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【毎日王冠 2024｜調教診断】エルトンバローズ盤石も　体質強化のあの1頭を【S評価】！

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今週末から秋の東京開催が開幕。

天皇賞・秋、ジャパンCと古馬王道路線のビッグレースが控えているわけですが、GII以下の重賞も芝路線、2歳路線、ダート路線の今後を占ううえで興味深いレースが目白押しですね。

そんな秋東京開幕初日に行われるのが東京芝マイルの2歳重賞「サウジアラビアRC」です。

ダノンプレミアム、ステルヴィオ、グランアレグリア、サリオス、スタニングローズ、ドルチェモアらのちのGI馬をこれでもかと送り出してきた、まさに出世レース。昨年の出走馬はまだGI勝ちこそありませんが、2着馬ボンドガールは9月の紫苑Sで上がり最速の末脚から3着に入り、来週末の秋華賞でラスト1冠獲りの可能性を十分に残しています。

総合力が問われる東京芝マイル戦。2歳秋の馬たちにとって、目先の調整でどうこう……いうよりは持って生まれた高い素質を伸び伸びと発揮できるよう仕上げられた馬たちの好走が目立ちますね。

過去3年の馬券対象9例を見ると最終追い「馬なり」が8例、2022年3着シルヴァーデュークだけが「強め」ですが坂路4F57秒6-1F12秒3で、あくまで終いの“味付け”程度でした。

1週前までにあらかた仕上げ、リラックスした状態で微調整を施された馬が優勢と考えていいでしょう。

以上を踏まえ、まずは「サウジアラビアRC」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。

■アルテヴェローチェ【8】
助手騎乗　栗東坂路単走　物見をしたのか坂の入り際で大きくミスステップするが、スッと体勢を立て直し勢いよく加速。走路前方にいる馬を視界に入れて気合いをさらに入れると、いい手応えのまま鋭く切れた。1週前にはオープン馬リューベックを追走し併入。文句なしの好気配だ。

■アルレッキーノ【7】
助手騎乗　美浦ウッド単走　やや掛かり気味に思えたが、直線に入っても素軽さを維持。リズミカルな脚捌きから自然に加速した。ラストにやや重心が高くなったが、問題ないレベル。高いレベルで安定だ。

■ニシノルアノーヴァ【7】
永野騎手騎乗　美浦ウッド併せ馬　年長馬2頭を左右に置いての3頭併せ。かなりタイトに挟まれる状況ながら、直線に入ってから機敏に手前を替え加速。終始落ち着きを保って1頭に先着、1頭と併入とした。前走が辛勝だった反動はなく、勝ってさらに上昇か。

▼「サウジアラビアRC」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/19756/0/112

全7頭立てとなったため、上位評価もこの頭数に。登録があったヒシアマンは1週前に年長のダノンエアズロックと互角以上に動いており採点は【7】だったんですけど、回避となりました。前走の勝ちっぷりも大物感があって、出てくれば印は回していたはずです。

最高【8】点としたのはアルテヴェローチェ。最終追いでは一瞬バランスを崩しかけましたが、ご愛敬レベルでしょう。立て直してからのリズム感は上々。ラストに少し手が動いた分「強め」ですが、馬がリラックスし過ぎていたのを気持ちを入れ直すためのアクション。馬にとって負担はほとんど掛かっていなかったはずです。

それでいて坂路4F51秒7。ハロー明けで走りやすい走路状況だったにしても優秀な数字で、性能面で秀逸なのは言うまでもありません。夏からの成長もしっかり感じられるところ。

キャリアは1戦1勝。

その新馬戦勝ちは結果だけ見ればクビ差の辛勝も、余裕を持って勝ちパターンに持ち込んだところ2着馬に鋭く迫られたというもので、いわゆる着差以上に評価できるものでした。3着は5馬身離していましたし、2着馬は次戦で6馬身差圧勝するヒシアマンですからハイレベルな一戦をきっちり勝ち上がったと言っていい。

名伯楽・須貝師がここで走れると見据えて送り込んでくる以上、マイル性能や東京適性は担保されていると考えていいでしょう。

本当なら前走の鞍上武豊騎手で臨みたかったはず。しかし凱旋門賞のため渡仏しておりこれは仕方ありませんね。今年ここまで須貝厩舎で14勝と勝ち頭の佐々木騎手に手綱を託し、GIに向けてきっちり勝利を掴むと見ました。本命。

対抗は必然的にアルレッキーノ。やや頭が高い走りは気になりますが、チェッキーノ家の子供たちに見られる傾向で大きな問題ではありません。中間は内目を通って馬なりオンリー。それで自己ベストを更新できなかったあたり、中8週の休養でそこまで成長していなさそうなのも引っ掛かりますが、動きそのものは上々。前走の勝ちっぷりから能力上位は確かです。

ニシノルアノーヴァは窮屈な3頭併せでもスムーズに動けており、心身ともにいい状態に見えました。初戦の新潟戦でバランスの悪さがあったようですが、今週の動きなら左回りで割り引く必要はありません。前走接戦を制した反動もなさそう。▲評価。

調教採点【6】点組から1頭ピックアップするなら、馬なりで坂路自己ベストを大きく更新したタイセイカレント。力みがあってラストは失速ラップも、2F24秒台ならここで上位争いできていい。前走は性能の違いで逃げた形。今回うまく控えて脚を溜められれば。

以下、最終結論です。どうぞご参考に！


＜調教ライター・西村武輝「サウジアラビアRC」最終結論＞

◎1　アルテヴェローチェ
○3　アルレッキーノ
▲2　ニシノルアノーヴァ
☆5　タイセイカレント

【単勝】1（1点）
【馬連】1＝3,2,5（3点）
【3連複/軸1頭】1＝3,2,5（3点）
【3連単/軸1着】1→3,2,5（6点）

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＝重賞深掘りPROJECT関連動画＝

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