。
▲ヨーホーレイクはダービーと、超久々だった2走前の金鯱賞以外は、すべて上がり1位を記録しているんですよね。差し有利の傾向から上位評価。前走から斤量が2キロ減るのも好感ですし、勝つ確率はボッケリーニより上では。
☆ロードデルレイはデータ的に推せなかっただけで強いのは百も承知。初のコーナー4つのコースも特に問題はないと思います。データ予想上、シルシはこの位置になりましたが、この馬が勝つ可能性も当然高いでしょう。
ニホンピロキーフは枠は外に入りました。京都芝2000mはそこまで枠の有利不利はありませんし、道中怖い先輩方に馬群に押し込められる確率も減りました。貫太くんにはのびのび走ってもらって“第1号ホームラン”をかっ飛ばしてほしいものです。
■プロフィール
かつて「重賞攻略データ」班のチームリーダーを担当していたことから“リーダー・ハットリ”と名乗る。数あるデータの中から馬券に有効なデータを看破し、期待値の高い馬をピックアップ。高配当GETに全精力を傾ける! 無類の穴馬券好きで、これまで数々の高配当をプライベートで獲得。100万馬券は3回的中経験アリ!
■最近のスマッシュヒット
【2024年平安ステークス】
◎ハピで馬単6840円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17750/0/113
【2024年天皇賞・春】
◎テーオーロイヤル、☆ディープボンドで3連複7750円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17750/0/113
【2024年皐月賞】
ジャスティンミラノ本命で馬単5570円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17571/0/113
【2024年アンタレスS】
5人気ミッキーヌチバナ本命で馬単5530円&3連複2390円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17562/0/113
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【血統診断・安田記念】血統サイエンティスト・ドクトル井上
【馬体診断・安田記念】馬体アナリスト・伊藤
【調教診断・安田記念】調教ライター・西村武輝

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)
この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます
新着記事
-
SPREAD編集長・山田2025/05/08 20:00
「競馬の真実、見えていますか?」新・馬柱革命!新時代の競馬サイト【Winsight(ウインサイト)】リリースのご案内
いつもUMAJIN.netをご利用いただき、誠にありがとうございます。 スポーツメディア『SPREAD』の編集長であり、現在『競馬サロン』の監修を務めつつ、YouTube『岡...
その他特集 -
633
- 固定記事
-
UMAJIN.net編集部2025/06/10 11:00
【6月第2週(安田記念週)的中一覧】本堀タクヤ3連単7万馬券GETで4週連続好配当的中!安田記念は田原が3連複1万250円V!
※競馬サロンメンバーシップに加入いただいことがある会員様には、メルマガに特典情報のご案内がございますので、必ずご確認ください。 ◆【前週6/1(日)的中一覧】3連単GETの山...
-
119
-
UMAJIN.net編集部2025/06/08 11:00
【6/8(日)午後の提供レースPICK UP】予想コラムダイレクト一覧
皆様、おはようございます! UMAJIN.net編集部です! 6/8(日)『午後の提供レース』(各場6R以降)をPICK UPさせていただきます! 【!】今なら予想購...
その他 -
101

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!
先着800名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中
月額コースはコチラ
ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!
全コラムが見放題
月額コースはコチラ
この記事のみをご覧になりたい方はコチラ
単品購入(500pt)に進む本記事は単品購入限定となります