《馬体アナリスト 伊藤の最新動画》
【関屋記念 2024｜馬体診断】古馬の新潟マイル戦は「持続力勝負」！　爆穴なら「胴長Ｘ直飛」の○○○！　レパードSは11番人気サトノフェックスを穴指名！馬連7720円を的中！


《関屋記念の馬柱》


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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

小倉記念のコラムでも触れていますが、角田大河騎手の訃報に接し、同騎手のご冥福を心からお祈り申し上げます。

ご遺族の意向でJRAから発表されたのは逝去されたという事実のみ。

函館競馬場の芝コースへ自動車で侵入した事件は許されるものではありませんが、デビュー3年目の騎手として佐々木大輔騎手の次に活躍している彼の騎乗をもっと見たかったという思いも個人的にあります。

JRAや日本騎手クラブができることに限界はあるかもしれませんが、騎手の心のケアを含めて何らかの対応が適切に進められることを切に願います。


ここからは日曜重賞・関屋記念の予想を進めていきます。

ここまでの予想コラムで述べた内容と重なり恐縮ですが、私の重賞の予想方法は

（1）過去好走馬の馬体分析
（2）馬体以外で重視すべきファクターの選定
（3）出走有力馬の馬体分析
（4）総合的に判断した印と想定人気を考慮した買い目並びに点数の決定

以上です。

まず過去好走馬の馬体分析を行っていく前に、関屋記念の近10年のラップ構成、勝ち馬の脚質・飛節をまとめた表を見てください。



同日に行われる小倉記念は過去の中日新聞杯（※中京で行われるハンデの芝2000m重賞）の結果から、今年はスローの上がり勝負になると見ています。

一方で、スローの上がり勝負になりにくいのが関屋記念ですね。スローの上がり勝負＝超後傾ラップになったのは近10年中で僅か2回のみ。基本的に前半5Fが58秒を切るくらいで入るため締まったレースになりやすいという特徴が見つかります。

そして締まったレース＝持続力勝負で台頭してくるのが直飛の馬です。

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直飛＝飛節の角度が180度に近いこと、長くいい脚を使える
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2018年から2020年にかけて直飛に出やすいディープインパクト産駒が勝利していることも影響大ですが、超後傾になった2回を除くと、関屋記念は直飛の馬が優勢です。

2017年のマルターズアポジー、2018年のプリモシーン、2019年のミッキーグローリー、2020年のサトノアーサーが分かりやすい例で、ミッキーグローリーはマイル戦の高速決着で強い馬でした。

また、上記4頭は胴が長めで「長躯短背」の切れる馬体というよりは「持続力」を活かす馬体と考えられます。

よって、関屋記念のラップ分析と過去好走馬の馬体分析から「胴長で直飛の馬」が狙いとなり、高速決着での強さも確認できれば尚良しとします。

そして関屋記念はその直飛に出やすいディープインパクト産駒が活躍する重賞です。今年はラインベックが参戦してきましたが、執筆段階15番人気でもマークは必要でしょう。


続いて馬体以外で重視すべきファクターの選定ですが、夏の新潟芝（外回り）は例年と比べて差しが利きづらく「内・前を確保できる先行力」は要チェックです。

有力馬のうち、前を意識して競馬できそうなのがパラレルヴィジョン（※執筆段階では騎手変更かどうか不明）、プレサージュリフト、ディオ、トゥードジボンあたり。

フルゲート18頭立てながら逃げ・先行勢は手薄で、例年通りの締まった流れになっても前につける馬が優位に運びそうですね。


ここからは今年の出走有力馬の馬体分析を進めていきます。有力馬として考えているのが、ディスペランツァ、サクラトゥジュール、ジュンブロッサム、ロジリオン、パラレルヴィジョン、プレサージュリフト、ディオ、トゥードジボン、ラインベックの9頭です。

「ちょっと多すぎ！」と指摘されそうですが、オッズがかなり割れていますので手を広げても十分にリターンが見込めますね。

今年は例年と比べると出走馬の質は高め。各馬の馬体は次の表の通りです。



馬体チェックポイントは馬体のデキ、胴の長さ、飛節の3点です。

まずデキですが、絶好調と判断できる馬は見当たりません。一方、デキがイマイチという馬も見当たりませんね。各馬、力は出せる態勢と見ていいでしょう。

続いて胴の長さと飛節を見ていくと、胴長で直飛という馬が3頭見つかります。それがジュンブロッサム、プレサージュリフト、ラインベックですね。

ワールドエース産駒のジュンブロッサムは、一昨年神戸新聞杯以来の重賞参戦となりますが、過去2度コースレコードを出している時計面、半数以上のレースで上がり1位ないし2位を繰り出せている末脚などが評価され執筆時点で1番人気。

重賞では4着止まりのため人気過剰という見方ができますが、先ほど述べた時計と上がりに加えて馬体もレースに合致するようだと軽視はできません。

プレサージュリフトも善戦タイプですが、この馬にとって締まった流れになる左回りのマイルワンターンはベストの条件と考えられます。

スローの上がり勝負だと切れ負けするだけに、昨年の東京新聞杯のような流れになりそうなここはチャンス十分と見ます。

ラインベックは昨年の3着馬。成績的に昨年の京成杯AH以降は下降線ですが、新潟重賞＆金子真人オーナー所有馬＆友道厩舎＆高齢馬という組み合わせは何度も重賞で激走したユーキャンスマイルと重なります。

おそらく好走できる舞台が限られてきただけに買うならここですね。

他にも枠順、展開なども考慮した最終結論は次の通りです。

《関屋記念の最終結論》
◎13プレサージュリフト
○6ジュンブロッサム
▲4サクラトゥジュール
☆15トゥードジボン
△1ディスペランツァ
△8ロジリオン
△10パラレルヴィジョン
△14ディオ
△18ラインベック

本命はプレサージュリフト。木村厩舎の管理馬は多くの馬が映えますが、この馬も映える馬体で全体のバランスがいいです。若い頃と比べて胸前、トモのボリュームがアップし、メリハリがつきましたね。

映える外見、胴長、直飛という姿は2018年の勝ち馬で同じ木村厩舎の管理馬だったプリモシーンが重なります。

プレサージュリフトは一昨年のクイーンCの勝ち馬ですが、そこ以上に強調したいのが昨年の東京新聞杯でウインカーネリアンとナミュール相手に小差の競馬をしていること。1分31秒台に対応した下地があり高速決着かつ持続力勝負で強いタイプです。

C.ルメール騎手がスムーズに先行させれば結果はついてくるはずですね。

対抗評価はジュンブロッサム。前述したように人気過剰ではありますが、時計、上がり、重賞で戦ってきた相手から能力は重賞級。土曜競馬で好調だった戸崎圭太騎手が跨るのも心強いと考えます。

単穴評価は走っても走っても人気にならないサクラトゥジュール。掘厩舎の管理馬としては相当珍しいタイプですね。爪の弱さがあり、ダービー卿CTを見送って半年ぶりの競馬も馬体はできています。

昨年は追い込み届かず0秒5差の6着でしたが、左回りマイル重賞の適性の高さ、高速かつ持続力勝負の強さは前走の東京新聞杯で証明済み。執筆時点で6番人気なら買いです。

☆評価は単騎ハナ濃厚な15番トゥードジボン。本馬は溜め逃げするタイプではなく、ハイペース逃げが得意ですね。前走の米子Sのように前半5Fを58秒0ちょうどで入れれば最後までいい粘りを見せそうです。

大穴はラインベック。過去好走実績があり、馬体的に向く馬が執筆段階15番人気なら迷わず押さえます。ただし、展開的な助けは必要でしょう。

馬券はプレサージュリフトを軸に馬連、3連複で勝負。プレサージュリフトの単勝も買います。今回は手広く構えます。

《関屋記念の買い目》
◎13プレサージュリフト
○6ジュンブロッサム
▲4サクラトゥジュール
☆15トゥードジボン
△1ディスペランツァ
△8ロジリオン
△10パラレルヴィジョン
△14ディオ
△18ラインベック

【単勝】13（1点）
【馬連】13＝6,4,15,1,8,10,14,18（8点）
【3連複/フォーメ】13＝6,4,15＝6,4,15,1,8,10,14,18（18点）

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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