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【毎日王冠 2024｜調教診断】エルトンバローズ盤石も　体質強化のあの1頭を【S評価】！

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今週末から秋の東京が開幕。2日目の明日日曜は“スーパーGII”のひとつ「毎日王冠」が開催されますね。

GI馬の参戦こそありませんが、今年も国内屈指の中長距離実力馬が数多く参戦しており見応えのある一戦と言えます。

さて、調教傾向を過去3年の馬券対象馬9例から見ると最終追い坂路が3例、コースが6例。

コース6例すべてが併せ馬で、やはり休養からの秋初戦を走るにあたってレース勘の呼び戻しが重要なファクターと考えていいでしょう。

また昨年の勝ち馬エルトンバローズなど坂路組3例のすべても中間でコースでの併せ馬をこなしており。コース併せ馬はマスト。

また9例すべてが最終追いで「一杯」追いはなく、ある程度余力を残した状態でレース当週を過ごしていました。

以上を踏まえ、まずは「毎日王冠」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。

■エルトンバローズ【7】
西村淳騎手騎乗　栗東坂路単走　ある程度走路が混雑した時間帯に追われたが、まったく力まず序盤からブレの少ないフォームでスピードに乗っていく。前にいた他厩舎の馬を勢いの違いであっさり抜き去り、ラストも余力たっぷりのまま1F11秒9と切れた。1週前のCW追いも豪快な内容だったし、連覇へ盤石の態勢。

■オフトレイル【7】
助手騎乗　栗東坂路単走　1週前のCW追いで強い負荷を掛けられており、これが実質の最終追い。今週は坂路単走で終い重点の内容を消化した。ラストは仕掛けへ機敏に反応し、加速ラップで駆け抜けている。中13週とひと息入っているが、いい状態で走れそう。

■シックスペンス【8】
助手騎乗　美浦ウッド併せ馬　序盤から比較的速いラップを刻む意欲的な調整。相手もいい抵抗を見せるが、終始アオり気味に進んで半馬身の先着とした。春は体質面の弱さを考慮してか坂路で最終調整。この秋はウッド主体で入念そのもので、肉体面の充実ぶりは著しい。絶好の攻め気配。

■シルトホルン【7】
津村騎手騎乗　美浦ウッド併せ馬　2頭を先行させ、外からマクっていく調整。直線入口でもまだ前との差はあったが、気持ちを乗せて一気に加速すると2頭と並ぶ間もなく抜き去って大きく先着した。常に稽古駆けするタイプだが、この中間も体を大きく使えており体調面は万全と言える。持てる力をフルに出せそう。

■ニシノスーベニア【7】
大野騎手騎乗　美浦ウッド単走　やや掛かり気味に進んで行くが、鞍上がしっかり制御。直線では単走とは思えない気迫を感じさせ、最後まで馬なりを保って駆け抜けている。体を柔軟に使えていたのは好感。久々のウッド最終追いがどうかだが、攻め気配は申し分ない。

■ホウオウビスケッツ【7】
助手騎乗　美浦ウッド併せ馬　速いラップで先導する1勝クラスへ楽に取り付き、手応え優勢で併走。バランスのいい走りからスムーズに手前を替え、ラストは自然と切れ勝ちして半馬身の先着とした。2週続けてのウッド5F65秒台マークで、いかにも体調は良さそう。万全の状態。

■ローシャムパーク【7】
助手騎乗　美浦ウッド併せ馬　2頭を先行させ、内に進路を取る3頭併せ。いい気合い乗りで前2頭に取り付いていくと、そこまでスパッとは切れなかったものの馬なりを保って1頭と併入、1頭に先着とした。左回りのコーナリングは問題なし。秋の復帰戦としては上々の仕上がりだ。

▼「毎日王冠」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/19754/0/112

昨年の覇者エルトンバローズは中10週と昨年（中13週）より短い間隔で臨んできますが、調整過程はほぼ昨年同様。体調面やメンタル面で不安、懸念があるのならどこかしら調整パターンを変にいじってみたくなるものですが、毅然と昨年のパターンをトレースしてきたあたり、心身ともに問題なく陣営がこの馬の能力と適性を信じているからこそでしょう。

ローテーション的に見れば余計だった感がある中京記念ですが、59キロを背負いながら3着とリズムが狂った今年前半の悪いイメージを一応振り払う走りができたのは陣営にとっても馬にとっても良かったのでは。仮に安田記念大敗のまま“もやもや”を抱えて夏の休みに入ったとしたら、ここへ向けての調整もスムーズにできたかどうか。

コース適性の高さは言うまでもなし。1週前は外マクりの3頭併せで豪快に先着と攻め気配は昨年以上かも。

スプリンターズSでルガルを復活Vに導いた西村淳騎手×杉山晴厩舎のタッグが2週連続……はいささか話が出来過ぎな感もしますが、本命とします。

調教採点最高【8】点はシックスペンス。最終追いでは目標とした相手が速いラップを刻み、直線でもかなりいい抵抗を見せました。しかしこれをスイスイと追いかけ、終始アオり気味に進むと結局半馬身の先着としました。並んで常に前に出ようとする気持ちの強さが感じられ精神面の充実が感じられる内容。

時計は内目を回ったにしてもかなり速い5F64秒3（馬なり）。そもそも春は体質面の弱さを考慮してか坂路で最終調整を行ってきたのが、強化を果たした今回はウッド主体で日曜＆最終追いもウッド。肉体面の充実ぶりも著しい。

前走大敗は中9週とこの馬にとってもっとも短い間隔での臨戦で、日本ダービーの異様な雰囲気にも呑まれたようでエキサイトしてしまったとのこと。

今回も同じ競馬場でその“トラウマ”がぶり返さないか……の一抹の不安はありますが、スプリングSで見せた能力と目下の攻め気配からここで首位争い可能と見ます。

エルトンバローズ盤石と思えるところですが、大外枠で取りこぼすのならシックスペンスにも勝機。対抗ですね。

ニシノスーベニアは6月のエプソムCで2着の実績。オープンへの昇級初戦だった2走前のダービー卿CTでも前残りの流れを道中9番手から追い上げて0秒4差4着と安定して力を発揮しています。ダービー卿CTは直線でやや窮屈になりましたし、エプソムCは18頭立ての17番ゲートという不利があった。それを考えればGIIでも上位争いに加われていい。

今週の攻めではウッドの自己ベストを馬なりで更新。大野騎手と息が合っている雰囲気も良かった。昨年秋は骨折明けで5カ月ぶりながら差のない競馬（秋風Sで0秒1差3着）ができており、大型馬でもポン駆けできるタイプ。枠はエプソムCから大幅好転と言える2枠3番です。ウッド単走オンリーの調整がどうかですが、ここまで単走オンリーで結果を残してきたことを尊重したいですね。▲評価。

春は大阪杯2着、宝塚記念5着の☆ローシャムパークは1週前、最終追いと3頭併せで先着連発。あと少し切れて欲しかったところで、いかにも先を見据えている感は否めないものの、悪くない仕上がりです。ただし近2走行きっぷりがいまひとつで、早めに動いて余計な脚を使う格好となっているのは気になりますね。それでGIで2着、5着ですからポテンシャルだけならどんだけ……とも言いたくなりますが。

△ホウオウビスケッツは、当初は手緩い攻めで夏の疲れが残っているような雰囲気でしたが先週、今週で一気にピリッとしてきました。トップハンデで函館記念を勝ち切るのは相当の力がないとできない芸当。東京で【1.0.1.1】なら押さえ必須。

△オフトレイルは昨年勝ち馬エルトンバローズと同じラジオNIKKEI賞勝利からの中13週で参戦。攻め気配は前走時のほうが若干上に感じるものの、今回も活気十分です。出していくと白百合Sの時のように甘くなるので、後ろに構えることになりそう。そのあたりがどうかですが、前が止まる流れになれば浮上の可能性も。

【6】点からはヨーホーレイクを押さえます。前走で賞金加算で成功しておりここでシャカリキに攻めていないようにも感じますが、地力だけで食い込んでくる可能性十分。

以下、最終結論です。どうぞご参考に！

＜調教ライター・西村武輝「毎日王冠」最終結論＞
◎14　エルトンバローズ
○11　シックスペンス
▲3　ニシノスーベニア
☆9　ローシャムパーク
△2　ホウオウビスケッツ
△13　オフトレイル
△6　シルトホルン
△12　ヨーホーレイク

【単勝】14（1点）
【馬連】14＝11,3,9,2,13,6,12（7点）
【3連複/フォーメ】14,11＝14,11,3,9＝14,11,3,9,2,13,6,12（24点）
【3連単/フォーメ】14,11→14,11,3,9→14,11,3,9,2,13,6,12（36点）

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